ガレージ内に並べられたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のヘルメットとフェイスタオル、2025年8月1日(金) F1ハンガリーGPフリー走行(ハンガロリンク)
Courtesy Of Red Bull Content Pool

何を?なぜ? FIAがフェルスタッペンの「ポイ捨て裁定」公表―F1ハンガリーGPで珍事

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ルール上はグリッド降格もあり得たが、2025年F1第14戦ハンガリーGPのフリー走行2(FP2)中に発生した“ポイ捨て”行為を巡り、マックス・フェルスタッペンはペナルティを逃れた。FIAスチュワードは、所属チームのレッドブルに対して警告処分を科すにとどめた。

セッション中盤、フェルスタッペンはターン3とターン4の間のストレートで減速し、ウエスあるいはタオルのような布製の物体を車外へ投げ捨てた。この謎の物体はその後、セッション終了までコース脇に残り続けた。事後、フェルスタッペンはスチュワードに召喚された。

フリー走行中にタオルのようなものを車外に投げ捨てるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2025年8月1日(金) F1ハンガリーGP FP2(ハンガロリンク)copyright FORMULA 1

フリー走行中にタオルのようなものを車外に投げ捨てるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2025年8月1日(金) F1ハンガリーGP FP2(ハンガロリンク)

フェルスタッペンはセッション後、投げ捨てたのはピット作業中にチームが置き忘れた「フェイスタオル」であったと明かし、ペダルの間に入り込む等して深刻な危険を招くおそれがあったため、ピットに戻るよりもコース上で外へ放り投げる方が安全と判断したと釈明した。

F1競技規則第34条14項(c)では、危険な状態でマシンがリリースされたと判断された場合、グリッド降格ペナルティを科す権限をスチュワードに与えている。だが、フェルスタッペン個人に対しては責任を問わない判断が下された。

デレク・ワーウィックを含む4名のスチュワードは、フェルスタッペンが「マシンをコースの一番右側へ寄せ、できるだけ遠くへタオルを投げ捨てようとした」点を評価。さらに、投棄された物体は工具などの「硬質で潜在的に危険な物体」ではなく、「重大性は低い」と結論づけた。

なお今年5月のマイアミGPでは、車内に工具が残された状態でランド・ノリスがコースを周回。マクラーレンに警告処分が科されるケースが発生した。


2025年F1ハンガリーGPの初日FP2をトップで締め括ったのはランド・ノリス(マクラーレン)。チームメイトのオスカー・ピアストリを0.291秒差で退けた。3番手にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続く結果となった。

FP3は日本時間8月2日(土)19時30分から、公式予選は同23時から1時間に渡ってハンガロリンクで開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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