
レッドブル代表メキーズ、角田裕毅の”進歩”を評価し「マックス・マジック」を称賛
2025年F1第16戦イタリアGP予選を終え、レッドブルのローラン・メキーズ代表は角田裕毅の進歩を評価するとともに、「マックス・マジック」を讃えた。また、結果そのものだけではなく、それに至る過程での取り組み・姿勢に賛辞を送った。
フェルスタッペンはF1史上最速となる平均速度264.681km/hを記録し、4戦ぶり今季5度目のポールポジションを獲得。角田も3戦ぶりにQ3へ進出し、10番手につけた。
改善の努力と「マックス・マジック」
メキーズは「昨年大会での我々は非常に厳しい週末を強いられた。チームは問題の原因を突き止めようと努力し、解決策を持ち込んだ。そしてそこに“マックス・マジック”が加わった」と振り返った。
「金曜から速さを見せていたが、誰もそれを十分だとは思わず、マックス、ユーキ、そして彼らのチームは常に次の1000分の1秒、さらにその先の1000分の1秒を追い求め続けてきた」
「2台のマクラーレン、2台のフェラーリ、あるいは2台のメルセデスがポールを取ってもおかしくなかったが、マックスは誰も手を付けられない走りを見せ、信じられないラップをまとめてくれた。本当に見事だ」
「結果的にポールを取ったが、それは決して当たり前のことではなかった」
角田の成長評価と決勝への期待
角田については「またも良い週末を過ごしている。再びQ3に進出したことは、マシンへの適応という点で進歩している証だ」と評価した。
Q3の最終ラップでは、本人の希望に反してトウを得られない集団の先頭で走ることを余儀なくされ、不満を漏らした角田だが、メキーズは「日曜はポイント争いに絡めるだろう」とし、決勝での健闘に期待を寄せた。
「レースは細部まで勝負がもつれるだろうが、我々は全力で戦う」
独専門メディア『Motorsport-Magazin』によると、モータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコも「10番手は、まずまずの結果だ」と評価した。
マクラーレンへの警戒、決勝への見通し
ポールポジションからのスタートとはいえ、メキーズは楽観していない。後方にはランド・ノリスとオスカー・ピアストリのマクラーレン勢が控えている。
メキーズは「マクラーレンの強みはレースが進むにつれて増す傾向にある」と語り、MCL39の優れたタイヤマネジメント性能への警戒を示した。
「実際、我々が前に出ても彼らの方が速さを見せる場面が多い。だからこそ、我々は毎週末その差を縮めるために努力している。明日もまた、その成果についての答えが得られるだろう。勝利を争えるのは4〜5台になると思う」
マクラーレンとのロングランペースの差を、レッドブルはどこまで埋めることができたのか――それが日曜の決勝における注目ポイントの一つになりそうだ。
2025年F1イタリアGP予選では、マックス・フェルスタッペンがマクラーレン勢を僅差で退けポールポジションを獲得する結果となった。
決勝レースは日本時間9月7日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周5793mのモンツァ・サーキットを53周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。