2026年F1アゼルバイジャンGPに参戦したアイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)、ガブリエル・ボルトレート(アウディ)、カルロス・サインツ(ウィリアムズ)
Courtesy Of Red Bull Content Pool / Audi / Williams

決勝後の審議決着で順位変動。F1アゼルバイジャンGP正式結果確定、ハジャーとサインツ、ボルトレートで分かれた裁定

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2026年F1第15戦アゼルバイジャンGPの決勝レース後に調査が行われた3件のインシデントに対する裁定が下り、正式なリザルトが確定した。13位~15位の順位が変更された。

3位でフィニッシュしたアイザック・ハジャー(レッドブル)と10位のカルロス・サインツ(ウィリアムズ)は、それぞれの事情が酌量され警告処分にとどり順位を維持したが、ガブリエル・ボルトレート(アウディ)には10秒ペナルティが科された。

ハジャーとサインツが問題視されたのは、決勝前にグリッドへ向かうレコノサンスラップ中の走行だった。

レースディレクターはイベントノート第13条6項を通して、スタート練習を行わないマシンに対し、できるだけ早くピット出口通路とコースを隔てる白線を越え、通常のレーシングラインに合流するよう指示していた。

ハジャー:事情酌量で警告処分

ハジャーは最終的にスタート練習を行わなかったが、ピット出口通路内にとどまり、その後、前方にいた複数台を右側から抜いてからコースに合流した。これを受け、スチュワードはハジャーが第13条6項に違反したと認定した。

ただし、ハジャーは当初スタート練習を行うつもりだったものの、直前になって急遽取りやめたため、再発進する必要があった。

スチュワードは、この一連の状況がハジャーの注意を散漫にさせる形で違反の要因になったと判断した。ただ同時に、指示に従う責任はドライバーに残るとしつつ、類似の過去事例を調査したうえで、ドライビングに関する戒告処分よりも軽い警告が適切だと結論づけた。

サインツ:誤指示を考慮し警告

サインツもまた、ピット出口通路内にとどまった後、スタート練習のため待機していたマシンの右側を通過してからコースに合流した。ただハジャーとは異なり、サインツは当初からスタート練習を行う予定がなかった。

聴聞では、ウィリアムズがこの状況下でのコースへの合流方法について誤った指示を出し、サインツがそれに従っていたことが明らかになった。

スチュワードは、最終的な責任はドライバーにあるとしつつも、チームが誤った情報を伝えていたことを酌量事由として考慮し、同じく第13条6項に違反したと認定したうえで、ドライビングに関する戒告処分ではなく、警告にとどめた。

ボルトレート:黄旗下追い越しで10秒加算

ボルトレートの違反は、リスタート直後のターン6とターン7の間で発生した。マーシャルポストにはセーフティーカー(SC)の導入を知らせるSCボードと黄旗が提示されていたが、この時点でレースコントロールはSCを導入していなかった。

ボルトレートは当初、SCボードと黄旗に反応したものの、対応するライトパネルやステアリング上のSC表示は確認できず、チームからもSCは導入されていないと伝えられた。そのため、レース状況が分からなくなり、不必要に順位を失いたくないと考えて、セルジオ・ペレス(キャデラック)を追い越したという。

スチュワードは、矛盾した情報がボルトレートの判断に大きく影響したと認めた。また、SCが導入されていなかった以上、SC中の追い越しとは認定できないとした。

だが、黄旗への対応は別問題だと指摘した。ボルトレートは黄旗を確認していたことを認めながら、SCボードと同時に提示されていたため、それらを同じSCに関する表示の一部だと解釈し、SCが導入されていない以上、黄旗も意味を持たなくなったと考えたと釈明した。

スチュワードはこの解釈を退けた。黄旗はそれ自体が独立した指示であり、併せて示される表示にかかわらず従う必要がある。掲示された理由や、その表示が適切かどうかをドライバー自身が判断して無視することはできないとした。

その結果、ボルトレートはFIA国際競技規則(ISC)付則H第2条5項5号bへの違反が認定され、黄旗下での追い越しに対する標準的な処分として、10秒ペナルティを受けた。

この裁定に伴いボルトレートは、13位でフィニッシュしたものの15位に降格し、代わってオスカー・ピアストリ(マクラーレン)とセルジオ・ペレス(キャデラック)が、それぞれ13位と14位に昇格した。


2026年F1第15戦アゼルバイジャンGP決勝では、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がポール・トゥ・ウインで今季3勝目を飾った。マックス・フェルスタッペンが2位、アイザック・ハジャーが3位に入り、レッドブル・レーシングがダブル表彰台を獲得した。

マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットを舞台とする次戦バーレーンGPは、10月2日(金)のフリー走行1で幕を開ける。

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