FIAとは、国際自動車連盟(Federetion Internationale de l’Automobile)のこと。
F1を統括する組織で、モータースポーツだけではなく自動車全体を扱っている非営利の国際組織。サッカーでいうFIFAに相当する。ちなみに昔はFISAという名前の組織だった。FIAの現会長はジャン・トッド(フェラーリF1の元チーム代表)、前会長はかの有名なマックス・モズレー。16年以上も在任した。
レギュレーションを策定するFIA
F1のルール・規則であるレギュレーションを発行しているのが、このFIAの下部組織のひとつであるF1委員会 (Formula One Commission) 。新しいシーズンが始まる前に競技面での規約である「スポーティングレギュレーション」と技術面での規約である「テクニカルレギュレーション」の2つを発行する。テクニカルレギュレーションの方はA4サイズで90ページほどもある。レギュレーションはFIAのWEBサイトで公開されており、誰でも閲覧可能(ただし英文)。
ちなみに日本でよく耳にするJAF(日本自動車連盟)は、FIAの加盟公認組織であり、FIAが指定する日本の管轄団体である。
FIAの歴代会長
F1はヨーロッパ社会のスポーツだ、と言われるが、これはFIAの歴代会長を見ると位置瞭然である。1946年から現在に至るまで全員ヨーロッパ人となっている。
- 1946年–1958年
- ジュアン・ド・ロアン=シャボー(フランス)
- 1958年–1963年
- アドラン・ド・リドケルク・ボーフォール(フランス)
- 1963年–1965年
- フィリッポ・カラッチオーロ・ディ・カスタニェート(イタリア)
- 1965年–1971年
- ウィルフリッド・アンドリューズ(イギリス)
- 1971年–1975年
- アモーリー・ド・メロード(ベルギー)
- 1975年–1985年
- ウル・アルフォンス・フォン・メッテルニヒ=ヴィンネブルク(ドイツ)
- 1985年–1993年
- ジャン=マリー・バレストル(フランス)
- 1993年–2009年
- マックス・モズレー(イギリス)
- 2009年–現在
- ジャン・トッド(フランス)