開幕オーストラリアGPの表彰台copyright Steven Tee/LAT Imagesref

2021年版:F1テレビ放送を見る3つの方法、DAZNとフジテレビの比較…まずは無料で!

  • Updated:

今年のF1はどうすれば見れるの?とお困りのファンのために、2021年シーズンのフォーミュラ1世界選手権を生中継するTV放送チャンネル及び、インターネット配信サービスの全てを比較・紹介する。

2021年シーズン最大の見所は、レッドブル及びアルファタウリとの提携最終年を迎えるエンジンサプライヤーのホンダと、小林可夢偉以来の日本人ドライバーとしてF1デビューを果たす角田裕毅だ。

強豪レッドブルの最新マシン「RB16B」には、ホンダが2022年用に開発を進めていた最新スペックのF1パワーユニットが一年前倒しで搭載され、チームは不振アレックス・アルボンに代えて、ベテランのセルジオ・ペレスをマックス・フェルスタッペンのチームメイトに据えるなど、チャンピオンシップ制覇に向けて並々ならぬ闘志を燃やしている。無論、王者メルセデスは盤石の体制が故に、非常に熾烈な争いになる事だろう。

開幕戦は3月28日のバーレーンGP。鈴鹿サーキットでの日本GPは10月10日に決勝が予定されており。シーズンは12月12日の第23戦アブダビGPでフィナーレを迎える。

2021年のF1放送サービスは?

2021年のF1を見る方法は以下の3つ。いずれのサービスも全戦をライブ配信・生中継する。

サービス名 媒体
DAZN(ダ・ゾーン) ネット配信
フジテレビNEXT /スカチャン2 4K テレビCS放送
フジテレビNEXTsmart ネット配信

残念ながら、日本では今年も地上波やBSでの無料生放送は行われない。2018年にローンチされたF1公式ライブストリーミング配信「F1 TV PRO」も日本対象外。ネットにしろテレビにしろ、F1放映を見るには有料チャンネルが唯一の手段だが、いずれのサービスも無料お試し期間を設けている。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で開催スケジュールは流動的だが、全ての放送サービスでオールセッションが完全生中継・生配信される。

2018年以降のF1テレビ放送グラフィック
© Formula1®

リバティ・メディア買収後のF1は、ロゴの刷新を皮切りに各種グラフィックを一新。公式テーマソングに加えて、人工知能を用いてリアルタイム分析データが表示されるなど、国際放送のグラフィックが変更され、以前とは異なる雰囲気を楽しむ事が出来る。

なお、各グランプリの放送日程についてはF1テレビ放送スケジュールを、開催スケジュールについてはF1カレンダーを参照されたい。各々のサービスの特徴と注意点、そして必要となる金額を以下に比較する。以下特に記載がない場合、金額は税込とする。

1:DAZN(ダゾーン)

DAZNバナー

特徴

DAZNは年間10,000試合以上のコンテンツが見放題のスポーツ専門ストリーミング配信サービスで、スマホ・PC・タブレットの他、スマートテレビやPlayStation、XBoxなど、様々なデバイスで視聴できる。日本の他、ドイツやイタリア、アメリカ、ブラジルなど全世界9カ国でサービスを展開する。

モータースポーツ番組としてはF1の他に、FIA-F2選手権とF3選手権が日本独占配信されていたが、現時点では2021年の予定は発表されていない。F1の登竜門として位置付けられる今季のF3には、角田裕毅と同様にホンダ並びにレッドブルの支援を受ける日本出身の岩佐歩夢が新たに参戦する。

なおDAZNは2021年、角田裕毅とアンバサダー契約を、アルファタウリ・ホンダともパートナーシップ契約を結び、オリジナルコンテンツの独占配信を予定している。

その他にも、パ・リーグ全戦、Jリーグ、UEFAチャンピオンズリーグ、テニス、バスケットボール、格闘技等、130以上の幅広いコンテンツを備える。

コンテンツ面での一番の特徴は、画面を4分割して様々なデータを表示する「F1 ZONE」だろう。インターネット配信ならではの強みを活かした配信形態をもつ。F1 ZONEで表示される4つのデータは以下の通り。

  • 国際映像
  • オンボードカメラ
  • 順位やタイム差が分かるライブタイミング
  • ドライバー紹介や予選順位などの追加情報

DAZNのマルチ画面配信システム「F1 ZONE」のキャプチャー

近年は独自コンテンツにも精力的に取り組んでおり、決勝レース終了後の翌金曜日にはレビュー番組「F1ラボ」を配信。特別企画として、過去の名勝負をオンボード映像とチーム無線のダイジェストで振り返る「Inside Track」や、ホンダF1を特集するコンテンツなどが組まれる事もある。

配信時間は公式サイト内の番組表ページで告知されるが、F1の配信開始時間は基本的に、決勝はレース開始40分前、予選を含むその他のセッションは開始5分前となっている。

料金体系

最初の1ヶ月は完全無料。アンテナ設置などの別途費用は不要で、とにかく気軽に視聴できるのが魅力。気に入らなければいつでも自由に退会できる。請求が発生する前に解約すれば費用は一切かからない。

常にバックグラウンドで動画を垂れ流していたとしても、1ヶ月1,925円。残念ながら、ドコモユーザー限定で提供されていた月額1,078円の「DAZN for docomo」プランは、2020年10月1日より月額1,925円へと引き上げられた。

月額費用 1,925円 (税込)
初回費用 なし (1ヶ月の無料体験期間有)
放映形式 ネット放送
放映対象 全23戦の全セッション

実況・解説

2016年ドイツGPより配信を開始した海外発のサービスだが、F1の実況・解説は全て日本語。元F1ドライバーの中野信治氏や、モータースポーツジャーナリストの小倉茂徳氏らが解説を担当し、実況はスーパーフォーミュラやSUPER GTなど、J SPORTSの実況でもお馴染みのサッシャー氏らが務める。フジテレビNEXTと比較すると解説や実況は初心者向けで丁寧な印象がある。

見逃し配信

ストリーミングであるため録画という概念がないわけだが、基本的にレース後1週間程度は見逃し配信があるため、万が一リアルタイムで視聴出来なくとも安心だ。F1は世界各国で行われるため、深夜や早朝にレースが行われる事も少なくなく、その意味でも見逃し配信は有り難い機能と言える。

また各セッション後には、美味しいところだけをまとめたハイライト映像も配信される。

注意点

ストリーミングサービスの宿命であるが、回線状況やデバイス性能等によって遅延などの障害が発生する可能性がある。類似のF1ネット配信サービス元祖「Formula 1 on ZUME」は、許容できない遅延・障害ぶりで視聴者の不評を買ったものの、後発のDAZNは精力的に対策を施じており、遅延の程度を示す”リバッファリング率”は、フルシーズンを初めて放送した年の半年間で1.2%から0.2%まで低減。最近は目立った遅延はない。

パナソニックのビエラやSonyのブラビア等に代表されるスマートテレビの他、「Apple TV」や「Chromecast」や「Amazon Fire TV」に対応しているため、これを別途購入することで、自宅のテレビ画面でDAZNを楽しむことも出来る。

まずは無料でDAZNを試してみる

2:フジテレビNEXTライブ・プレミアム

2020年フジテレビNEXTのWEBページのキャプチャー

特徴

全23戦、金曜フリー走行から決勝までの全セッションを完全生中継する。F1放送でお馴染みの川井一仁、森脇基恭の他、現役トップドライバーの松田次生、元ブリジストン開発本部長の浜島裕英らモータースポーツ界の各氏が解説陣を務める。

ウリはインターネット配信サービスとは異なり遅延が発生せず安心・確実にレースを視聴できる点。「総集編」や「F1レジェンド」、「F1 GPニュース」といった関連番組が見れるのも魅力の一つ。

料金体系

2019年からの料金に変更はない。以前は加入料として2,800円を支払う必要があったが、2017年10月1日に廃止された。

月額費用 1,749円 (税込)
視聴料:1,320円 + 基本料:429円
初回費用 0円
放映形式 CS放送
放映対象 全23戦の全セッション

4K放送がスタート

スカパーでは、2019年よりフルハイビジョンの4倍の画素数で配信する「スカチャン2 4K」でのF1の放送が開始された。放送内容は「フジテレビNEXT」と同じ。よりキメ細かな超高精細映像と、5.1チャンネルによるサラウンドの立体的な音響を楽しむ事が出来る。

料金は別途月額1,540円(税込)。フジテレビNEXTとセットで契約すると月額770円(税込)で加入できる。決勝のみ視聴できる1,000円のPPV(ペイ・パー・ビュー)購入も可能だ。

申し込みの流れ

  1. スカパーが映るかチェック
  2. WEBか電話で申し込み
  3. 30分後に視聴可能

自宅のテレビで「CS161」を選局し、映像が映るかどうかを確認する。後は、テレビに差し込んであるB-CASカードの番号を控えておき、WEBか電話で申し込む。申込みから約30分で視聴可能となる。

注意点

CSアンテナが必要。自宅にアンテナが設置されていない場合、別途アンテナ本体・工事費用が発生してしまう。ただ、家の間取り等によっては安価な室内型アンテナで受信することも可能、この場合工事は必要ない。卓上ブースターと呼ばれる電波増幅装置を併用すれば、大抵の環境では問題なく視聴できるだろう。

ケーブルテレビの「J:COM」や、光回線を使った「ひかりTV」や「auひかり」なら、アンテナなしでフジテレビNEXTを楽しむ事もできる。

スカパー「フジテレビNEXT」

3:フジテレビNEXTsmart(ネクスマ)

フジテレビNEXTsmart(ネクスマ)のWEBページのスクリーンショット

特徴

「フジテレビNEXTsmart(ネクスマ)」は月額1,320円(税込)のインターネット配信サービス。先の「フジテレビNEXTライブプレミアム」加入者は無料で本サービスを利用する事ができ、スマホやPC、タブレットなどでF1を視聴できる。

2018年まではライブプレミアム契約者向けのサービスとして提供されていたため、ネクスマのみを単品契約してもF1中継が視聴できなかったが、2019年以降は単品契約でも視聴可能になった。また、2018年までは予選と決勝のみが配信されていたが、2019年以降はフリー走行及び関連番組全てが配信されている。

料金体系

月額費用 1,320円 (税込)
初回費用 0円
放映形式 ネット配信
放映対象 全23戦の全セッション

注意点

オンデマンド単体契約の場合は見逃し配信は視聴できない。その一方でライブプレミアム加入者は無料で見逃し配信を楽しめる。あまり好感の持てるビジネスとは言えない。

ストリーミング放送なので、遅延などの障害が発生する可能性がある。ローンチ当初の2013年当時は使いものにならないくらい遅延がひどかったが、近年は然程気になるような遅延はない。

ネクスマは「スカパー!オンデマンド」の他、「J:COM」や「ひかりTV」「FOD」を通して視聴できる。

比較と総括

レースは生で観戦してナンボ。緊迫したレースの途中で突然映像がフリーズしてしまう可能性のあるネット配信はオススメしにくいものの、近年の改善ぶりには目を見張る物がある。ただし、単体契約者向けに見逃し配信を行わない「フジテレビNEXTsmart」は価格以外に価値を見出すのが難しい。ネット配信サービスであればDAZNを薦めたい。

どれにすべきか迷ってしまった方は、まずは無料トライアルを使ってDAZNで1ヶ月間様子を見て、気に入らなければ「フジテレビNEXTライブプレミアム」に加入するのが良いだろう。

フジテレビNEXT DAZN ネクスマ
月額 1,749円 (税込) 1,925円 (税込) 1,320円 (税込)
初回 0円 0円 0円
形式 テレビ放送 ネット配信 ネット配信
対象 全セッション 全セッション 全セッション
特徴 安心確実 F2、F3 安価
注意 要アンテナ 遅延障害 見逃し×

DAZNで詳細を見る

スカパーで詳細を見る