
ボッタス、最終周クラッシュ直前に「100mスーパークリッピング」の異変。ペレスは最下位も「バクー最上級の走り」
バルテリ・ボッタス(キャデラック)は、2026年F1第15戦アゼルバイジャンGP最終ラップのターン15で単独クラッシュを喫した。その原因について、直前に不可解なスーパークリッピングが起き、その後はリアブレーキが失われていたように感じたと明かした。
ボッタスは同じく最終ラップのターン1でもコースを外れており、本人はその出来事が回生システムの動作に影響を与えた可能性を指摘した。チーム側もマシンに技術的な問題があったことを認めており、マレーシアでの次戦バーレーンGPに向けて調査を進める方針だ。
最終周クラッシュ、回生システム不調が原因か
「かなり奇妙だった。同じラップのターン1でコースを外れたから、システムが少し混乱したんだと思う」とボッタスは説明した。
「100mくらいにわたって大きなスーパークリッピングがあって、その後は、たぶんフロントブレーキしか効いていなかった。リアはもう回生していないような感じだった」
チーム代表のマルチン・ブドコウスキーは技術的な問題が発生していたことを認め、具体的な原因を調査すると説明した。
単独クラッシュであったにもかかわらず、この一件はスチュワードの調査対象となった。正確に言えば、クラッシュそのものが規則違反の疑いを持たれたわけではなく、マシンを降りてステアリングを戻した後、マシン後部を確認するなど、ボッタスがしばらく現場周辺にとどまったことが問題視された。
デレク・ワーウィックを含む5名のスチュワードは、今回のボッタスの行動が、FIA国際競技規則(ISC)第12条2項1号hに定められている危険な行為、または合理的な措置を講じず危険な状況を生じさせる可能性がある行為に該当するかどうかを検討した。
ボッタスは聴聞で、より早くその場を離れることができたと認め、今後同様の状況が発生した場合には、より速やかに移動するよう努めると釈明した。
スチュワードは、マシンの停止場所やその時点のコース状況を含む諸事情を踏まえたうえで、ボッタスの今回の行為は重大な危険をもたらすものではなかったと判断。不問とする決定を下した。
ペレス、最下位も「バクー最上級の走り」
チームメイトのセルジオ・ペレスは、完走した15台の中で最下位となる15位でフィニッシュしたものの、自身の走りを極めて高く評価した。
「バクーでの僕のベストパフォーマンスのひとつだった。ここでは、これまでもいい走りをしてきたけどね」とペレスは語った。
「週末を通して、特にレースでは、かなり高いレベルでドライブできたと思う。でも単純に、他の連中と争うには1秒、2秒くらいペースが足りなかった」
ストリートサーキットを得意とするペレスは、過去に2度アゼルバイジャンGPを制しており、今回のレースでは1周あたり1~1.5秒近く上回る驚くべきペースでボッタスを引き離し続けた。
ライバル勢に対するペース不足の要因についてペレスは、マシンの過大なドラッグ(空気抵抗)を挙げた。
「最初のスティントはオーバーテイク・モードにも助けられて、ウィリアムズやアウディについていけた。でも結局のところは、とにかくストレートスピードが全く足りていなかった。僕らのクルマはストレートでドラッグが大きすぎる」
「だから、改善しなきゃいけないことはたくさんある。シーズン終盤は厳しい戦いになるだろうね」
2026年F1第15戦アゼルバイジャンGP決勝では、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がポール・トゥ・ウインで今季3勝目を飾った。マックス・フェルスタッペンが2位、アイザック・ハジャーが3位に入り、レッドブル・レーシングがダブル表彰台を獲得した。
マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットを舞台とする次戦バーレーンGPは、10月2日(金)のフリー走行1で幕を開ける。