2021年ロードレース世界選手権(MotoGP)開幕を記念してロサイル・インターナショナル・サーキットで行われた全車撮影
Courtesy Of YAMAHA MOTOR RACING SRL

ロサイル・インターナショナル・サーキット

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サーキットデータ
サーキット名ロサイル・インターナショナル・サーキット
所在国カタール
住所Al Wusail, North Relief Road, ドーハ, カタール
設立年2004年
全長 / コーナー数5,380m / 16
周回数57
ピット長 / 損失時間420m / 18.9秒
ターン1までの距離*1371m
最高速度321km/h
エンジン負荷と全開率*2 61%
ブレーキ負荷
タイヤ負荷レベル
ダウンフォースレベル
グリップレベル
変速回数36回/周
総工費65億円
WEBサイト www.circuitlosail.com
SNS instagram

*1 ポールポジションから最初の制動地点までの距離
*2 全開率は距離ではなくタイムベースで算出

ロサイル・インターナショナル・サーキット(英:Losail International Circuit)はカタールの首都ドーハから北へ約35kmの場所に位置するレースサーキット。2021年に初めてFIA-F1世界選手権グランプリを開催した。

F1カタールGP初開催の2021年11月まで、主要シングルシーターの開催実績としては2006年のグランプリ・マスターズシリーズと、その3年後に開催されたGP2アジア・ウィンターシリーズ位しかなく、ロサイルはロードレース世界選手権(MotoGP)の定番コースとして、また、ワールド・スーパーバイク世界選手権(SBK)や世界ツーリングカー選手権(WTCC)の開催地として知られていた。

2021年11月21日にロサイル・インターナショナル・サーキットで行われたF1カタールGP決勝レーススタート直後のターン1Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

2021年11月21日にロサイル・インターナショナル・サーキットで行われたF1カタールGP決勝レーススタート直後のターン1

ロサイル・インターナショナル・サーキットで開催された2021年4月4日のMotoGPドーハGP決勝レースCourtesy Of Suzuki Motor Corporation

ロサイル・インターナショナル・サーキットで開催された2021年4月4日のMotoGPドーハGP決勝レース

開業は2004年。MotoGP初開催に向けて僅か1年足らずで建設された。2007年に屋外常設照明(ムスコ・ライティング社製)が設置され、2008年3月にはMotoGP史上初のナイトレースが開催された。1000本の照明設備に設置された計3,600個の電球が夜間でもコースを明るく照らし出す。

カートコースが併設されている他、カタール最大の屋内アリーナ、ロサイル・スポーツ・アリーナや射撃場が隣接する。

ロサイル・インターナショナル・サーキットのピットレーン、2021年MotoGP公式テストにてCourtesy Of YAMAHA MOTOR RACING SRL

ロサイル・インターナショナル・サーキットのピットレーン、2021年MotoGP公式テストにて

ロサイル・インターナショナル・サーキット、2021年11月18日F1カタールGP開催前日 (4)Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

ロサイル・インターナショナル・サーキット、2021年11月18日F1カタールGP開催前日 (4)

F1初開催の経緯

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの影響で脱落したオーストラリアGPに代わり、2021年11月19~21日の第20戦としてカタールGPの開催並びに、2023年からの10年間に渡る長期契約締結が発表された。FIFAワールドカップがあるため2022年にはグランプリは開催されない。

基本的には2輪用サーキットであるため、2021年のF1グランプリ開催に先立って、ピットレーンの入口にソーセージ縁石が、出口に二重縁石が設置されるなど、幾つかの調整が行われた。

コースレイアウト

一周5,380mのコースには16のコーナー(左:6、右:10)が配置され、メインストレートは1,068mと長い。DRSゾーンは1箇所で、ターン1が最大のオーバーテイクポイント。

F1カタールGPの舞台、ロサイル・インターナショナル・サーキットのコースレイアウト図

ターン4からターン9まではタイヤに大きな負荷がかかり続けるため、ドライバーはオーバーヒートに注意が必要だ。

注目の一つは3つのエイペックスを持つ右コーナー(ターン12~14)で、F1カレンダー最高クラスとなる5GものGフォースがドライバーを襲う。イスタンブール・パークの名物コーナー、ターン8を逆方向としたかのような印象だ。

平均速度はハンガロリンクやカタロニア・サーキットのように遅い部類に入る。最も低速なのはターン6で約100km/h、逆に最も高速なのはターン13で約260km/hだ。

ロサイル・インターナショナル・サーキット、2021年11月18日F1カタールGP開催前日 (1)Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

ロサイル・インターナショナル・サーキット、2021年11月18日F1カタールGP開催前日 (1)

ロサイル・インターナショナル・サーキット、2021年11月18日F1カタールGP開催前日 (3)Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

ロサイル・インターナショナル・サーキット、2021年11月18日F1カタールGP開催前日 (3)

コースレコード

ラップタイムは当初、予選が1分22秒5、決勝が1分28秒6程度になるものと見られていたが、カタール初代ポールシッターとなったルイス・ハミルトン(Mercedes)は1分20秒827をマーク。マックス・フェルスタッペン(Red Bull Honda)はレースで1分23秒196のファステストを刻んだ。

タイム ドライバー チーム
ラップレコード 1:23.196 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 2021年
コースレコード 1:20.827 ルイス・ハミルトン メルセデス 2021年

ロサイル・インターナショナル・サーキットの周回するヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロCourtesy Of YAMAHA MOTOR RACING SRL

ロサイル・インターナショナル・サーキットの周回するヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロ

特徴

厳しい路面

創業以来、一度も再舗装されていないため粗い骨材が路面に露出しており、高いグリップ力が予想される反面、コーナリング時間が長い事からデグラデーションは大きく、タイヤ(特にフロント)には厳しいコースだ。

追い抜きは困難? レースは戦略勝負

基本的にオーバーテイクは困難で予選順位が重要となるが、タイヤのデグラデーションが大きい場合はレースペースの方が重要だ。

タイヤの性能劣化が激しい場合、決勝レースではアンダーカットとオーバーカット、戦略が大きな鍵となる。

砂漠地特有の条件

周り一面を砂漠が覆うため、サーキットの周囲には人工芝が配置されているものの、風により運ばれてくる砂を完全に防げるわけではなく、条件次第でグリップに大きな影響が出る。

週末の出だしはグリップが低い一方、トラック・エボリューションはかなり大きい。ただし一旦路面にラバーが載ったとしても、風に運ばれる砂によって、あっという間にリセットされてしまう可能性もある。

カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットを走るレッドブル・ホンダ・ワールド・スーパーバイク・チームCBR1000RRファイアーブレードSP2を駆るジェイク・ガーンCourtesy Of Red Bull Content Pool

カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットを走るレッドブル・ホンダ・ワールド・スーパーバイク・チームCBR1000RRファイアーブレードSP2を駆るジェイク・ガーン

サーキットの場所と航空写真

周り一面が砂漠に覆われ海も近い。