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レッドブル・リンク

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サーキットデータ

名前
レッドブル・リンク
所在国
オーストリア
住所
Red Bull Ring Str. 1, 8724 Spielberg, オーストリア
設立年
1969年
コース全長
4,326m | 10コーナー
周回数
71周 | 時計回り
1コーナーまでの距離
318m
平均速度
230km/h
エンジン負荷レベル
| 全開率 : 66%
ブレーキ負荷レベル
| 使用率 : 19%
燃料消費量
| 1.48kg/周
フューエル・エフェクト
| 0.31秒/10kg
タイヤ負荷レベル
グリップレベル
エアロ重要度
最大高低差
64m
レコード
1分8秒337 M.シューマッハ / 2003年 / フェラーリ
WEBサイト
www.projekt-spielberg.at

レッドブル・リンクとは、オーストリアのシュタイアーマルク州の山間部にあるサーキットのこと。同国のエナジードリンク企業であるレッドブルが所有している。2014年よりF1オーストリアGPの舞台として利用されている他、Red Bull Air Raceの開催地としても知られる。

同サーキットは、エステルライヒリンク、A1リンク、レッドブル・リンクと様々な改称の歴史を持つ。2004年にレッドブルのオーナーであるディートリッヒ・マテシッツが買収し2010年に再改修。レッドブル・リンクの名を得た。改修後はDTMやF3、F2でのレースに使用される予定のみでF1が開催されることはないと言われていたが、2014年のF1カレンダーに復活した。

F1オーストリアGPの舞台レッドブルリンク3コーナー付近
レッドブルリンク3コーナー付近

コースレイアウト

2019年版レッドブル・リンクのコースレイアウト図

全長4,326mとカレンダーの中で4番目に短く、コーナー数は10と最小。スタートラインからターンまでの距離は318mと短い。2018年に、1コーナーを抜けた先の上り坂にDRSゾーンが追加され計3箇所となった。低速コーナーはターン3とターン4のみで、平均速度は230km/hとかなり高い。

特徴

高いエアロダイナミクスが要求されるエアロ・サーキットでありながらも、エンジン全開率は66%とスパやモンツァに引けを取らないパワーコース。起伏が大きく天候が不安定であるため、空力がモノを言うとともに、その高低差からエンジンパワーも重要な要素となる。1コーナーから3コーナーまでは急な上りがひたすら続き、その後はホームストレートまで下り続ける。

F1の中ではコーナーの数が最も少なく4番目に短いサーキットであるが、1周を完璧にまとめ上げるのはかなり難しく、予選ではトラフィック管理が重要となる。

最終コーナーでは、高い速度を保ったままホームストレートに向いたいところだが、オフキャンバー(コーナーのイン側がアウト側より高くなっている)になっているため、容易にコースオフしてしまう。F1マシンは最終10コーナーを4速175km/hで駆け抜ける。

オーバーテイクポイント

最大のオーバーテイクポイントは急斜面を登りきった後に待ち構える3コーナー。1コーナーからの距離は790m、ヘアピンに近い急なRを持つこの箇所では、フルスロットルからのブレーキングが勝負のカギを握る。3コーナーと森の中を駆け抜けた後の9コーナーは、伝統的に追い抜きのポイントとなっている。

タイヤ

歴史的に、タイヤの摩耗や劣化が比較的低く、ワンストップのレースとなる事が多い。2018年のレースでは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがスーパーソフトからソフトへと繋ぐワンストップ戦略で勝利している。

大部分のコーナーは右ターンだが、タイヤへの要求の厳しいコーナー2つは左ターン。それ以外の区間では全般的に負荷が低いため、タイヤが冷えてしまう傾向にある。

信頼性が試される”マシンクラッシャー”

レッドブルリンクは”マシンクラッシャー”の異名を取る程にマシンへの負荷が高い。2018年のF1オーストリアGPでは、近年圧倒的な信頼性を誇っていたメルセデスの2台が立て続けにトラブルに見舞われ、全5台が車両故障によってリタイヤを喫した。

エンジン全開率の高さに加えて、海抜が700mを超えるため平地に比べて酸素濃度が7%程少なく、ターボチャージャーへの要求も厳しい。また、空気が薄いため冷却効率も低下する。コーナーが10しかないため運動エネルギーを回生するMGU-Kの役割が小さく、その代わりに熱エネルギーを回生するMGU-Hに大きな負荷がかかる。

9コーナーには黄色に塗られたソーセージ型の縁石が設置され、僅かでもこれに触れようものならフロアやバージボード、サスペンションの破損は免れない。

コースレコード

決勝レースで計測される史上最速の”ラップレコード”は、2018年にスクーデリア・フェラーリのキミ・ライコネンが記録した1分6秒957。一方の”コース・レコード”は、同じ2018年にメルセデスAMGのバルテリ・ボッタスが予選Q3でマークした1分3秒130となっている。

ラップレコード
1:06.957(ライコネン/Ferrari、2018年)
コースレコード
1:03.130(ボッタス/Mercedes、2018年)

サーキットの場所と地図

サーキット周辺は観光資源に乏しくのどかな農村街である。オーストリアの国土の62%は山岳部となっており、航空写真からもその豊富な緑が見て取れる。

歴史

エステルライヒリンク時代

A1リンクの旧レイアウトとなるエステルライヒリンクは、モンツァやホッケンハイムをしのぐ高速サーキットで、平均速度250km/hだったと言われている。オーバーテイクポイントが多いレイアウトでドライバーの中での人気が高かった。

A1リンク時代

ヘルマン・ティルケによる改修を経て、1997年にエステルライヒリンクはA1リンクへと改称された。このタイミングでF1オーストリアGPの開催が復活したが、騒音問題のため地元環境保護団体と対立し2003年に終了。その後レッドブルに買収されるわけだが、買収の際にはディートリッヒ・マテシッツ総裁は「オーストラリアGPの復活を考えてのA1リンク買収ではない」と語っていた。

エステルライヒリンクからA1リンクへの改修図
creativeCommonsArz

上記図はエステルライヒリンクのレイアウトとA1リンクのレイアウトとを比較したもの。薄い灰色がエステルライヒリンク。

A1リンクといえば佐藤琢磨のクラッシュ。2002年第6戦オーストリアGP決勝の28周目、ジョーダンを駆る佐藤琢磨に、コントロール不能に陥ったハイドフェルドが激しく衝突。琢磨は救急車でメディカルセンターに運ばれる事態となった。