2025年F1イギリスGPでマクラーレンとウィリアムズが導入するスペシャルリバリー
Courtesy Of McLaren / Williams

マクラーレン、Chromeとの「Legacy at Speed」リバリーをF1イギリスGPで採用―ウィリアムズもホームGP仕様に

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2025年F1第12戦イギリスGPを前に、英国を本拠とするマクラーレンとウィリアムズの2チームが、それぞれのスタイルで特別仕様のリバリーを発表した。ホームレースならではの演出には、ファンとの結びつきを深めると同時に、スポンサーのPRや、チームのブランド・歴史を再確認させる狙いが込められている。

マクラーレン:「Legacy at Speed」でクローム復活

2025年F1イギリスGPでマクラーレンが導入するGoogle Chromeとの共同コラボリバリー「Legacy at Speed」が施されたMCL39 (2)Courtesy Of McLaren

2025年F1イギリスGPでマクラーレンが導入するGoogle Chromeとの共同コラボリバリー「Legacy at Speed」が施されたMCL39 (2)

マクラーレンは、公式パートナーであるGoogle Chromeと共同で新たなリバリー「Legacy at Speed」を発表した。このデザインは、2006年から2014年にかけて同チームの歴代マシンに使用されたクロームリバリーへのオマージュであり、かつてのシルバー基調を現代的に再解釈したものとなっている。

2025年F1イギリスGPでマクラーレンが導入するGoogle Chromeとの共同コラボリバリー「Legacy at Speed」が施されたMCL39 (4)Courtesy Of McLaren

2025年F1イギリスGPでマクラーレンが導入するGoogle Chromeとの共同コラボリバリー「Legacy at Speed」が施されたMCL39 (4)

今回のスペシャルリバリーは、ロンドン・トラファルガー広場で開催されたファンイベント「McLaren Racing Live: London」でお披露目された。Chromeの「表示速度」とマクラーレンの「サーキット上のスピード」を重ね合わせたコンセプトのもと、両ブランドの特性を視覚的に統合された演出が行われた。

なお、マクラーレンは2023年のイギリスGPでもクローム調のリバリーを導入しており、今回のデザインはその流れを汲むものだ。

2025年F1イギリスGPでマクラーレンが導入するGoogle Chromeとの共同コラボリバリー「Legacy at Speed」が施されたMCL39 (2)Courtesy Of McLaren

2025年F1イギリスGPでマクラーレンが導入するGoogle Chromeとの共同コラボリバリー「Legacy at Speed」が施されたMCL39 (2)

ウィリアムズ:控えめながら誇り高い英国演出

2025年F1イギリスGPでウィリアムズが導入するユニオンジャックリバリーが施されたFW47 (2)Courtesy Of Williams

2025年F1イギリスGPでウィリアムズが導入するユニオンジャックリバリーが施されたFW47 (2)

ウィリアムズは、より控えめながらも英国らしさを感じさせるリバリー変更を行った。これまで同様、イギリスGPに合わせて視覚的な変更を施してきた同チームだが、今回はタイトルスポンサー契約の都合によりエンジンカバーの装飾は控え、代わりにノーズ両側に赤白のストライプを追加。ユニオンジャックに通じる英国モチーフをさりげなくあしらった。

象徴的な主張は抑えつつも、伝統と誇りを静かに表現する姿勢は、古豪ウィリアムズらしいスタンスといえる。

2025年F1イギリスGPでウィリアムズが導入するユニオンジャックリバリーが施されたFW47 (1)Courtesy Of Williams

2025年F1イギリスGPでウィリアムズが導入するユニオンジャックリバリーが施されたFW47 (1)

加えて、今週末のシルバーストンではレーシング・ブルズも特別なリバリーを採用する。今回のリバリーは、ナイジェリア出身のアーティストのSlawn(スローン)によるグラフィティ調のデザインで、白地の車体に描かれたコミカルな目玉や楕円形のモチーフが異彩を放つ。

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