インタビューに答える角田裕毅(レッドブル・レーシング)、2025年7月27日F1ベルギーGP決勝レース(スパ・フランコルシャン)
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角田裕毅が苛立ちあらわ、ピットウォールに苦言「あまりに遅い」ベストグリッドも圏外転落

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7月27日(日)に行われた2025年F1第13戦ベルギーGP決勝で、角田裕毅はレッドブル昇格後として最上位となる7番グリッドからスタートしたが、「意思疎通」の問題によりピットインのタイミングが1周遅れたことで、最終13位という失望の結果に終わった。

44周で争われたスパ・フランコルシャンのレースは、インターミディエイトからドライへと路面が移行する中、スリックタイヤへの交換タイミングが勝敗を分ける展開となった。

12周目、グリッドの大多数が一斉にピットインする中、角田はピットウォールに対しスリックタイヤへの交換を要求。だが、ピットエントリーを通過した直後にチームからピットインの指示が届くという後手に回った対応により、希望より1周遅れて13周目にミディアムへと交換せざるを得なかった。

「チームとの間でミスコミュニケーションがありました。ドライタイヤに交換したいとリクエストしたのですが、チームからの指示があまりに遅すぎました」と角田はレース後に語った。

「ピットエントリーをちょうど通過した直後に呼ばれてしまって。この手のコンディションでは、1周の違いが決定的に重要なのに。これによって5つポジションを失ってしまいました」

「その後はずっと、前のクルマに塞がれる展開になってしまい…今日は僕のレースとはなりませんでした」

ポジションを落とした後は、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)を激しく追い続けたものの、ダウンフォースを高めたセッティングが裏目に出てトップスピードが伸びず、オーバーテイクには至らなかった。

ファイナルラップ目前にオリバー・ベアマン(ハース)、最終周にはニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)に立て続けにかわされ、角田は13位でチェッカーを受けた。レース後、パルクフェルメに向かう道中では、激しい手振りで苛立ちを露わにする姿が見られた。

「全力で抜こうとはしたんですけど、トップスピードが全然なくて……。何とかオーバーテイクしようとしたのですが、タイヤが完全に終わってました。本当にフラストレーションが溜まるレースでした」と悔しさをにじませた。

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2025年F1第13戦ベルギーGPでは、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)が2番グリッドかの逆転勝利を飾った。2位にランド・ノリス(マクラーレン)、3位にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続いた。

ハンガロリンクを舞台とする次戦ハンガリーGPは、シリーズ第14戦として8月1日のフリー走行1で幕を開ける。

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