レッドブル勢が好調スタート、新型PU投入のホンダは印象的な最高速で10番手 / F1カナダGP《FP1》結果とダイジェスト
第7戦F1カナダGP初日金曜1回目のフリー走行が現地6月8日にジル・ヴィルヌーブ・サーキットで行われ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが1分13秒0302のトップタイムを記録した。
2番手には100分の9秒差でメルセデスAMGのルイス・ハミルトン、3番手にはレッドブルのダニエル・リカルドが続いた。レッドブルの2台はハイパーソフト、メルセデスはウルトラソフトを履いてのタイムであった。
金曜のモントリオールは気温20℃、路面温度35℃のドライコンディション。ジル・ヴィルヌーブの名を冠した半公道コースは、普段レース会場として使われていないため例年通り路面全体のグリップが低く、各車慎重にセッションをスタートさせた。
パワーサーキットのカナダに対して、メルセデスを除く全てのPUサプライヤーがアップグレードを投入。パフォーマンスを向上させた最新仕様のエンジンが各マシンに搭載された。”卸したて”のエンジンという事もあって、各チームともにシステムチェックやラーニングのためにセッション前半の多くを費やした。
レッドブルとメルセデスがタイムシート上位を占拠した一方で、スクーデリア・フェラーリ勢はラップタイムを重視することなく、バージボードを含む新しいパーツ評価に専念した。セバスチャン・ベッテルは4番手タイム、僚友キミ・ライコネンは6番手というリザルトで週末最初のセッションを終えた。
トロロッソ・ホンダ勢はピエール・ガスリーが10番手と好発進、解雇が噂されるブレンドン・ハートレーは16番手という結果となった。ホンダの最新スペックエンジンを搭載したSTR13はスピードトラップで上位を独占。ハートレーは328.5km、ガスリーは324.9kmを記録しトップ5に名を連ねた。
マクラーレン勢は異なる2種類のフロントウイングをテスト。フェルナンド・アロンソが7番手、ストフェル・バンドーンが9番手と2台揃ってトップ10圏内のラップタイムを記録した。
チャンピオンズ・ウォールの最初の餌食となったのは母国レースのランス・ストロール。最終コーナーで右リアタイヤを壁に接触、ホイール共々タイヤを破損させ18番手。17番手タイムを残したチームメイトのルーキー、セルゲイ・シロトキンの後塵を拝した。
セッション開始30分のところでルノーのニコ・ヒュルケンベルグがギアボックストラブルによってストップ。一旦バーチャル・セーフティカーがコールされたものの、マシン撤去のために赤旗が振られ、セッションは約10分間の中断を強いられた。ヒュルケンベルグは走行僅か3周のノータイム最下位に終わったが、チームメイトのカルロス・サインツは8番手タイムを記録した。
フォース・インディアはセルジオ・ペレスに代わって地元カナダのニコラス・ラティフィを起用。28周を走り17秒145をマークしたものの、レギュラードライバーの11番手エステバン・オコンに2秒以上の差をつけられ、事実上の最後尾19番手で走行を終了した。午後のFP2ではペレスがカムバックする。
F1カナダGP 2回目のフリー走行は、日本時間6月9日(土)午前3時からスタートする。
2018年F1第7戦カナダGPフリー走行1(FP1)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
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1 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:13.302 | 26 | |
2 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:13.390 | +0.088 | 29 |
3 | 3 | リカルド | レッドブル | 1:13.518 | +0.216 | 24 |
4 | 5 | ベッテル | フェラーリ | 1:13.574 | +0.272 | 19 |
5 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:13.617 | +0.315 | 31 |
6 | 7 | ライコネン | フェラーリ | 1:13.727 | +0.425 | 28 |
7 | 14 | アロンソ | マクラーレン | 1:13.900 | +0.598 | 27 |
8 | 55 | サインツ | ルノー | 1:14.116 | +0.814 | 24 |
9 | 2 | バンドーン | マクラーレン | 1:14.311 | +1.009 | 19 |
10 | 10 | ガスリー | トロロッソ | 1:15.004 | +1.702 | 31 |
11 | 31 | オコン | フォースインディア | 1:15.071 | +1.769 | 29 |
12 | 8 | グロージャン | ハース | 1:15.119 | +1.817 | 21 |
13 | 9 | エリクソン | ザウバー | 1:15.386 | +2.084 | 30 |
14 | 16 | ルクレール | ザウバー | 1:15.439 | +2.137 | 30 |
15 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:15.579 | +2.277 | 21 |
16 | 28 | ハートレー | トロロッソ | 1:15.756 | +2.454 | 38 |
17 | 35 | シロトキン | ウィリアムズ | 1:15.768 | +2.466 | 30 |
18 | 18 | ストロール | ウィリアムズ | 1:16.259 | +2.957 | 16 |
19 | 34 | ラティフィ | フォースインディア | 1:17.145 | +3.843 | 28 |
20 | 27 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 3 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 20℃ |
路面温度 | 37℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1カナダGP |
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セッション種別 | フリー走行1 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | ジル・ビルヌーブ・サーキット |
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設立 | 1978年 |
全長 | 4361m |
コーナー数 | 14 |
周回方向 | 時計回り |