レーススタート練習を行う角田裕毅(レッドブル)、エステバン・オコン(ハース)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2025年9月5日(金) F1イタリアGPフリー走行(モンツァ・サーキット)
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F1イタリアGP 2025 PU投入状況:追加ブーストへ―6台が新品エンジンで降格リーチ、ついに全車が上限到達

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国際自動車連盟(FIA)のF1テクニカル・デリゲートによる公式発表に基づき、2025年F1第16戦イタリアGPにおける各ドライバーのパワーユニット(PU)投入状況を以下にまとめる。本ページは必要に応じて随時更新される。

週末に先立ち、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)を含む計6台が、新品のICE(内燃エンジン)を投入した。これは追加のエンジンパワーを引き出すことを可能にするが、同時にこれらのマシンはいずれも降格ペナルティのリスクに一層近づくこととなった。

モンツァはラップタイムの77%、全長の80%がエンジン全開となるF1カレンダー最速のサーキットであり、エンジンパワーがラップタイムに及ぼす影響もF1随一だ。これはロングストレートの存在に加え、それに至る起点が低速コーナーであるため、加速時に強大なパワーが要求されるためだ。

Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE EX
マックス・フェルスタッペン 4 4 4 4 7
ピエール・ガスリー 4 4 4 6
エステバン・オコン 4 4 4 4 5
アレックス・アルボン 4 4 4 4
ニコ・ヒュルケンベルグ 4 4 4 4 4
ガブリエル・ボルトレート 4 4 4 4 4

モンツァでのコンポーネント交換により、グリッドに並ぶ20台すべての主要コンポーネント(エキゾーストを除く)が年間の上限割り当てに到達した。今後はすでに開封済みのコンポーネントをやり繰りしながら、必要に応じて戦略的にペナルティを消化していく展開が見込まれる。グリッド降格のダメージを最小化できるコースを見極め、巻き返しを図る戦いがシーズン終盤の焦点の一つとなりそうだ。

V6ハイブリッド・ターボ導入12年目の2025年シーズンは、ICE、ターボ、MGU-HMGU-Kが年間に各4基まで、CE及びESが各2基まで、そしてエキゾーストが年間8セットまでに制限されており、超過する度にグリッド降格ペナルティが科される。

パワーユニット通季投入状況

Team Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE EX
マクラーレン・メルセデス O.ピアストリPIA 4 4 4 4 2 2 3
L.ノリスNOR 4 4 4 4 2 2 3
フェラーリ C.ルクレールLEC 4 4 4 4 2 2 5
L.ハミルトンHAM 5 5 5 5 3 3 6
レッドブル・ホンダRBPT M.フェルスタッペンVER 4 4 4 4 2 2 7
角田裕毅TSU 5 5 5 5 3 3 7
メルセデス G.ラッセルRUS 4 4 4 4 2 2 3
A.K.アントネッリANT 5 5 5 5 2 2 3
アストンマーチン・メルセデス L.ストロールSTR 4 4 4 4 2 2 3
F.アロンソALO 5 5 5 5 2 2 3
アルピーヌ・ルノー P.ガスリーGAS 4 4 4 4 3 3 6
F.コラピントCOL 5 5 5 5 3 3 6
ハース・フェラーリ E.オコンOCN 4 4 4 4 2 2 5
O.ベアマンBEA 5 5 5 5 2 3 6
レーシングブルズ・ホンダRBPT I.ハジャーHAD 4 4 4 4 2 2 6
L.ローソンLAW 5 5 5 4 3 3 6
ウィリアムズ・メルセデス A.アルボンALB 4 4 4 4 2 2 3
C.サインツSAI 4 4 4 4 2 2 3
ザウバー・フェラーリ N.ヒュルケンベルグHUL 4 4 4 4 2 2 4
G.ボルトレートBOR 4 4 4 4 2 2 4

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