バクー決勝前に相次ぎ処分。サインツは本来5グリッド降格、リンブラッドは“異例の違反”でアドバンテージ認定

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2026年F1第15戦アゼルバイジャンGPの決勝を前に、カルロス・サインツ(ウィリアムズ)とアーヴィッド・リンブラッド(レーシング・ブルズ)に対して、それぞれ戒告処分が科された。

サインツは9月25日(金)のフリー走行3回目(FP3)で、黄旗に対する減速が不十分だったと判断された。本来であれば5グリッド降格の対象となるが、黄旗の提示直後に対象区間へ進入した事情などが考慮され、処分が軽減された。

一方のリンブラッドは、同じFP3でコーナーをカットして競技上のアドバンテージを得たと判断された。いずれの戒告もドライビングに関するもので、サインツにとっては今シーズン2回目、リンブラッドにとっては初の処分となった。

1シーズン中に5回の戒告処分を受けると、当該ドライバーには10グリッド降格ペナルティが科される。ただし、5回のうち4回がドライビングに関する違反であった場合に限られる。

サインツ、黄旗減速不足で戒告

サインツがマーシャリングセクター6に進入する直前、シングルイエローが提示された。聴聞でサインツは、ターン4に向かう際、視界の端に一瞬パネルの点灯を確認したものの、黄色かどうか確信が持てず、無線でチームに確認したと説明した。

オンボード映像では、ステアリング上に黄旗区間を示す黄色の警告灯が点滅していたことが確認されたが、サインツは当時、それを認識していなかったと説明した。

バクー市街地コース(F1アゼルバイジャンGP)のコースレイアウト図、2026年copyright Formula1 Data

バクー市街地コース(F1アゼルバイジャンGP)のコースレイアウト図、2026年

データ解析からは、サインツがターン4に向けて通常よりわずかに早くブレーキを踏み、その後の立ち上がりの加速も通常より緩やかで、該当区間全体で約0.10秒を失っていたことが確認された。

その一方で、ターン4出口からは黄旗区間の終わりを示すグリーンライトが視認できる状況だったにもかかわらず、そこへ向かうストレートではレブリミッターに達するまでアクセルを踏み込んでいた。

そのため、デレク・ワーウィックを含む5名のスチュワードは、サインツがシングルイエローに対して十分に減速せず、必要な注意も払っていなかったと判断。FIA国際競技規則(ISC)付則H第2条5項5号bに違反したと認定した。

ただし、黄旗が提示されてから対象区間に進入するまでの時間が極めて短かった点が酌量事情として考慮され、5グリッド降格ではなく戒告処分とする決定を下した。

リンブラッド、異例ショートカットで戒告

リンブラッドのケースは、決勝レースでは比較的よく見られるものだが、それ以外のセッション中の出来事としては非常に珍しいものだった。

リンブラッドはターン15をショートカットし、セルジオ・ペレス(キャデラック)と、その前を走っていたオリバー・ベアマン(ハース)を追い越した。そして次のラップに向けてクリーンエアを得た。

リンブラッドに抜かれたペレスは、無線を通して「コースをカットして僕らを追い抜いていったぞ。スチュワードに報告しておいて」とチームに伝えた。

スチュワードは、リンブラッドがコースを外れて不当なアドバンテージを得たと判断。F1規則第B1条8項6号に違反したと認定した。ただし、フリー走行中の出来事であったことを考慮し、戒告処分とした。

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