ガレージ内でフェラーリSF-26のコックピットに乗り込み走行に備えるルイス・ハミルトンと作業するチームスタッフ、2026年10月2日(金) F1バーレーンGPフリー走行(セパン・インターナショナル・サーキット)
Courtesy Of Ferrari S.p.A.

「見えないから知らせて」も無線なし。ハミルトン、約160km/h差の走行妨害でフェラーリともども処分/F1バーレーンGP

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2026年F1第16戦バーレーンGPのフリー走行2回目(FP2)で発生したガブリエル・ボルトレート(アウディ)に対する走行妨害の一件を受け、ペドロ・ラミーを含む4名のスチュワードはルイス・ハミルトン(フェラーリ)を警告処分とし、所属先のフェラーリに1万ユーロの罰金を科す決定を下した。

当時、44号車SF-26の右ミラーは損傷しており、ハミルトンは後方を確認する手段を失っていたが、チームからボルトレートの接近を知らせる無線はなかった。

アウトラップでも速度差は約160km/h

マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われたFP2でハミルトンは、第2セクターの左ヘアピン、ターン9に向けて約80~85km/hで走行していた。後方から約240km/hで接近したボルトレートは、アタック中ではなくアウトラップ中だった。

それでも両者の速度差は約155~160km/hに達していた。ストレートの終わりでハミルトンがコース中央からレーシングラインに移動したため、ボルトレートは回避行動を余儀なくされ、ブレーキをかけた。

セパン・インターナショナル・サーキット(F1バーレーンGP)のコースレイアウト図、2026年Courtesy Of Formula1 Data

セパン・インターナショナル・サーキット(F1バーレーンGP)のコースレイアウト図、2026年

ボルトレートは無線で「一体何をやっているんだ、こいつは?」と怒りをあらわにした。ハミルトンがクールダウン中だと伝えられると、「分かっている。でも僕が来るのが見えているのに、ずっとブロックしている」と返した。

一方、ハミルトンはフェラーリに「右のミラーでは見えないから、状況を逐一知らせてほしい」と伝えていた。

ミラー損傷などを酌量、ハミルトンに警告処分

スチュワードは、写真と映像からハミルトンのマシンの右側のミラーが損傷していたこと、そしてフェラーリのピットウォールから無線による警告がなかったことを認定した。

そのうえで、ハミルトンは低速でレーシングラインに移動し、高速で接近していたボルトレートを「不必要に妨害した」と判断。ボルトレートがアタック中でなかったことは、妨害の認定を変えるものではないとした。

スチュワードはまた、今回の一件が「危険な妨害行為」に該当するかどうかを検討した。ボルトレートとの速度差が大きく、ハミルトン自身が自車のミラーが損傷していることを認識していたためだ。

ただ、ボルトレートはマシンのコントロールを失うことなくハミルトンとの接触を回避していたため、スチュワードはミラーの損傷と、ボルトレートがアタック中ではなかったことを酌量事情とし、この種の走行妨害で標準的な処分である警告が妥当と結論付けた。

フェラーリ、損傷把握も接近を伝えず罰金

フェラーリおよびアウディのチーム代表者は聴取で、後続車がアタック中ではない場合、通常は無線でドライバーにその接近を知らせることはないと説明した。

だが、今回の一件では、フェラーリはハミルトンのマシンのミラーが損傷していることを把握していた。

スチュワードは、こうした状況では後続車がアタック中かどうかにかかわらず、マシンの接近を知らせるべきだったと指摘。ミラーの損傷によってドライバーの後方確認能力が大きく損なわれていると知りながら、必要な情報を提供しなかったとして、フェラーリ側の責任も認定した。


2026年F1バーレーンGPの初日FP2をトップで締め括ったのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)。2番手アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)を0.099秒差で退けた。3番手にはランド・ノリス(マクラーレン)が続く結果となった。

FP3は日本時間10月3日(土)13時30分から、公式予選は同17時から1時間に渡ってマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで開催される。セッションの模様はフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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