
マックスが史上最速ラップでポール! 角田Q3進出も”苛立ち”…ハジャー初のQ1敗退 / F1イタリアGP 2025《予選》結果と詳報
2025年シーズンのFIA-F1世界選手権16戦イタリアGP予選が9月6日、モンツァ・サーキットで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がイギリスGP以来4戦ぶり、今季の5回目のポールポジションを獲得した。チームメイトの角田裕毅はQ3進出し、10番手をマークした。
フェルスタッペンが刻んだ1分18秒792のベストラップは、2020年に当時メルセデスに所属していたルイス・ハミルトンが同じくモンツァで記録したタイムを0.095秒更新し、F1史上最速となる平均速度264.681km/hを記録した。
マクラーレン勢はわずかに及ばず、ランド・ノリスは0.077秒差の2番手、オスカー・ピアストリは0.190秒差の3番手にとどまった。フェラーリは熱狂的なティフォシの声援を背に最前列を狙ったが、シャルル・ルクレールは4番手、ルイス・ハミルトンは5番手と、ポール争いに絡めなかった。
Courtesy Of Red Bull Content Pool
予選後に並ぶポールポジションのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2番手ランド・ノリス(マクラーレン)、3番手オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、2025年9月6日(土) F1イタリアGP(モンツァ・サーキット)
Q2まで好調も…苛立ちを見せた角田
角田はQ2まで有望な兆しを感じさせたが、Q3ではトウが得られない先頭でコースイン。中古タイヤで刻んだ直前のタイムを0.209秒更新するにとどまり、フェルスタッペンとの差は今週末最大の0.727秒に広がった。パルクフェルメではステアリングを激しく叩く仕草を見せ、苛立ちを隠せない様子だった。
Q1では2度にわたってフェルスタッペンの前方でコースイン。最初のラップはアスカリでトラフィックに遭遇し、フェルスタッペンに0.227秒差となり、最終ラップでは、数々のトラフィックに遭遇しながらも、0.164秒差の4番手でQ2に進出した。
続くQ2では、フェルスタッペンのトウが得られる位置で最終ラップを走行したが、自己ベストを更新できなかった。それでも0.293秒と迫まり、後続をわずか0.013秒で抑えて10番手に滑り込み、ベルギーGP以来3戦ぶりのQ3進出を果たした。
ハミルトンが前戦での二重黄旗無視により5グリッド降格を受け、日曜のレースを10番グリッドからスタートするため、角田は9番グリッドに着く見通しだ。
メルセデスは3列目、輝くボルトレート
メルセデス勢は他とは異なる戦略を取り、Q1をミディアタイヤで開始。ラッセルが驚きのトップ通過を果たしたが、ソフトに履き替えたQ2以降は上位争いに加われず、5番手に甘んじた。チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリは、ミスにより走行時間を失った初日フリー走行を経て、6番手と巻き返した。
ガブリエル・ボルトレート(ザウバー)は直近6戦で4回目のQ3進出を果たし、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)を抑えて8番手を記録した。一方で、チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグは12番手にとどまった。
ハース勢はオリバー・ベアマンが僅差でQ3進出を逃す11番手に終わり、エステバン・オコンは15番手にとどまった。
ウィリアムズとブルズ振るわず
ウィリアムズ勢は初日フリー走行で揃って上位に食い込んでいたが、カルロス・サインツが13番手、アレックス・アルボンが14番手と、1台もQ3に送り込めなかった。
レーシング・ブルズ勢は2台揃ってQ1で姿を消した。アイザック・ハジャーは0.080秒及ばず、キャリア初のQ1敗退。リアム・ローソンは最終ラップでミスを犯して最下位に沈んだ。Q1は全20台が0.865秒に収まる大接戦で、トウやトラフィックの有無が結果を大きく左右する展開となった。
アロンソが奮闘した一方、ランス・ストロールは17番手で敗退。ルノー製パワーユニットの非力さに苦しむアルピーヌは、フランコ・コラピントが18番手、契約更新を発表したばかりのピエール・ガスリーが19番手に沈んだ。
決勝レースは日本時間9月7日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周5793mのモンツァ・サーキットを53周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
2025年F1第16戦 イタリアGP 予選リザルト
Pos | No | Driver | Team | Q1 | Q2 | Q3 | Laps |
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1 | 1 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:19.455 | 1:19.140 | 1:18.792 | 18 |
2 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:19.517 | 1:19.293 | 1:18.869 | 21 |
3 | 81 | ピアストリ | マクラーレン | 1:19.711 | 1:19.286 | 1:18.982 | 19 |
4 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:19.689 | 1:19.310 | 1:19.007 | 20 |
5 | 44 | ハミルトン | フェラーリ | 1:19.765 | 1:19.371 | 1:19.124 | 20 |
6 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:19.414 | 1:19.287 | 1:19.157 | 18 |
7 | 12 | キミ・アントネッリ | メルセデス | 1:19.747 | 1:19.245 | 1:19.200 | 22 |
8 | 5 | ボルトレート | ザウバー | 1:19.688 | 1:19.323 | 1:19.390 | 21 |
9 | 14 | アロンソ | アストンマーチン | 1:19.658 | 1:19.362 | 1:19.424 | 20 |
10 | 22 | 角田裕毅 | レッドブル | 1:19.619 | 1:19.433 | 1:19.519 | 18 |
11 | 87 | ベアマン | ハース | 1:19.688 | 1:19.446 | 15 | |
12 | 27 | ヒュルケンベルグ | ザウバー | 1:19.777 | 1:19.498 | 15 | |
13 | 55 | サインツ | ウィリアムズ | 1:19.644 | 1:19.528 | 19 | |
14 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 1:19.837 | 1:19.583 | 16 | |
15 | 31 | オコン | ハース | 1:19.816 | 1:19.707 | 15 | |
16 | 6 | ハジャー | レーシングブルズ | 1:19.917 | 6 | ||
17 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:19.948 | 9 | ||
18 | 43 | コラピント | アルピーヌ | 1:19.992 | 9 | ||
19 | 10 | ガスリー | アルピーヌ | 1:20.103 | 9 | ||
20 | 30 | ローソン | レーシングブルズ | 1:20.279 | 5 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 26℃ |
路面温度 | 44℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1イタリアGP |
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セッション種別 | 予選 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | モンツァ・サーキット |
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設立 | 1922年 |
全長 | 5793m |
コーナー数 | 11 |
周回方向 | 時計回り |