
Slawnの「狂気」がVCARBを彩る―レーシングブルズ、F1イギリスGPで特別リバリー
レーシング・ブルズは2025年F1第12戦イギリスGPを前に、ファッションブランド「HUGO」とのパートナーシップの下、ナイジェリア出身のアーティスト、Slawn(スローン)とのコラボレーションによるスペシャルリバリーを発表した。
車体およびチームウェアには大胆なグラフィティがあしらわれており、近目での視覚的なインパクトは十分。今週末のシルバーストン・サーキットでは、都市文化とモータースポーツが融合したこの“動くアート”がコースを駆け抜けることになる。
Courtesy Of Red Bull Content Pool
Slawnデザインのスペシャルリバリーが施された2025年F1イギリスGPで投入されるVCARB 02 (5)
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Slawnデザインのスペシャルリバリーが施された2025年F1イギリスGPで投入されるVCARB 02 (7)
Slawn×HUGO×Racing Bulls
本コラボはリアム・ローソンとアイザック・ハジャーが同席する中、ロンドンのFlannels Xストアで発表された。「VCARB 02」には、Slawnの作風を象徴するカリカチュア調(人物の特徴を誇張して描く風刺画的なスタイル)のグラフィティが全面に施された。
ドライバーのレーシングスーツやチームキットにもSlawnの世界観が反映され、週末に向けてチーム全体が“Slawn色”に染まっていく。さらに木曜日には、Slawn本人がサーキット入りし、レーシング・ブルズのガレージ装飾を手がける予定だ。
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2025年F1イギリスGPでVCARB 02に採用されるスペシャルリバリーのデザインを担当したSlawn
民族文化と都市文化を融合―Slawnの哲学
Slawnは、ナイジェリアのヨルバ族にルーツを持ち、ロンドンを拠点に活動する気鋭のストリートアーティスト。伝統的な民族文化と現代のアーバンカルチャーを融合させた作風で知られる。2024年のイングランド・サッカー協会主催大会「エミレーツFAカップ」のトロフィーデザインにも起用されるなど、スポーツ界との親和性も高い。
レーシング・ブルズとHUGOは、Slawnの破壊と創造を融合させた作風がチームの持つ個性と合致すると評価しており、そうした背景から今回のコラボレーションに至った。
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Slawnがデザインしたスペシャルデザインのチームキットを着用するレーシング・ブルズのアイザック・ハジャーとリアム・ローソン、2025年F1イギリスGP
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Slawnがデザインしたスペシャルデザインのチームキット(レーシング・ブルズ)、2025年F1イギリスGP
VCARB 02に持ち込まれた「狂気」
レーシング・ブルズのピーター・バイエルCEOは、「Slawnの作品はF1では見たことがない。それこそが、今回のコラボが“正しい”と感じた理由だ。彼のアートは創造的な境界を押し広げ、我々の大胆なアイデンティティを体現している」と語る。
Slawn本人は、「アートがスピードに出会い、僕は“狂気”を持ち込んだ。HUGOとレーシング・ブルズには感謝している」とコメント。表現に込めた思いを語った。
HUGO BOSSグローバルマーケティングSVPのジェームズ・フォスターは、「F1をカルチャーと結びつけるというHUGOの野心を体現した取り組みだ」と述べ、今回のコラボの背景にある狙いを説明した。
「自分の道を行け(go your own way)」というHUGOとレーシング・ブルズの共通理念を反映した今回のプロジェクト。Red Bull Shopでは、限定デザインのチームキットも発売されており、ファンはこの“動くアート”の世界観をその手に取ることもできる。
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Slawnデザインのスペシャルリバリーが施された2025年F1イギリスGPで投入されるVCARB 02 (1)
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Slawnデザインのスペシャルリバリーが施された2025年F1イギリスGPで投入されるVCARB 02 (6)
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Slawnデザインのスペシャルリバリーが施された2025年F1イギリスGPで投入されるVCARB 02 (2)