
F1オランダGP 決勝直前情報:タイヤ戦略考と要注目の天気、スターティンググリッド
日本時間8月31日(日)22時にスタートを迎える2025年F1第15戦オランダGP。ここでは、スターティング・グリッド、予選結果からの変動、そして予想されるタイヤ戦略や気象条件についてまとめる。
スターティンググリッド & 見所
優勝争いの主役は、最前列を独占したマクラーレン勢だ。ランド・ノリスはプラクティスを通してチームメイトをリードしていたが、予選ではオスカー・ピアストリが一段ギアを上げ、わずか0.012秒差でポールポジションを獲得した。
両者に明確な差はなく、レースはスタートの出来やピットストップのタイミング、戦略など、細部の違いで決まる可能性が高い。
母国4度目の勝利が懸かるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)も注目株だ。ペース的にはマクラーレンに劣ると本人は見ているが、トップ2に何かが起きれば、その隙を突く絶好の位置にいる。番狂わせを起こせるか注目される。
Courtesy Of McLaren
予選後の撮影に臨むポールポジションのオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、2番手ランド・ノリス(マクラーレン)、3番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2025年8月30日(土) F1オランダGP(ザントフォールト・サーキット)2232873696
以下、各ドライバーの予選結果からの変動も併せて正式スターティンググリッドを記す。
Pos | Driver | Team | Qualifying |
---|---|---|---|
1 | O.ピアストリ | マクラーレン | 1(-) |
2 | L.ノリス | マクラーレン | 2(-) |
3 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 3(-) |
4 | I.ハジャー | レーシングブルズ | 4(-) |
5 | G.ラッセル | メルセデス | 5(-) |
6 | C.ルクレール | フェラーリ | 6(-) |
7 | L.ハミルトン | フェラーリ | 7(-) |
8 | L.ローソン | レーシングブルズ | 8(-) |
9 | C.サインツ | ウィリアムズ | 9(-) |
10 | F.アロンソ | アストンマーチン | 10(-) |
11 | A.K.アントネッリ | メルセデス | 11(-) |
12 | 角田裕毅 | レッドブル | 12(-) |
13 | G.ボルトレート | ザウバー | 13(-) |
14 | P.ガスリー | アルピーヌ | 14(-) |
15 | A.アルボン | ウィリアムズ | 15(-) |
16 | F.コラピント | アルピーヌ | 16(-) |
17 | N.ヒュルケンベルグ | ザウバー | 17(-) |
18 | E.オコン | ハース | 18(-) |
19 | O.ベアマン | ハース | 19(-) |
20 | L.ストロール | アストンマーチン | RT |
レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで完全生配信・生中継される。
タイヤ戦略:最速は2ストップも…
2024年のオランダGPは、セーフティカーなし、赤旗なし、リタイアなしという極めて平穏な展開となり、1ストップ戦略が主流を占めた。その単調さを解消してマルチストップを促すため、2025年は2つの変更が加えられた。
まず、ピレリは昨年よりも一段階ソフト寄りのコンパウンドを投入。さらに、ピットレーンの速度制限が60km/hから80km/hに引き上げられ、ピットストップ時のロスタイムが従来の約22秒から19〜20秒に短縮された。
その結果、ピレリのシミュレーションは、総合的なタイムで有利なのは「2ストップ戦略」と弾き出した。だが、実際には昨年同様、各チームは「1ストップ」を基本戦略とする可能性が高い。ピレリのモータースポーツ責任者マリオ・イゾラは「ここではトラックポジションが極めて重要だからだ」と説明する。
Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.
タイヤに施された「ピレリのF1通算500GP」の記念ロゴ、2025年8月30日(土) F1オランダGPフリー走行(ザントフォールト・サーキット)
ザントフォールトはオーバーテイクが難しく、2024年大会の追い抜き回数は41回にとどまった。マルチストップが成立するのは、コース上で追い抜きが容易な場合に限られる。
1ストップ戦略の有力案は「ミディアム→ハード」の組み合わせで、最適なピットインのタイミングは28〜34周目とされている。
では2ストップはどうか。トップ10で唯一新品ソフトを温存したフェルスタッペンが示すように、全コンパウンドを絡めた戦略が考えられる。特にソフトはスタートで投入するのが効果的だ。強大なグリップで序盤にポジションを稼ぎ、早期ピットインでアンダーカットを仕掛ける。1ストップをも視野に入れた「ソフト→ハード→ミディアム」は有力な選択肢となり得る。
気になる天気:ドライに期待
午前中は降水確率が50%を超え、雨が降る可能性が高いと予想されている。だが午後には一転して雨雲が消え、決勝スタート時刻である現地時間15時には「晴れ」となり、レース終了まで降水確率0%が見込まれている。基本的にはドライレースとなる可能性が高い状況だ。
ただし、午前中に雨が降った場合は路面に乗ったラバーがすべて洗い流され、コンディションがリセットされることになる。その場合、序盤のグリップ感やタイヤの摩耗傾向に大きな影響を与える可能性がある。