
ファンの「言葉」が作るF1マシン!ウィリアムズ、参加型リバリープロジェクト始動―サンパウロGPでFW47に採用
世界中のF1ファンが一丸となって、サンパウロGPを走るウィリアムズ「FW47」を彩る——。そんな興味深い企画が登場した。とは言え、これは単なるデザインコンテストではない。世界中のファンが投稿した「言葉」そのものが、アレックス・アルボンとカルロス・サインツが駆るFW47の車体を飾るという試みだ。
ウィリアムズ・レーシングとパートナーのガルフオイル・インターナショナルは2025年F1イギリスGPの初日を前に、ファン参加型の特別リバリー制作キャンペーン「Driven by Words(言葉に駆られて)」を発表した。
ロンドンを象徴するピカデリーサーカスに設けられたウィリアムズのファンゾーンで行われた特別イベント。そこでガルフオイルのマイク・ジョーンズCEOが明かしたのは、「象徴的なガルフのリバリーにファンの言葉を取り入れるという初の試み」だった。
このイベントには、チーム代表のジェームズ・ヴァウルズとアレックス・アルボンも登壇。ヴァウルズは「ファンとの距離をこれまで以上に縮めるという我々の取り組みの最新例」と位置づけ、「ウィリアムズは、スポーツ界で最も忠実かつ情熱的なファンベースの一つを持っている」と誇らしげに語った。
Courtesy Of Williams
ガルフ・オイルとウィリアムズのオフィシャルパートナー契約を告げるグラフィック、2023年
キャンペーンの仕組みはシンプル。ウィリアムズ公式サイト内の特設ページを通して、ファンは1日5つまで、ウィリアムズとガルフに対する想いを表現する言葉を投稿できる。言語は問わない。世界中のどこからでも、どんな言葉でも構わない。期間は8月25日まで。
投稿された言葉は、デザイナーの手によってガルフの象徴的なカラーリングと融合され、独創的なタイポグラフィーとしてマシンに描かれる。11月のサンパウロGP、F1カレンダーの中でも屈指の歴史を誇るインテルラゴス・サーキットで、ファンの想いを纏ったFW47が疾走することになる。
この特別なマシンを駆ることになるアルボンは、「ファンの思いを背負ってブラジルで走れることは光栄なことだ」と語った。
この企画の前身となったのが、2023年の「ガルフ×ウィリアムズ―ファンリバリー投票」だ。世界中から18万を超える投票が集まり、シンガポール、日本、カタールの各グランプリで「Bolder than Bold(大胆を超えた大胆さ)」リバリーが採用された。
Courtesy Of Williams
ガルフ・オイル・インターナショナルとのスポンサー契約の一環として2023年のF1シンガポールGP、F1日本GP、F1カタールGPの3戦で採用されるスペシャルカラーのウィリアムズ「FW45」とアレックス・アルボンとローガン・サージェント