
フェルスタッペン、遂に2026年レッドブル残留を表明「ドラマを作りたがる人もいる」移籍の噂に終止符
注目を集めていたマックス・フェルスタッペンの去就問題が、ついに決着した。F1第14戦ハンガリーGPを前に、2026年もレッドブル・レーシングに残留すると初めて明言し、移籍に関する憶測に終止符を打った。
「来年に向けて、僕はすでにこの先の計画や変更したいことについてチームと話し合ってる。つまり、来年もこのチームにいるってことだよ」とフェルスタッペンは語り、自身としては以前から残留の意思は明白だったと強調した。
レッドブルとの現行契約は2028年末まで残っているが、パドック内では「ハンガリーGP終了時点でドライバーズランキング4位以下であれば解除可能」とする条項が存在すると広く考えられていた。
だが、前戦ベルギーGP終了時点で、この条件が成立する可能性が消滅。レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ベルギーGPの決勝翌日にフェルスタッペンの2026年残留を公式に認めた。
これに伴い、フェルスタッペンの獲得に向けて接触を続けていたメルセデスは、ジョージ・ラッセルおよびアンドレア・キミ・アントネッリとの契約延長交渉を加速させる見通しだ。特にラッセルには複数年契約が提示されるとも見られている。
メルセデスとの接触が明るみに出て以降、フェルスタッペンには毎週のように将来を巡る質問が飛び交った。これに対し、本人は一貫して沈黙を貫いてきた。
「今シーズン中ずっと、いろんな人があれこれ言ってたけど、当事者である僕は沈黙を保つことにした。わざとそうしてたんだ。だって、意味もなく騒ぎ立てるべきじゃないと思うし、それは誰にとっても同じだと思う」とフェルスタッペンは語る。
「騒ぎを起こしたがる人もいるし、ドラマを作りたがる人もいるけど、僕の中ではずっと(レッドブルに残留することは)ハッキリしてた」
2026年の残留が確定したとはいえ、それはフェルスタッペンが2028年末までレッドブルに留まることを意味するわけではない。
2026年よりレッドブルは、ホンダとのパートナーシップを解消し、初の自社製パワーユニット(PU)を搭載する新プロジェクトに挑む。この挑戦の成否が、フェルスタッペンの将来的な去就を大きく左右すると見られている。
複数の情報筋によれば、レッドブルが自社製PUで大きく出遅れる事態に陥った場合、フェルスタッペンは2027年に向けて他チームに移籍できるとされており、2026年以降も、一定のパフォーマンス条件に応じて契約を解除できる条項が存在するものと見られている。