アイルトン・セナとは、1980年代終わりから90年代前半を駆け抜けた「音速の貴公子」の異名を取るF1ドライバー。

ホンダの申し子として3度のチャンピオンを獲得。ブラジルでは 国民的英雄でもあり、日本にF1ブームを起こした立て役者でもある。また、宿命のライバル、アラン・プロストとの永きに渡るバトルは今も語りぐさ。まさに 一時代を築いたスーパードライバーと言える。

コーナーをギリギリまで攻め込み、特に予選終盤で見せるアタックは神懸かり的でもあった。ポールポジション65回は今も他者の追随を許さない。その走り からファン、グランプリ関係者の間に今でも心のよりどころとする人も多い。

モナコＧＰ5勝の「モナコ・マイスター」としての記録のほか、マクラーレン・ホンダを駆り、スタートでストールしながらトップを奪回し初チャンピオン獲 得した88年、宿敵アラン・プロストとの接触から再スタート、トップチェッカーを受けながら失格とされた89年、スタート直後にまたもプロストと接触し今 度は両者リタイアとなった90年、チャンピオンを決め最終コーナーでチームメート、ベルガーに勝利を譲った91年と鈴鹿での活躍も記憶に残る。

しかし、当時常勝軍団であったウィリアムズに移籍し、4度目のチャンピオンを獲得するはずであった94年5月1日、イモラ・サーキットで開催されたサンマリノＧＰ決勝中に事故死。トップを走りながらの死は勝利を追い求めた彼らしい最期であったとも言えよう。

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