メルセデスF1エンジン PU106A Hybrid (2014)copyright Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

F1レギュレーション – パワーユニット&ERS編

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F1レギュレーションの中から、エンジン交換ペナルティ等、パワーユニット(PU)及びERSに関連する主だったルールを厳選し、その要点を以下にまとめる。

使用・交換に関するルール

  • PUはICEMGU-KMGU-HES、ターボチャージャーおよびCEで構成する事
  • ICE・ターボ・MGU-H・MGU-Kは年間4基以上、CE、ESは3基以上に達するとグリッド降格ペナルティー
  • 交換規定数を上回る最初の投入時は10グリッド、それ以外の場合は5グリッドペナルティ
  • 15以上の降格が加算される場合、グリッド最後尾スタートを強制(18年より新設 / 参考
  • 参戦初年度のPUサプライヤーのPUを使用している場合は、年最大4基を使用可能
  • 部品の不正交換防止の為、各イベントの最初にPU内部品にシールを添付
  • シーズン中のドライバー交換が発生した場合、PU使用状況は後任ドライバーに継承
  • 1イベント中に降格対象となる同一PU要素を2基以上導入した場合、最後の要素のみペナルティなし次戦で使用可
  • ピットレーンスタート時を除き、時速100kmに達しない場合レーンでのMGU-K使用は不可

エンジン交換ペナルティ

コスト削減の一環として、レギュレーションでは年間のエンジン交換上限数を規定しており、これに違反した場合、所定のグリッド降格ペナルティが科せられる。以下、年間3基までの使用が許可されているICE・ターボ・MGU-H・MGU-Kを例にとって補足する。

  • いずれかの要素の4基目初投入…10グリッド降格
  • 上位以外の要素の4基目投入時…5グリッド降格
  • いずれかの要素の5基目初投入…10グリッド降格
  • 上位以外の要素の5基目投入時…5グリッド降格

運用・使用に関するルール

  • エンジンへの燃料流量は一時間あたり100キログラム
  • ドライバーが加速トルクを制御する唯一の手段はアクセルペダルのみ
  • ESからMGU-Kへの1周あたりのエネルギー転送量は最大4MJ
  • MGU-KからESへの1周あたりのエネルギー転送量は最大2MJ
  • MGU-HとES間、またはMGU-HとMGU-K間でのエネルギー転送量は無制限

製造・素材に関するルール

  • 内燃機関は1.6リットル、回転数は15,000rpmまでに制限
  • 1気筒当たり2つの吸気口と2つの排気バルブ、1つのターボチャージャーを備える事
  • 各気筒は90度に配置すること
  • 排気は、タービン用の単一排気管と1つか2つのウェストゲート用排気管を備える事
  • エンジンとMGU-K以外の動力装置はNG
  • パワーユニットの全体重量は最低145kgであること
  • クランクケースとシリンダーブロックは鍛造アルミニウム合金製、複合材料の使用は禁止
  • MGU-Hは圧力充填システムの排気タービンに機械的に接続されていること
  • MGU-Kはパワートレインに機械的に連結されていること

手短に分かりやすく2018年のF1レギュレーションを知りたい方は「主要変更点のまとめ」を、より詳しくルールの全体像を知りたい方は「完全網羅版」を合わせて参照されたい。