
ハミルトン「かなりのハードコア」5グリッド降格に”衝撃”と不満―イタリアGPでの挽回を誓い、クラッシュ要因を振り返る
ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)は、前戦オランダGPで下された5グリッド降格処分とペナルティポイントの加算を「かなりのハードコア」と評し、自宅でその知らせを受けた際に衝撃を受けたと明かした。
決勝前のレコノサンスラップにおいて、ダブルイエロー区間で十分に減速しなかったとして、ハミルトンには5グリッド降格ペナルティが科された。本来であればオランダGPで消化されるべきものであったが、裁定がレース後に遅れたため、処分は今週末のイタリアGPに持ち越されることになった。
ペナルティの発表はレース終了から5時間以上経過した後で、ハミルトン自身も唖然としたという。今週末のF1第16戦イタリアGPを前にハミルトンは、「家に戻ってから裁定を知ったんだけど、あれは正直、本当に、本当に衝撃だった」と振り返った。
「文書を見れば分かるように、僕はスロットルを戻していたし、ハッキリと白黒つけられる話じゃなかったのに、スチュワード側にしてみれば十分じゃなかったみたいだ。それでも、ペナルティとペナルティポイントなんて、かなりのハードコアだよ」
ハミルトンは今回の決定に納得していないが、それでも既に気持ちを切り替えている。「文句を言っても仕方ない。前に進むだけだよ」と語る。
「今週末は厳しい戦いになるだろうね。だって予選は元々、かなりの接戦で、Q3に進むだけでも大変で、トップ5に入るのは本当にかなりキツイのに、そこに5グリッド降格が加わるわけだから。フェラーリで迎える初めてのモンツァだというのに…逆に言えば、戦う理由が増えたとも言えるけど。必ず挽回してみせる」
最終的にハミルトンは単独クラッシュによりオランダGPをリタイアで終えたが、週末を通じては前向きな手応えを感じていたという。
「週末のアプローチは完璧だったと思う。レースの結果は残念だし不運だったけど、それまでは最高の週末のひとつだったように思う」と振り返った。
またクラッシュについては「集中力を欠いていたわけじゃない」と強調し、複数の要因が絡んでいたと説明した。
「ギアシフトをダウングレードしたんだけど、その影響でリアがロックしてマシンが流れてしまったんだ。おまけに雨が降っていて、前のラップより10ミリか10センチ外側に膨らんじゃってね。そうした要素が重なったんだ」
「もちろん、褒められた結果じゃないけど、学んで次に進むだけさ」