角田裕毅「余りにも離されている」最下位争いの様相…テスト時よりも「一歩後退」とアルファタウリ
3月3日(金)に行われたF1第1戦バーレーンGPの初日を18番手で終えた角田裕毅(アルファタウリ)は、ライバルから「余りにも離されている」として2日目に向けて大幅な改善が必要だと訴えた。
予選・決勝と似たコンディションが予想される2回目のセッションでアルファタウリは、ウィリアムズと断トツの最下位争いを繰り広げた。ミッドフィールドの他のライバルとは少なくともコンマ2秒近い開きがあった。
「今日は全く楽な1日ではありませんでした。これまでのところ、パフォーマンスそのものが直接のライバル達と比べて良いとは言えないようです」と角田裕毅は初日を振り返った。
「もちろん他のチームがどのようなプログラムに取り組んでいたのかは分かりませんが、僕らにはかなりの数の課題がある状況です」
「ただ明日に向けてはまだ、プラクティスが1回残っていますので、楽観的な気持ちを失ってはいません」
「昨年と比較して前進している事は確かなので、このまま正しい方向に進んでいけると確信しています」
予選ランに関してはライバルに遠く手が届かない状況だとしつつも角田裕毅は、ロングランにはある程度の手応えを得ているようだ。
「相手が何をしていたのかは分からないものの、ロングランに関しては何台かより速かったので、その点は良かったです」と角田裕毅は続ける。
「僕らはパフォーマンスランよりロングランペースの方が良さそうに思います。ここがバーレーンである事を踏まえると前向きとも考えられます」
バーレーン・インターナショナル・サーキットの舗装はイギリスから輸入した花崗岩が使われており、摩耗やデグラデーションが激しくタイヤへの攻撃性が高い。
「ただ、それでもパフォーマンス的には余りに離されていますし、Q2進むためには少なくともコンマ数秒を見つけ出す必要があると思っています」
マシンバランスの問題に直面したFP1を経てチームは、FP2に向けてセットアップを変更したものの、それでも「完璧なバランスを取る事はできなかった」とチーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは説明した。
「確かに目標からさほど離れていたわけではないが、ラップタイムは競争力あるものではなく、テストの時よりも一歩後退したように見える」
「その理由を理解するために、これから膨大な作業に取り組むつもりだ」
2023年F1バーレーンGPのFP2では、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)がレッドブル勢を退けトップタイムを記録した。
バーレーングランプリ3回目のフリー走行は日本時間3月4日(土)20時30分に、公式予選は同24時に、そして決勝レースは5日(日)24時に開始される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで完全生配信・生中継される。