ムジェロ・サーキットのホームストレート(ターン15方向)copyright Alfa Romeo Racing

ムジェロ・サーキット

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サーキットデータ

名前 ムジェロ・サーキット
所在国 イタリア
設立年 1974年
全長 5,245m | 15コーナー
周回数 59周 | 時計回り
最高速度 320km/h
エンジン負荷*2 | 全開率 : 72%
ブレーキ負荷
タイヤ負荷
最大高低差 42m
WEBサイト mugellocircuit.com
SNS instagram

*1 ポールポジションから最初の制動地点までの距離
*2 全開率は距離ではなくタイムベースで算出

ムジェロ・サーキット(Mugello Circuit)はイタリア・トスカーナ州、スカーペリア・エ・サン・ピエロの丘陵地帯にある全長5,245m、全15コーナーを持つレーシングコースの事。イタリア語ではサークイート・デル・ムジェッロ(Circuito del Mugello)とも呼ばれる。所有するフェラーリのテストコースとしても知られる。

1994年以降は2輪レースの最高峰MotoGPのイタリアGPを開催。4輪としてはかつて、FIA GT選手権やフォーミュラ3000、国際ツーリングカー選手権の舞台を務め、2012年にはF1のインシーズンテストの会場にも選ばれた。現在はイタリア国内のGT選手権やツーリングカー選手権、フェラーリ・チャレンジ・ヨーロッパなどが開催されている。

ムジェロは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行の影響で再編された2020年のF1カレンダーの第9戦として組み込まれ、モンツァ、イモラ、ペスカーラに続くイタリア国内4番目のF1グランプリ開催地として、「F1トスカーナGP」の名の下に2020年9月13日に初のF1レースが開催される事が決まった。スクーデリア・フェラーリにとってはF1参戦1000回目の節目のグランプリとなる。

ムジェロ・サーキットのホームストレートを駆け抜けるレプソル・ホンダのマルク・マルケス、2019年MotoGPムジェロ
© Getty Images / Red Bull Content Pool

ムジェロ・サーキット
© Alfa Romeo Racing

コースレイアウト

全長5,245mとF1カレンダーの中では長い部類に入る。直線区間は1,141mのメインストレート1本のみで、基本的には90度に近い中速コーナーを短いストレートで繋いだストップ・アンド・ゴー型のサーキットとして分類できる。

ムジェロ・サーキットのコースレイアウト図とDRSゾーン

最も遅いコーナーは時速120kmのサン・ドナート(ターン1)、逆に最も速いコーナーはエンジン全開のアラビアータ(ターン8・9)で、F1マシンは時速260~70km程度の速度で走行した。

ムジェロのアスファルトは攻撃的で知られており、タイヤへの負荷が大きい。2011年に全面再舗装されている。タイトなシケインやビッグブレーキはなく、ブレーキへと負荷は低い。

DRSゾーン

DRSゾーンはホームストレートの1箇所のみ。DRSの使用可否が決定される検知ポイントはターン15の開始地点に設置され、DRSのアクティベーションポイントはターン15の290m先(セーフティーカーライン1の175m先)の地点に設けられる。よって、DRSが使用可能な区間はホームストレートの4分の3ほどの長さとなる。

コースレコード

2019年以前は、2004年2月9日に行われたテストにおいてフェラーリF2004をドライブしたルーベンス・バリチェロが記録した1分18秒704が史上最速のラップタイムとして記録に残されていたが、2020年のトスカーナGPでメルセデスのルイス・ハミルトンが予選Q3でマークした1分15秒144がコースレコードとして登録された。

また、決勝レースで計測される史上最速の”ラップレコード”は、同じ2020年のトスカーナGPでハミルトンが58周目に刻んだ1分18秒833となっている。

F3000では、アレックス・ザナルディが1991年6月23日にレイナードで記録した1分38秒361という記録が残っており、2輪ではマルク・マルケスが2013年のMotoGPグランプリでマークした1分47秒639が最速。ムジェロ・サーキットでの歴代最高速度は、2019年のMotoGPフリー走行中にアンドレア・ドヴィツィオーゾが記録した356km/hとなっている。

タイム ドライバー チーム
ラップレコード 1:18.833 ルイス・ハミルトン メルセデス 2020年
コースレコード 1:15.144 ルイス・ハミルトン メルセデス 2020年

サーキットの場所と地図

美しいトスカーナ地方の丘陵地帯にも位置する。最寄りの国際空港は南へ約30kmのフィレンツェで、フォルリとボローニャが約100kmの距離にある。電車で行く場合はボルゴ・サン・ロレンツォ駅が最寄りだが、サーキットまでは5kmほど離れている。

歴史

ムジェロは当初、パーマネントコースではなく61kmにも達する市街地コースの名称だった。初めてモータースポーツレースが開催されたのは1914年。1927年から1957年にかけて開催された1000マイルを競うイタリアの伝説的公道自動車レース「ミッレミリア」に組み込まれていた事もあった。

だが、1970年に行われたプレイベートテスト中に、スパルタコ・ディーニのドライブするアルファロメオGTAが、地元住民の列に突っ込み2人の幼い子どもを含む4名が重傷を負った事から市街地コースとしてのムジェロが消滅。その後、1973年に現行のパーマネントコースが建設され、翌年の74年6月にオープンした。

ロードレース世界選手権の舞台に採用されるなど注目を集めたが、1980年代半ばに財政難に陥り、1988年に120km離れたマラネロに本社を構えるフェラーリによって買収された。

写真

ムジェロ・サーキットを走行するレッドブル・ホンダ、2020年F1トスカーナGPフリー走行1にて
© Red Bull Content Pool

2018年レッドブル MotoGP ルーキーズカップ 2018年第2戦ムジェロ
© Getty Images / Red Bull Content Pool、2018年レッドブル MotoGP ルーキーズカップ

ダニール・クビアト参戦、フォーミュラ・ルノー2.0 ALPS 2012年 ムジェロ・サーキット
© Getty Images / Red Bull Content Pool、ダニール・クビアト参戦、フォーミュラ・ルノー2.0 ALPS 2012年

ムジェロ・サーキットの空撮画像、2020年開幕オーストリアGPに向けたフェラーリのプライベートテストにて
© Ferrari S.p.A.

ムジェロ・サーキット
© Ferrari S.p.A.

ムジェロ・サーキットのピットビルディング、2020年開幕オーストリアGPに向けたフェラーリのプライベートテストにて
© Ferrari S.p.A.

ムジェロ・サーキットのターン1
© Alfa Romeo Racing / ムジェロ・サーキットのターン1

ムジェロ・サーキットのホームストレート(ターン15方向)
© Alfa Romeo Racing / ムジェロ・サーキットのホームストレート(ターン15方向)

ムジェロ・サーキットの入り口
© Alfa Romeo Racing

ムジェロ・サーキットのグランドスタンドとピットビル
© Alfa Romeo Racing

ムジェロ・サーキット
© Alfa Romeo Racing

ターン12から見たムジェロ・サーキットのピットビル
© Alfa Romeo Racing

ムジェロ・サーキットのピットビル
© Alfa Romeo Racing

ムジェロ・サーキットのターン12
© Alfa Romeo Racing / ムジェロ・サーキットのターン12