空白のF1第20戦はカタールGPに決定、合わせて2023年からの10年契約を発表
F1は2021年9月30日、空白となっていた11月19~21日の第20戦をカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで開催する事を明らかにすると共に、2023年からの10年契約を締結した事を発表した。
これにより2021年シーズンのFIA-F1世界選手権はカタール、サウジアラビア、アブダビと続く中東3連戦で締め括られる事になる。カタールでのF1開催は今回が初となる。
FIFAワールドカップが開催される事から2022年のグランプリ開催はない。なお2023年以降の開催サーキットについては現在議論が進められており、必ずしもMotoGPの開催で知られるロサイルで行われるわけではないようだ。
サウジアラビアの国有石油会社、アラムコがF1のグローバルスポンサーに就任し、カレンダーに中東諸国が4つも並ぶなど、F1と中東との関係は益々強まっている。
石油や天然ガス経済に依存する湾岸アラブ諸国はサブプライムローン問題やリーマンショックのみならず、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックにより大きな打撃を受けており、豊富な資金を元手に観光や外国企業の誘致に乗り出すなど、脱石油依存に向けて大きく舵を切っている。
F1のステファノ・ドメニカリ会長兼CEOを務めるステファノ・ドメニカリは「カタールモーター&モーターサイクル連盟(QMMF)とカタール政府当局が迅速に対応してくれた事で、MotoGPのホストとして有名なロサイルでのF1開催が実現した」と語った。
「F1には大きな関心が寄せられ、多くのプロモーターから開催を望む声が届けられている」
またQMMFのアブドゥラフマン・アルマンナイ会長は「この日はカタールのモータースポーツ並びに、スポーツイベントの立国を目指す我が国にとって非常に特別な1日となった。F1と画期的な長期契約を結ぶことができた事を誇りに思う」と述べた。