
FIAグレード1ライセンス
FIAグレード1ライセンスとは、国際自動車連盟(FIA)が定めるサーキット用免許の中のトップグレードの事で、F1グランプリを開催するために必要となる。FIAサーキットライセンスは、FIA管轄のカレンダーに登録する上で必須であり、グレード1からグレード6までが存在する。
FIAはサーキットに対して、レース及び車両の種類に応じてFIAが規定する規格(FIA Circuit Licence grades)の取得を義務付けている。これには路面の平坦さ、コース幅、フェンスやガードレールなど、サーキットを構成するあらゆる要素に対して細かい基準が定めており、取得のためにはFIAの査察を受け基準を満たしていることを証明する必要がある。
規格認定は永続的なものではなく、3年に一度はFIAの査察をクリアする必要がある。
F1の場合はこのFIA規格の内「グレード1」とよばれる規格を満たす必要がある。日本でこの規格を満たしているのは鈴鹿サーキットと富士スピードウェイの2つのみとなっている。
ドライバー及び観客の安全性を確保するために、施設・設備そのものの安全性だけでなく、例えば医療体制についても細かな規定がある。F1の場合、レース週末にはサーキット内にメディカルセンターの設置が義務付けられ、外科医や麻酔科医をはじめとする6名の専門家の常駐する他、緊急搬送用に医療用搬送ヘリコプターを2機待機させておく事が必要となる。
日本国内サーキットのライセンス状況
グレード1
- 鈴鹿サーキット国際コース
- 富士スピードウェイ
グレード2
- 岡山国際サーキット
- スポーツランドSUGO
- 鈴鹿サーキット東コース
- 十勝インターナショナル・スピードウェイ
- ツインリンクもてぎ
グレード3
- 筑波サーキット