ジル・ヴィルヌーブ・サーキットを走るトロロッソ・ホンダSTR13、2018年F1カナダGP1回目のフリー走行にて
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レッドブル勢が好調スタート、新型PU投入のホンダは印象的な最高速で10番手 / F1カナダGP《FP1》結果とダイジェスト

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第7戦F1カナダGP初日金曜1回目のフリー走行が現地6月8日にジル・ヴィルヌーブ・サーキットで行われ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが1分13秒0302のトップタイムを記録した。

2番手には100分の9秒差でメルセデスAMGのルイス・ハミルトン、3番手にはレッドブルのダニエル・リカルドが続いた。レッドブルの2台はハイパーソフト、メルセデスはウルトラソフトを履いてのタイムであった。

金曜のモントリオールは気温20℃、路面温度35℃のドライコンディション。ジル・ヴィルヌーブの名を冠した半公道コースは、普段レース会場として使われていないため例年通り路面全体のグリップが低く、各車慎重にセッションをスタートさせた。

パワーサーキットのカナダに対して、メルセデスを除く全てのPUサプライヤーがアップグレードを投入。パフォーマンスを向上させた最新仕様のエンジンが各マシンに搭載された。”卸したて”のエンジンという事もあって、各チームともにシステムチェックやラーニングのためにセッション前半の多くを費やした。

レッドブルとメルセデスがタイムシート上位を占拠した一方で、スクーデリア・フェラーリ勢はラップタイムを重視することなく、バージボードを含む新しいパーツ評価に専念した。セバスチャン・ベッテルは4番手タイム、僚友キミ・ライコネンは6番手というリザルトで週末最初のセッションを終えた。

トロロッソ・ホンダ勢はピエール・ガスリーが10番手と好発進、解雇が噂されるブレンドン・ハートレーは16番手という結果となった。ホンダの最新スペックエンジンを搭載したSTR13はスピードトラップで上位を独占。ハートレーは328.5km、ガスリーは324.9kmを記録しトップ5に名を連ねた。

マクラーレン勢は異なる2種類のフロントウイングをテスト。フェルナンド・アロンソが7番手、ストフェル・バンドーンが9番手と2台揃ってトップ10圏内のラップタイムを記録した。

チャンピオンズ・ウォールの最初の餌食となったのは母国レースのランス・ストロール。最終コーナーで右リアタイヤを壁に接触、ホイール共々タイヤを破損させ18番手。17番手タイムを残したチームメイトのルーキー、セルゲイ・シロトキンの後塵を拝した。

セッション開始30分のところでルノーのニコ・ヒュルケンベルグがギアボックストラブルによってストップ。一旦バーチャル・セーフティカーがコールされたものの、マシン撤去のために赤旗が振られ、セッションは約10分間の中断を強いられた。ヒュルケンベルグは走行僅か3周のノータイム最下位に終わったが、チームメイトのカルロス・サインツは8番手タイムを記録した。

フォース・インディアはセルジオ・ペレスに代わって地元カナダのニコラス・ラティフィを起用。28周を走り17秒145をマークしたものの、レギュラードライバーの11番手エステバン・オコンに2秒以上の差をつけられ、事実上の最後尾19番手で走行を終了した。午後のFP2ではペレスがカムバックする。

F1カナダGP 2回目のフリー走行は、日本時間6月9日(土)午前3時からスタートする。

2018年F1第7戦カナダGPフリー走行1(FP1)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー 1:13.302 26
2 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:13.390 +0.088 29
3 3 ダニエル・リカルド レッドブル・タグホイヤー 1:13.518 +0.216 24
4 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:13.574 +0.272 19
5 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:13.617 +0.315 31
6 7 キミ・ライコネン フェラーリ 1:13.727 +0.425 28
7 14 フェルナンド・アロンソ マクラーレン・ルノー 1:13.900 +0.598 27
8 55 カルロス・サインツ ルノー 1:14.116 +0.814 24
9 2 ストフェル・バンドーン マクラーレン・ルノー 1:14.311 +1.009 19
10 10 ピエール・ガスリー トロロッソ・ホンダ 1:15.004 +1.702 31
11 31 エステバン・オコン フォースインディア・メルセデス 1:15.071 +1.769 29
12 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:15.119 +1.817 21
13 9 マーカス・エリクソン ザウバー・フェラーリ 1:15.386 +2.084 30
14 16 シャルル・ルクレール ザウバー・フェラーリ 1:15.439 +2.137 30
15 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:15.579 +2.277 21
16 28 ブレンドン・ハートレー トロロッソ・ホンダ 1:15.756 +2.454 38
17 35 セルゲイ・シロトキン ウィリアムズ・メルセデス 1:15.768 +2.466 30
18 18 ランス・ストロール ウィリアムズ・メルセデス 1:16.259 +2.957 16
19 34 ニコラス・ラティフィ フォースインディア・メルセデス 1:17.145 +3.843 28
20 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 3

コンディション

天気晴れ
気温20℃
路面温度37℃

セッション概要

グランプリ名 F1カナダGP
セッション種別 フリー走行1
セッション開始日時

サーキット

名称 ジル・ビルヌーブ・サーキット
設立 1978年
全長 4361m
コーナー数 14
周回方向 時計回り

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