
クルーをピザ屋へ―角田裕毅、復調実感を胸にリラックス…”母国”イタリアGPへ。フェルスタッペンは課題指摘
レッドブル・レーシングの角田裕毅とマックス・フェルスタッペンが、2025年F1第16戦イタリアGPに先立ち、前戦オランダGPを振り返りつつ、抱負を語った。角田は前戦の結果を自信に変え、2戦連続の入賞に挑む。
タイヤマネジメントの改善が必要
オランダGPで、自身も予期せぬ2位を獲得したフェルスタッペンは、母国レースを振り返り「僕らにとって素晴らしい結果になった。母国の観客の前で祝えて嬉しかったし、あのサポートを肌で感じられて最高だった」と喜びを語った。
その一方で、イタリアGPに向けては特にタイヤマネジメントの改善が必要と訴え、「予選から決勝まで一貫したパフォーマンスを発揮することが重要だ。特にここではロングランペースが問われる」と課題を指摘した。
モンツァは典型的なストップ・アンド・ゴー・サーキットであり地形も平坦であるため、チームはダウンフォースを極限まで削ったモンツァ仕様の特別なエアロパッケージを持ち込む。そのためグリップが低下し、スライドやロックアップが多発する。
角田「争いの中に戻れた実感」を胸に
オランダGPで9位フィニッシュを果たし、8戦ぶりにポイントを獲得した角田は、「正しい方向に向けた確かな一歩になりましたし、また争いの中に戻れた実感があって本当に良かったです。この勢いを自信にしてモンツァに臨みます」と意欲を示した。
ミラノに拠点を構える角田にとって、今やイタリアGPは日本以上に馴染む感覚があるという。「ここは間違いなく僕にとってホームレースのようなものですし、その感じが少し味わえるのは嬉しいです。もちろん、食事も楽しみです!」
「チームのみんなから地元のおすすめを聞かれたので、レース週末が始まる前にクルーをピザ屋に連れて行くつもりです」と、リラックスした心境ものぞかせた。
クラシックサーキットとして知られるモンツァについては、「どのドライバーにとっても楽しみな場所です。僕らはレースごとに進歩を積み重ねているので、マシンとパフォーマンスをさらに改善し、ヨーロッパでの最終戦を良い形で締めくくりたいと思います」と意気込んだ。