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ソチ・オートドローム

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サーキットデータ

名前 ソチ・オートドローム
所在国 ロシア
設立年 2014年
デザイン ヘルマン・ティルケ
全長 5,872m | 16コーナー
周回数 53周 | 時計回り
ピットレーン長 414.2m| 24.852秒
ターン1までの距離*1 889.651m
平均速度 212.592km/h
最高速度 343.1km/h
エンジン負荷*2 | 全開率 : 62%
ブレーキ負荷 | 使用率 : 15.1%
燃料消費量 | 1.98kg/周
フューエル・エフェクト | 0.40秒/10kg
タイヤ負荷
グリップレベル
エアロ重要度
セーフティーカー出動率 60%
ウェット確率 4%
最大高低差 2m
総工費 152億円
WEBサイト sochiautodrom.ru
SNS instagram

*1 ポールポジションから最初の制動地点までの距離
*2 全開率は距離ではなくタイムベースで算出

ソチ・オートドロームとは(英:Sochi Autodrom)、2014年冬季オリンピックが開催された黒海のリゾートタウン、ソチに位置するF1ロシアGPが行われるサーキットの事。ソチ・オリンピックパーク・サーキットなどとも呼ばれる。ロシア国内において一年中可動している唯一のサーキットでもある

2014年のF1ロシア・グランプリ初開催のために、五輪会場を利用して建設された。オリンピック会場跡地に建設されたサーキットには、カナダGPのジル・ビルヌーブ・サーキット(76年モントリオール五輪)、スペインGPのカタロニア・サーキット(92年バルセロナ五輪)などがある。

初代Winnerはルイス・ハミルトン。初開催以来メルセデス以外のチームがここで優勝したことは一度もなく、2017年(バルテリ・ボッタスが勝利)を除いて、ここでの勝者は例外なくその年のワールドチャンピオンに輝いている。

Sochi Autodrom photocreativeCommonsCaterhamF1

2018年F1ロシアGP決勝レース開始直後にホームストレートから1コーナーに侵入するF1マシン
© Pirelli

実質的にロシアがウクライナに軍事侵攻をしている最中に初開催された2014年F1ロシアGPでは、大統領のウラジーミル・プーチンが表彰式のプレゼンターを務めるなど、世界情勢から考えればある種異常な状況でレースが行われた。

レース・コントロール塔には、世界初となるリアルタイムのフルHD映像コントロール・システムを搭載。トラックサイドに設けられた45個の監視カメラからの映像が、56個ものスクリーンに投影される。

コースレイアウト

1周は5,872m。スパ・フランコルシャンシルバーストーンに続いて、F1カレンダーの中で三番目に長い距離を誇り、コースの一部1.7kmは公道を使用する。

ソチ・オートドロームのコースレイアウト図

半公道サーキット故に四方がコンクリートウォールで囲まれ、似通った90度コーナーが連続し、週末の初めにはタイヤグリップが恐ろしく低く、バクー市街地コースとの類似が多い。トラック・エボリューション=路面改善傾向が高いため、セッションを経る毎にラップタイムが大きく向上する。

特徴

ストップアンドゴー型のサーキットであるため、高いトラクション性能とブレーキング・パフォーマンスが要求されると共に、リアタイヤへの負荷が高い。

また、ピットレーンの長さが419mと長いにも関わらず制限速度は60km/hと低いため、ピットストップによるロスタイムが非常に大きく、1ストップ戦略が有効となる。

オーバーテイクポイント

ホームストレートから続くターン2と、ターン10から始まる全開区間の終点ターン13の2箇所。F1マシンはターン1をフルスロットルで駆け抜けるため、ターン2までは事実上のストレート区間となる。

ポールポジションからターン1のエイペックスまでは1029.5mもあるため、スタート時の蹴り出しをミスすれば、圧倒言う間に後続のマシンにごぼう抜きにされてしまう。

オーバーテイクが困難であるため予選結果が重要。14年ロシアGPではオーバーテイクはほとんど見られず単調な展開となり、空力規約が大きく変更された2017年至っては一度もオーバーテイクが記録されなかった。

オーバーテイク リタイヤ
通常 DRS 接触 機械的問題
2015年 12回 12回 4台 3台
2016年 13回 13回 3台 1台
2017年 0回 0回 2台 1台
2018年 8回 15回 0台 2台
2019年 11回 13回 2台 3台

カギを握る高速のターン3

ソチ・オートドロームの3コーナー
©formula1.com

このサーキットの名物コーナーと言えるターン3は、4速140km/hで侵入した後ほぼ全開で加速。その後に控える4コーナー手前では7速290km/hにも達する超高速の左コーナーだ。マシンバランスの良さとドライバーの身体的強さが試される。

ポールポジションラインからターン1までの距離は205.2mと短いものの、ここはエンジン全開で駆け抜けるRの緩いコーナーであるため、スタート後に最初にブレーキング勝負が行われるのは90度に曲がったターン2となる。ここが最大のオーバーテイクポイントだ。

なおターン3の脇のグランドスタンドには、同国出身のダニール・クビアトの名前が付けられている。

ソチ五輪との関係

ソチ五輪組織委員会のドミトリー・チェルヌィシェンコは、F1オーナーとの間で取り交わされた契約において、F1よりもオリンピックを優先するとの合意が五輪開催組織との間で取り決められていたと発言。F1開催が2015年にずれ込む可能性があった。

なお、サーキットの名前からわかるように、このサーキットはソチオリンピックのオリンピックパークの周辺に建設され、ポディウムはオリンピックのメダル授与の場所と同じである。


写真はいずれもomega2014.ru

コースレコード

タイム ドライバー チーム
ラップレコード 1:35.761 ルイス・ハミルトン メルセデス 2019年
コースレコード 1:31.387 バルテリ・ボッタス メルセデス 2018年

サーキットの場所・アクセス

サーキットは黒海とコーカサス山脈に挟まれたロシア最大のリゾート地であるソチに位置しており、一帯にはFIFAワールドカップ会場となったサッカー競技場やアイススケート場など、オリンピック開催の際に建設された多数の施設が点在している。

写真

ソチ・オートドロームのグランドスタンドを背景に走行するレッドブル・ホンダRB15、2019年F1ロシアGP決勝レースにて

2018年F1ロシアGP 2日目のソチ・オートドローム

トロロッソ・ホンダSTR13、2018年F1ロシアGP初日

2018年F1ロシアGP決勝レース開始直後にホームストレートから1コーナーに侵入するF1マシン

2019年F1ロシアGP決勝レースのスタート直後の様子

キャリア通算82勝目を飾り、優勝杯を掲げるメルセデスのルイス・ハミルトン、2019年F1ロシアGP決勝レースにて