6月27日（金）に行われた2025年F1第11戦オーストリアGPの金曜フリー走行2回目において、アンドレア・キミ・アントネッリ（メルセデス）の走行を妨害したとして、ルイス・ハミルトン（フェラーリ）がスチュワードから正式な警告処分を受けた。

問題のシーンは、両者がターン4に差しかかる場面で発生した。先行していたハミルトンはミラーで後方を確認していたが、その後レーシングライン上に移動。後方のアントネッリは衝突回避のため、ランオフエリアへ逃れることを余儀なくされた。

デレク・ワーウィックら4名の競技審判団は、ハミルトンはチームからアントネッリの接近について事前に知らされていたとした上で、今回の妨害は「不要」であったとして警告処分を科した。通常フリー走行中の進路妨害で処分が科されることは稀だ。

この件について、ハミルトンはセッション中に無線で「アントネッリは見えていなかった」と説明。一件の直後に謝罪している。

ハミルトンは今季すでに2度、進路妨害行為でスチュワードの調査対象となっている。サウジアラビアGPではアレックス・アルボン（ウィリアムズ）に対する妨害が調査されたが、「危険性が低い」として処分は見送られた。一方、モナコGPの予選では、チームからの誤情報によってマックス・フェルスタッペン（レッドブル）の走行を妨害し、3グリッド降格処分を受けている。

なおアントネッリは、同じくFP2中にピットレーンの制限速度を0.1km/h超過する違反を犯し、メルセデスに100ユーロ（約1万7,000円）の罰金が科されている。

2025年F1オーストリアGPの初日FP2をトップで締め括ったのはランド・ノリス（マクラーレン）。チームメイトのオスカー・ピアストリを2番手に退けた。3番手にはマックス・フェルスタッペン（レッドブル）が続く結果となった。

FP3は日本時間6月28日(土)19時30分から、公式予選は同23時から1時間に渡ってレッドブル・リンクで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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