バクー市街地コースcopyright Honda

バクー市街地コース

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サーキットデータ

名前
バクー市街地サーキット
所在国
アゼルバイジャン
住所
93, Zarifa Aliyeva, Bakı, アゼルバイジャン
設立年
2016年
デザイン
ヘルマン・ティルケ
コース全長
6,003m | 20コーナー
周回数
51周 | 時計回り
ピットレーン長
323.9m| 14.943秒
1コーナーまでの距離
120.421m
平均速度
177km/h
最高速度
378km/h
エンジン負荷レベル
| 全開率 : 61%
ブレーキ負荷レベル
燃料消費量
| 2.06kg/周
フューエル・エフェクト
| 0.34秒/10kg
タイヤ負荷レベル
グリップレベル
エアロ重要度
セーフティーカー出動率
67%
最大高低差
46m
収容人数
30,000人
レコード
1分43秒441 S.ベッテル / 2017年 / フェラーリ
@bakucitycircuit
@bakucitycircuit
instagram
@bakucitycircuit
WEBサイト
www.bakucitycircuit.com

バクー市街地コース(英:Baku City Circuit)とは、アゼルバイジャンの首都バクーに仮設される市街地コースのこと。バクー市街地サーキットあるいは、バクー・シティー・サーキットとも呼ばれる。2016年にヨーロッパGPの舞台として初めてF1が開催され、翌17年以降はアゼルバイジャンGPと名を変えている。

石油が豊富な元ソビエト連邦のアゼルバイジャンは、ロシアとイランに挟まれた位置にありカスピ海に面している。ロシアGPが行われるソチから僅か900km南の場所だ。日本人にはあまりなじみのない国と言えるが、ヨーロッパ圏に属する国として分類されており、近年はヨーロッパの各種スポーツ大会や音楽大会などを精力的に誘致・開催している。当初ヨーロッパGPと呼ばれていたのもこれが一因と言われる。

バクーでのF1ヨーロッパGPは、予選・決勝ともに現地時間18時にスタート。トワイライト?と思ってしまうが、アゼルバイジャンの6月の日没時刻は21時14分であるため、日の光の下でのレースとなる。

コースレイアウト

バクー市街地コースは、近代的な建物が並ぶ起伏の少ないセクター1と、旧市街を周る起伏の激しい狭く曲がりくねったセクター2、そしてカスピ海に面したアクセル全開で駆け抜けるセクター3で構成される。高速と低速が入り乱れているという点で、半モンツァ、半モナコの特性を持つ。

旧市街を周るコースは砂利道であるため、グランプリ開催に合わせて一時的にアスファルトが舗装される。

バクー市街地コースのレイアウト図

F1サーキットでお馴染みのヘルマン・ティルケ率いるティルケ・エンジニアリングが手がけたサーキット。F1カレンダーの中で最も狭いコース幅を有しており、9コーナーと10コーナーの間の区間は横幅が7.6mしかない。F1マシンはここのタイトなセクションを時速100km以上のスピードで駆け抜けていく。

最も低速になるのは4コーナーで3速88km/h、16コーナーから1コーナーまではエンジン全開区間となる。タイヤへの負荷は比較的軽微で、例年1ストップ戦略が主流。

奥に見えるのがF1カレンダーの中で最もタイトなバクー市街地コースの9コーナーと10コーナー
© Pirelli & C. S.p.A. / F1カレンダーの中で最もタイトなバクー市街地コースの9コーナーと10コーナー

世界最速のストリートサーキット

1周の長さはベルギーGPの舞台であるスパ・フランコルシャンに次ぐおよそ6km。2016年にバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)がF1での最高速記録を更新する378km/hをマーク、世界最速のストリートサーキットと呼ばれる。19コーナーから1コーナーまでは約2.19kmもある超ロング・ストレートとなっている。

ダウンフォース量

初開催の時は、各チームともに比較的ダウンフォー量の多いパッケージを持ち込んだものの、翌年以降はストレートでのトップスピードを重視した方が最終的なアドバンテージが高いと判断。空気抵抗の少ない低ダウンフォースのセットアップを施している。このため、初年度以降は最高速度が低下した。

超高速のモンツァ仕様のウイングを持ち込む程ではないが、スパ・フランコルシャンやジル・ビルヌーブ・サーキットと同程度のダウンフォースレベルをつけるチームが多い。

クラッシュ必至、混乱のレースとなる理由

2016年の初開催では7台がリタイヤを喫して、非力なウィリアムズのランス・ストロールが3位表彰台を獲得。続く第2回大会となった2017年もまた7台がDNF。フォース・インディアのセルジオ・ペレスが3位になるなど、例外なく波乱と混乱が起きている。

F1アゼルバイジャンGP決勝レース直前のホームストレートの空撮、バクー市街地コースにて
© Pirelli & C. S.p.A.

その理由の一つは、モナコGPの舞台であるモンテカルロ市街地コースと同様に、コース脇にランオフエリアがなく、鉄製のガードレールやコンクリート等、僅かな接触によってマシンが大きなダメージを負う点にある。

もう一つの主たる理由はロングストレート。あまりにも長いためタイヤとブレーキの温度が大幅に下がってしまい、フロントグリップと制動力が失われてしまう。

インシデントによってセーフティーカーが出動した場合、ラップリーダーは不利な状況に置かれる。リスタートの際に、ロングストレートで後続車にスリップストリームを与えてしまうため、ターン1でオーバーテイクされる危険性が高いためだ。

困難なタイヤウォームアップ

バクーでタイヤを最適なワーキングレンジに入れる事は難しい。概ねピレリタイヤは100度前後で動作するが、アゼルバイジャンGPはシーズンの比較的早い時期に行われれるため、路面温度が非常に低くなる傾向にある。2018シーズンのセッションでは平均25度程度であった。

たとえ晴天に恵まれたとしても、トラックの大部分は建物の影に隠れてしまうため、路面温度が上昇する事はない。レース中にセーフティーカーが出動すると、タイヤに熱を入れることは非常に難しく、リスタート直後は混乱が発生しやすい。

コースレコード

決勝レースで計測される史上最速の”ラップレコード”は、2017年にフェラーリのセバスチャン・ベッテルが記録した1分43秒441。一方の”コース・レコード”は、同じ2017年にメルセデスAMGのルイス・ハミルトンが予選Q3でマークした1分40秒593となっている。

ラップレコード
1:43.441(ベッテル/Ferrari、2017年)
コースレコード
1:40.593(ハミルトン/Mercedes、2017年)

サーキットの場所と画像

スタートラインは海抜-24.7m、標高が最も硬い所でも2.1mしかなく、コースの殆どが海よりも低いのが特徴。

バクー市街地コースのエンジン全開区間が始まるターン16
© Pirelli & C. S.p.A. / エンジン全開区間が始まるターン16

バクー市街地コースのターン10をターン11側から見た写真
© Pirelli & C. S.p.A. / 脇にお城がそびえ立つターン10

ターン8からターン9にかけての区間はグランプリ開催に合わせて一時的にアスファルトで舗装される、バクー市街地コース
© Pirelli & C. S.p.A. / ターン8からターン9にかけての区間はグランプリ開催に合わせて一時的にアスファルトで舗装される

バクー市街地コース、2019年F1アゼルバイジャンGP1回目のフリー走行にて