2025年F1第16戦イタリアGPの金曜フリー走行2回目が9月5日に行われ、ランド・ノリス（マクラーレン）がシャルル・ルクレール（フェラーリ）に0.308秒差をつけ、初日を最速で締め括った。角田裕毅（レッドブル）はFP1から改善を見せ、9番手で終えた。

ウィリアムズ勢はFP1に続き存在感を示した。カルロス・サインツはルクレールにわずか0.013秒差の3番手。アレックス・アルボンはレズモ1で大きく横滑りし、グラベルに飛び出しかける場面もあったが、ニコ・ヒュルケンベルグ（ザウバー）を抑えて7番手につけた。

選手権リーダーのオスカー・ピアストリ（マクラーレン）は、FP1でアレックス・ダンにシートを譲ったが、FP2で復帰。右サイドミラーの破損に見舞われつつも、ルイス・ハミルトン（フェラーリ）を抑えて4番手に入った。フェラーリ勢はFP1で1-2発進を切ったものの、午後はそろってグラベルに飛び出すなど、やや安定感を欠いた。

角田はFP1でチームメイトのマックス・フェルスタッペンから0.6秒遅れの14番手に沈んだが、FP2では前進。ミディアムタイヤでは0.640秒差を喫したが、最終コーナーでトラフィックに阻まれながらも、ソフトでは0.192秒差まで迫った。ただしミディアムでのロングランでは約1秒の差をつけられ、第2セクターでの遅れが目立った。

一方のフェルスタッペンはミディアムで上位に入りながらも、ソフトでの1回目のアタックでは、ターン7でスライド。「僅かなバンプでも乗るたびにクルマがナーバスになる」と不満を漏らし、走行を断念した。2回目のアタックでも6番手にとどまったが、首位ノリスからフェルスタッペンまでの差はわずか0.2秒に収まった。

メルセデスは逆風の一日を過ごした。FP1ではジョージ・ラッセルが油圧系統のトラブルでストップ。FP2では新人アンドレア・キミ・アントネッリが、母国ファンの前でレズモ2を通過中にスピンし、そのままグラベルに突っ込んで赤旗を招いた。ラッセルも伸びを欠き、10番手に終わった。

また、ガブリエル・ボルトレート（ザウバー）はアイザック・ハジャー（レーシング・ブルズ）に次ぐ12番手につけたものの、イエローフラッグ無視の疑いが報告された。前方でアントネッリがスピンした直後、他車を追い抜いた様子が確認されており、セッション後に調査が行われる。

3回目のフリー走行は、日本時間9月6日(土)19時30分から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2025年F1第16戦イタリアGPフリー走行2（FP2）リザルト

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