F1イタリアGP:ハジャー召喚、週末2度目の競技規則違反で処分―加えて”忠告”

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2025年F1第16戦イタリアGPの最終フリー走行(FP3)を経て、アイザック・ハジャー(レーシング・ブルズ)はFIAスチュワードに召喚されたが、週末2度目の違反にもかかわらず、警告処分で事なきを得た。

モンツァ・サーキットの第2シケイン進入時にコースを外れた際、定められたエスケープロードを使用せずターン5を横切って直接コースに復帰したことが問題視された。

デレク・ワーウィックを含む4名の競技審判団は、FIA国際競技規則(ISC)第12条2項1号 i)違反およびレースディレクターのイベントノート不遵守の疑いがあるとして、現地時間13時45分より聴聞を行った。

ハジャーは前日のフリー走行1でも同様の行為により黒白旗による警告を受けていた。繰り返しの違反を受け、スチュワードは「通常より重いペナルティの対象になる」と指摘したが、このインシデントが低速走行時、かつ周囲に他車がいない状況で発生したことから、「危険を引き起こすものではなかった」と判断。警告処分にとどめた。

一方で、チームおよびドライバーに対し、「週末中に同様の違反を繰り返した場合はより重い処分を科す」と忠告した。

前戦オランダGPでキャリア初の表彰台に上がったハジャーはFP3で8番手をマークしており、パフォーマンス面での評価が注目される中での出来事となった。

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