
F1オランダGP:アロンソ躍動、アストンは「マクラーレンの対抗馬」になり得るか?フェルスタッペンも舌を巻く速さの裏側
2025年F1第15戦オランダGPの初日プラクティスで頭角を現したのはアストンマーチンだった。両選手権をリードするマクラーレンに迫る速さを示し、2日目以降への期待を高めたが、そのパフォーマンスは”本物”なのだろうか?
フェルナンド・アロンソはマクラーレン勢の一角を抑え、イベント初日を2番手で終えた。トップのランド・ノリスとはわずか0.087秒差。FP1でも4番手につけており、好調さを裏付けた。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)も「アストンは本当に速い」と舌を巻いた。
クラッシュも前向きなストロール
僚友ランス・ストロールもFP1では3番手に食い込み、チーム全体のスピードを印象づけた。だがFP2ではターン3のバンクで激しいクラッシュを喫し、マシンを大破。幸い大きな怪我はなかったものの、セッションを切り上げざるを得ず、プログラムに支障をきたした。
ストロールは「ブレーキがロックしたあとは何もできなかった」と振り返った。一方で、「今日、全体的に競争力があったことは確かだし、フェルナンドもFP2で速さを見せた。いい位置にいると思うし、明日どうなるか楽しみだ」と前向きな姿勢を崩さなかった。
悲観と楽観―アロンソの分析
FP2でノリスに肉薄する走りを見せたにも関わらず、アロンソは今後の見通しについて冷静だった。「マクラーレンが僕らの手の届く範囲にいるとは思わない」と語り、ポールポジション争いに加わるのは難しいとの見方を示した。
それでも「ハンガリーでは良かったし、ザントフォールトでもペースを発揮できている。メルセデス、フェラーリ、レッドブルといった幾つかのトップチームはそう遠くないように思う。だから、その争いに加われるよう頑張るつもりだ」と意欲をにじませ、「これまでの金曜日よりは少し楽観的だ」とも付け加えた。
AMR25と好相性のザントフォールト
アストンはFP1とFP2を通じて新旧フロアの比較テストを実施した。どちらの仕様でもマクラーレンには及ばなかったが、同時にどちらのスペックでもフェラーリやメルセデスを上回るペースを発揮した。
AMR25は空力効率に課題を抱える一方、ダウンフォース依存度の高いサーキットで力を発揮する傾向がある。ザントフォールトはモナコとハンガロリンクに次ぐハイダウンフォース・コースであり、マシン特性との相性は良好だ。実際、アストンはいずれのコースでも速さを見せてきた。
サマーブレイク前のベルギーGPでは予選最後尾という厳しい結果に終わったが、ハンガロリンクで行われた続くハンガリーGPでは3列目を確保し、決勝ではアロンソが5位、ランス・ストロールが7位と今季ベストの成績を残している。
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited
フェルナンド・アロンソが駆るアストンマーチンAMR25、2025年8月29日(金) F1オランダGP(ザントフォールト・サーキット)
マクラーレンに次ぐ勢力として
強風、不安定な天候、低グリップ路面、さらには赤旗やバーチャル・セーフティーカー(VSC)といった波乱要素に彩られた初日プラクティス。それゆえ単純に比較はできないが、アストンの速さは確かなものだった。
アロンソは「まだ金曜日にすぎない」と慎重姿勢を崩さない。それでも、マクラーレンには届かずとも、フェラーリ、メルセデス、レッドブルとの2~3列目争いに絡む可能性は十分にある。
FP2で印象的なロングランペースを刻んだジョージ・ラッセル(メルセデス)は、「絶好調だったハンガリーに続き、アストンはここでも速そうだ。現状では、アストンとマックス、そして僕らの争いになりそうだけど、フェラーリもこれに加わってくるだろうね」と語り、アストンをライバル視していることを認めた。
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited
エドアルド・ベンディネッリ(アストンマーチン専属トレーナー)と並んで歩くフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、2025年8月29日(金) F1オランダGP(ザントフォールト・サーキット)
2025年F1オランダGPの初日FP2をトップで締め括ったのはランド・ノリス(マクラーレン)。2番手にはフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)がわずか0.087秒差で続いた。
FP3は日本時間8月30日(土)18時30分から、公式予選は同22時から1時間に渡ってザントフォールト・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。