
ノリスが首位発進、角田は苦戦16番手―ミス多発…アントネッリは最悪の滑り出し / F1オランダGP 2025《FP1》結果と詳報
サマーブレイク明けの初戦となる2025年F1世界選手権第15戦オランダGPが8月29日に開幕し、フリー走行1回目(FP1)でランド・ノリス(マクラーレン)が僚友オスカー・ピアストリを0.292秒差で抑え、タイムシートのトップに立った。角田裕毅(レッドブル)は16番手にとどまった。
ドライコンディションに恵まれたが、上空の一部には黒い雲が垂れ込め、セッションはFIAによるバーチャル・セーフティーカー(VSC)テストを経て開始された。FP2はウェットが予想される。突風の影響もありミスが多発。多くのドライバーがスピンやコースオフを喫した。
各チームの動向とアップグレード
各陣営の開発の主眼はすでに2026年型マシンへと移っており、ザントフォールトに持ち込まれたアップグレードはわずか。レッドブルは進化型フロントウイング、アルピーヌとザウバーは改良型のリアブレーキダクトを投入した。
レッドブルの最新フロントウイングは、2戦前のベルギーGPで導入された仕様を発展させたもので、ダウンフォース発生量を増加させる設計となっている。ザントフォールトはF1カレンダーの中でトップ3に入るほど、ダウンフォースが重要となる。
フェルスタッペン、珍しいコースアウト
母国4勝目を狙うマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は6番手。アレックス・アルボン(ウィリアムズ)の後塵を拝し、首位ノリスから0.940秒遅れた。セッション終了後のスタート練習ではターン1でロックアップし、そのままグラベルに突き刺さる珍しい場面も見られた。
レッドブルは2台で異なるタイヤ戦略を採用。角田は全車の中で唯一ハードコンパウンドを履き、ソフトタイヤでのロングランに時間を割いた。コーナー中盤でのアンダーステアに苦戦し、フェルスタッペンから0.908秒遅れの16番手に沈んだ。走行中に2度コースオフする場面もあり、難しい立ち上がりとなった。
Courtesy Of Red Bull Content Pool
フリー走行1でアレックス・アルボン(ウィリアムズ)のFW47をリードする角田裕毅(レッドブル)のRB21、2025年8月29日(金) F1オランダGP(ザントフォールト・サーキット)
アストン好調、フェラーリとメルセデスは苦戦
アストンマーチン勢は好調なスタートを切り、ランス・ストロールが3番手、フェルナンド・アロンソが4番手に続いた。とはいえ、1周わずか70秒サーキットにおいて、ストロールとノリスの差は0.501秒と大きく開いた。
対照的にフェラーリ勢は揃って後方に沈んだ。シャルル・ルクレールは14番手。ルイス・ハミルトンは15番手に甘んじた。7度のF1王者は残り49分、バンクのついたターン3への進入で360度スピンを喫し、全輪にフラットスポットを作る場面もあった。
ジョージ・ラッセル(メルセデス)はカルロス・サインツ(ウィリアムズ)を抑えて7番手につけたが、チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリは最下位に終わった。残り48分、ターン9でアンダーステアによりグラベルに突っ込み、赤旗中断の原因を作る厳しい幕開けとなり、セッション終了を待たずにクルマを降りた。サインツやラッセルもグラベルに飛び出す場面があった。セッションは残り40分で再開された。
中団勢の健闘
ガブリエル・ボルトレート(ザウバー)は9番手タイムを記録し、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)は10番手に滑り込んだ。レーシング・ブルズ勢はトップ10入りを逃したが、リアム・ローソンが11番手、アイザック・ハジャーが12番手につけた。
FP2は日本時間8月29日(金)23時から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
2025年F1第15戦 オランダGP フリー走行1(FP1)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
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1 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:10.278 | 0.000 | 35 |
2 | 81 | ピアストリ | マクラーレン | 1:10.570 | 0.292 | 32 |
3 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:10.779 | 0.501 | 25 |
4 | 14 | アロンソ | アストンマーチン | 1:10.841 | 0.563 | 25 |
5 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 1:11.171 | 0.893 | 33 |
6 | 1 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:11.218 | 0.940 | 24 |
7 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:11.386 | 1.108 | 29 |
8 | 55 | サインツ | ウィリアムズ | 1:11.458 | 1.180 | 33 |
9 | 5 | ボルトレート | ザウバー | 1:11.509 | 1.231 | 30 |
10 | 10 | ガスリー | アルピーヌ | 1:11.613 | 1.335 | 30 |
11 | 30 | ローソン | レーシングブルズ | 1:11.753 | 1.475 | 29 |
12 | 6 | ハジャー | レーシングブルズ | 1:11.772 | 1.494 | 30 |
13 | 27 | ヒュルケンベルグ | ザウバー | 1:11.875 | 1.597 | 30 |
14 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:11.951 | 1.673 | 32 |
15 | 44 | ハミルトン | フェラーリ | 1:11.960 | 1.682 | 28 |
16 | 22 | 角田裕毅 | レッドブル | 1:12.126 | 1.848 | 24 |
17 | 31 | オコン | ハース | 1:12.144 | 1.866 | 29 |
18 | 43 | コラピント | アルピーヌ | 1:12.276 | 1.998 | 27 |
19 | 87 | ベアマン | ハース | 1:12.564 | 2.286 | 30 |
20 | 12 | キミ・アントネッリ | メルセデス | 1:14.275 | 3.997 | 6 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 21℃ |
路面温度 | 29℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1オランダGP |
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セッション種別 | フリー走行1 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | ザントフォールト・サーキット |
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設立 | 1948年 |
全長 | 4307m |
コーナー数 | 14 |
周回方向 | 時計回り |