アストンマーチンAMR23を駆るフェルナンド・アロンソ、2023年3月3日F1バーレーンGP FP2
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

レッドブルに試練…奇妙なトラブル、アロンソが初日最速締め / F1バーレーンGP《FP2》結果とダイジェスト

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2023年F1第1戦バーレーンGP金曜2回目のフリー走行が現地3月3日に60分間に渡って行われ、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)が1分30秒907のファステストを刻み、初日をタイムシートのトップで締め括った。

コンマ17秒遅れの2番手にはマックス・フェルスタッペン、3番手にはセルジオ・ペレスと、2度のF1王者の背後には2台のRB19が続いたが、優勝候補筆頭のレッドブル勢は試練に直面していた。

レッドブルRB19を駆るマックス・フェルスタッペン、2023年3月3日F1バーレーンGP FP2Courtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブルRB19を駆るマックス・フェルスタッペン、2023年3月3日F1バーレーンGP FP2

フェルスタッペンは無線を通して「テストの時よりもクルマがかなり飛び跳ねている気がする」と不満を訴え、ペレスもまた、レースエンジニアからセッティング変更について促されると「こういう問題は駄目だろ」と苛立ちをあらわにした。

フェルスタッペンに関してはFP1の段階で既に、ペレスと同じセットアップながらも低速コーナーに苦戦するという奇妙な問題に見舞われていた。

レッドブルのヘルムート・マルコはSky Deutschlandとのインタビューの中で、フェルスタッペンの1号車RB19がテストの時とは対照的に「全く反応しなかった」と説明。FP2に向けて修正に取り組むとしていた。

先行を許したとは言え、ロングランペースでは1周あたりコンマ4秒近い差をつけており、レッドブル優位の流れは完全に潰えてはいない。

ただアストンマーチンは、怪我明け初日のランス・ストロールもトップからコンマ55秒落ちの6番手と、実に印象的なペースを見せており、初戦でのサプライズに更なる期待が膨らむ。

予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2は気温23℃、路面27℃のドライコンディションでスタートした。路面は10度以上低下。バーレーン・インターナショナル・サーキットは全く別のコースに変貌した。

フェラーリは一時的にクラッチに問題を抱えたシャルル・ルクレールが4番手を刻んだ一方、カルロス・サインツは14番手と中団に埋もれた。

車高のテストのためだろうが、サインツは底を打ってスピンを喫し、シングルパイロンのリアウィングの剛性不足のためにルクレールが走行時間を失うなど、フェラーリのFP1は決して順調なものではなかった。

ルクレールの背後には同じ跳馬パワーユニットを搭載するニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)が続いた。チームメイトのケビン・マグヌッセンは全車最小の18周しか走れず16番手でクルマを降りた。

テストの段階からロングランに集中し、パフォーマンスが未知数だったアルピーヌも遂にソフトタイヤを装着。ピエール・ガスリーが7番手、エステバン・オコンは11番手につけた。

これが実力なのか、ナローポッドに固執するメルセデスはルイス・ハミルトンの8番手止まりに終わった。僚友ジョージ・ラッセルは13番手と、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)に12番手を許した。

コース外に飛び出したり、派手なロックアップを喫するなどオスカー・ピアストリがマクラーレンMCL60に苦戦した一方、ランド・ノリスは周冠宇(アルファロメオ)を100分の2秒差で抑えて9番手タイムをマークした。

アルファタウリは21号車をコースに送り出す際、ピットレーンでノリス駆るMCL60とニアミスする場面があった。スチュワードによるセッション後の調査を控え、角田裕毅は18番手、ニック・デ・フリースは19番手と揃って下位に沈んだ。

F1第1戦バーレーングランプリの3回目のフリー走行は、日本時間3月4日(土)20時30分から1時間の日程で開催される。

2023年F1第1戦バーレーンGPフリー走行2(FP2)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:30.907 24
2 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・RBPT 1:31.076 +0.169 23
3 11 セルジオ・ペレス レッドブル・RBPT 1:31.078 +0.171 25
4 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:31.367 +0.460 25
5 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 1:31.376 +0.469 24
6 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:31.450 +0.543 27
7 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 1:31.475 +0.568 23
8 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:31.543 +0.636 26
9 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:31.570 +0.663 26
10 24 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 1:31.586 +0.679 26
11 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:31.608 +0.701 24
12 77 バルテリ・ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 1:31.793 +0.886 27
13 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:31.882 +0.975 24
14 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:31.956 +1.049 27
15 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:32.024 +1.117 26
16 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:32.110 +1.203 17
17 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:32.440 +1.533 27
18 22 角田裕毅 アルファタウリ・RBPT 1:32.525 +1.618 26
19 21 ニック・デ・フリース アルファタウリ・RBPT 1:32.605 +1.698 27
20 2 ローガン・サージェント ウィリアムズ・メルセデス 1:32.749 +1.842 28

コンディション

天気晴れ
気温23℃
路面温度27℃

セッション概要

グランプリ名 F1バーレーンGP
セッション種別 フリー走行2
セッション開始日時

サーキット

名称 バーレーン・インターナショナル・サーキット
設立 2004年
全長 5412m
コーナー数 15
周回方向 時計回り

F1バーレーンGP特集