
イモラ・サーキット
サーキットデータ
名前 | イモラ・サーキット |
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所在国 | イタリア |
設立年 | 1953年 |
デザイン | 改修時:ヘルマン・ティルケ |
全長 | 4,909m | 21コーナー |
周回数 | 63周 | 反時計回り |
ピットレーン長 | 540m| 24秒 |
ターン1までの距離*1 | 410m |
最高速度 | 334km/h |
エンジン負荷*2 | | 全開率 : 70% |
エアロ重要度 | |
WEBサイト | www.autodromoimola.it |
SNS |
*1 ポールポジションから最初の制動地点までの距離
*2 全開率は距離ではなくタイムベースで算出
イモラ・サーキットとは(英:Imola Circuit)、イタリアのイモラ市にあるサーキット。イタリア語での正式名称はアウトードロモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ(Autodromo Internazionale Enzo e Dino Ferrari)で、フェラーリ創業者のエンツォ・フェラーリとその息子のディーノを記念して名付けられた。1989年のエンツォの死を機に、アウトードロモ・ディーノ・フェラーリから改称された。
1国1開催を原則とすることになった2007年以後、F1イタリアGPの舞台はモンツァ・サーキットへと移った。F1カレンダーから脱落した後、ヘルマン・ティルケ監修のもと全面改修された。
これによりイモラは、F1のテスト走行ができる「グレード1T」認証へと格下げされたものの、2011年に再度、FIAの最高認証ライセンス「グレード1」の格付けを取得。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で再編が行われたF1カレンダー入りを目指して、2020年にライセンスを更新し、第13戦F1エミリア・ロマーニャGPの舞台として14年ぶりにF1に復活した。
© Red Bull Content Pool
かつてはF1を始めとしてGP2シリーズやMotoGP、世界ツーリングカー選手権(WTCC)、ルマン・シリーズ等の選手権が開催された。現在(2020年)はフェラーリ・チャレンジ、イタリアF4、スーパーバイク世界選手権、フォーミュラ・ルノー・ユーロカップなどをホストしている。
コースレイアウト
全長4,909mの内の71.39%(約3,505m)がストレートで、右コーナーが9.81%(約482m)、左コーナーが18.77%(約921m)という構成のストップ・アンド・ゴー型のレイアウト。再開発計画の一環としてコース及び周辺施設の改修が2006年11月に開始され、2007年9月に完成した。
2009年夏には、国際モーターサイクル連盟のホモロゲーション要件を満たすためにピットレーンの前のシケインに調整が加えられた。また、2011年8月にはコースの70%を対象として路面の再舗装工事が行われている。
現在はシケインのタンブレッロだが、かつては危険な超高速コーナーであった。1987年にはネルソン・ピケが、1989年にはゲルハルト・ベルガーが、1992年にはリカルド・パトレーゼがぞれぞれクラッシュを喫し、そして1994年にはアイルトン・セナがレース中の事故によって死亡。その前日に行われた予選でローランド・ラッツェンバーガーが死亡した事と合わせて、タンブレッロとヴィルヌーブはそれぞれシケインに改修された。
© Pirelli & C. S.p.A.
魔の1994年サンマリノGP
イモラを語る上で避けて通れないのが1994年のサンマリノグランプリだ。そう、アイルトン・セナが、ローランド・ラッツェンバーガーが事故死したあのグランプリだ。
- フリー走行、ジョーダンのルーベンス・バリチェロがコースアウトし横転。鼻骨を骨折。
- 予選、シムテックのローランド・ラッツェンバーガーのマシンのフロントウイングが脱落。時速300km/hでコンクリート壁に激突し死亡。
- 決勝、ベネトンのJ.J.レートにロータスのペドロ・ラミーが追突。壊れたパーツが観客席に飛散し数名が怪我。
- 決勝、上記クラッシュによるセーフティーカー退出直後1周目にウイリアムズのアイルトン・セナがクラッシュ。帰らぬ人となる。
- 決勝、ピットインしたミケーレ・アルボレートのリヤタイヤが外れ、ロータス・フェラーリのピットクルーに直撃し重傷。
セナが死亡事故にあったタンブレッロ・コーナーの近くには、故人を偲ぶ銅像が建てられており、その周りにはファンによる手書きのメッセージや献花、ブラジル国旗、ポスターや帽子などが絶えず飾られている。このモニュメントがあるエリアには無料で入る事が出来る。
© Red Bull Content Pool
セナの銅像を見つめるレーシング・ポイントF1チームのセルジオ・ペレス、2020年F1エミリア・ロマーニャGPにて / © Racing Point
© Red Bull Content Pool
コースレコード
決勝レースで計測される史上最速の”ラップレコード”は、2006年にルノーのフェルナンド・アロンソが記録した1分24秒795。一方の”コース・レコード”は、同じく2006年にフェラーリのミハエル・シューマッハが予選で記録した1分22秒795となっている。
- ラップレコード
- 1:24.795(アロンソ/Renault、2006年)
- コースレコード
- 1:22.795(シューマッハ/Ferrari、2006年)