2026年F1プレシーズンテスト:2カ国で計11日間実施へ、カレンダーも微調整

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2026年のF1シーズンを前に、大規模なレギュレーション改定に備えたプレシーズンテストが、カタロニア・サーキットとバーレーン・インターナショナル・サーキットで計11日間にわたって実施されることが正式に発表された。

来季は、車体およびパワーユニットの両面でF1史上最大規模とも言えるルール変更が導入され、全チームが完全新設計のクルマでシーズンに臨むこととなる。さらに、アメリカのキャデラックが新たにF1へ参戦することで、グリッドはこれまでの10チームから11チームへと拡大される。

テスト日程と実施形式

2026年のF1プレシーズンテストは、スペイン・バルセロナとバーレーン・サクヒールにて、以下の日程で実施される。

  • テスト1回目:1月26日〜30日、バルセロナ
  • テスト2回目:2月11日〜13日、バーレーン
  • テスト3回目:2月18日〜20日、バーレーン

バルセロナでのテストは完全非公開で実施され、現地中継やオンラインでの配信は一切行われない。これは、新車による初走行においてテクニカルトラブルの多発が予想されるためであり、各チームは問題点の洗い出しを目的として、サーキット側と個別に合意の上でテストを行う。

バルセロナでのテストは計5日間にわたって実施されるが、各チームに許可される走行日はそのうち3日間に限定される。

一方、バーレーンでの2回のテストはF1主催による公式イベントとして行われ、全チームが計6日間すべてでコースに登場する。こちらはテレビ中継およびオンライン配信が行われる見通しだ。

アゼルバイジャンGPの日程が変更

あわせて、2026年F1アゼルバイジャンGPの日程も変更された。決勝は従来予定されていた9月27日(日)から1日前倒しとなり、9月26日(土)に開催される。これはアゼルバイジャンの建国記念日に配慮した措置と見られている。

レースウィークは9月24日(木)に初日を迎え、フリー走行1回目と2回目が行われる。翌25日(金)には、フリー走行3回目および予選が実施される予定だ。

2026年シーズンはF1レギュレーションで許容されている最大24戦が予定されている。イモラで行われていたF1エミリア・ロマーニャGPに代わり、マドリードの新サーキット「マドリンク」で新たにレースが開催されることが決まっており、スペインでのグランプリはバルセロナとマドリードの2戦体制となる。

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