ポールポジションを獲得してガッツポーズを取るマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2023年3月4日F1バーレーンGP予選
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2023年F1バーレーンGP 予選レポート:レッドブルが最前列独占!アロンソ奮闘もフェラーリ意地…角田裕毅 健闘

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2023年シーズンの初戦、FIA-F1世界選手権1戦バーレーンGPの公式予選が3月4日にバーレーン・インターナショナル・サーキット(BIC)で行われ、マックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得した。

ディフェンディングF1王者は全セクターで最速を繋ぐ1分29秒708を記録。2番手には0.138秒差で同じRB19をドライブするチームメイトのセルジオ・ペレスが続き、レッドブル・レーシングが最前列を独占した。

ポーパシング低減を目的とする技術レギュレーションの改定に伴いパフォーマンスダウンが予想されていたものの、フェルスタッペンは昨年のポールタイムを0.85秒塗り替えた。

2列目にはフェラーリが並んだ。シャルル・ルクレールは1回目の計測ラップを刻んだ後、早々にクルマを降りたが、それでも僚友カルロス・サインツに0.154秒差をつけ3番グリッドを手にした。

予選3位のシャルル・ルクレール(フェラーリ)、ポールポジションのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2位のセルジオ・ペレス(レッドブル)、2023年3月4日F1バーレーンGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

予選3位のシャルル・ルクレール(フェラーリ)、ポールポジションのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2位のセルジオ・ペレス(レッドブル)、2023年3月4日F1バーレーンGP

ホッケンハイムリンクで行われた2012年のドイツGP以来、3,878日ぶりのポールポジションが期待されたフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)はトップ4こそ逃したものの、メルセデス勢を僅差で抑える奮闘を見せ、堂々の5番グリッドを手にした。

6番手ジョージ・ラッセル、7番手ルイス・ハミルトンに続いたのはランス・ストロール(アストンマーチン)。手首の怪我にも関わらずQ3進出を果たし、AMR23の競争力の高さを見せつけたが、僚友アロンソとのギャップは0.5秒と大きく開いた。

残る2枠にはアルピーヌとハースが滑り込んだ。エステバン・オコンが9番手、ニコ・ヒュルケンベルグが10番手に続いた。

Q1敗退もやむなしかと思われたアルファタウリ勢は、ニック・デ・フリースが19番手でノックアウトを喫した一方、角田裕毅は渾身の走りでQ1突破を果たして14番手と健闘した。

2023年3月5日のF1バーレーンGP予選Q3結果copyright FORMULA 1

2023年3月5日のF1バーレーンGP予選Q3結果

予選Q1:赤旗スタート、角田8番手突破

FP3に引き続き現地サクヒールは晴れ、決勝のスタートグリッドを決する争いは気温24℃、路面29℃のドライコンディションでスタートした。公式タイヤサプライヤーのピレリはハード(白色)にC1、ミディアム(黄色)にC2、ソフト(赤色)にC3コンパウンドを持ち込んだ。

開始早々、ルクレールのSF-23からホイール・ウィングレットの一部が脱落。回収のために赤旗が振られ、12分ほどの中断が生じた。計測ラップ中のヒュルケンベルグはタイヤを1セット失った。

残り12分でセッションが再開されると、各車一斉にコースへと向かった。

サインツとストロールはターン3のトラックリミットによりタイムが抹消されたが、各々トップタイムと5番手タイムで次のラウンドにコマを進めた。

Q1突破すらをも懸念されていたアルファタウリだが、角田裕毅は8番手でQ2突破を果たした。ただ、デ・フリースはチームメイトから0.721秒遅れの19番手に終わった。

デ・フリースにオスカー・ピアストリとローガン・サージェントを含めたルーキー3名は全てQ1落ちとなった。

ただ、4年ぶりのF1復帰を果たしたヒュルケンベルグはハースの僚友、ケビン・マグヌッセンが17番手で敗退した一方、6番手を刻んだ。

新天地アルピーヌでの初戦を迎えるピエール・ガスリーはトラックリミットにより20番手最下位に終わった。

脱落

  • 16位:ローガン・サージェント(ウィリアムズ)
  • 17位:ケビン・マグヌッセン(ハース)
  • 18位:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
  • 19位:ニック・デ・フリース(アルファタウリ)
  • 20位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)

2023年3月5日のF1バーレーンGP予選Q1結果copyright FORMULA 1

2023年3月5日のF1バーレーンGP予選Q1結果

予選Q2:4強揃って最終ラウンドへ

残り5分、周冠宇(アルファロメオ)、ストロール、オコン、角田裕毅、そしてタイムを計測していないアレックス・アルボン(ウィリアムズ)ドロップゾーンに落ちた。

ストロールは計量を忘れてガレージへと戻ってしまい、メカニックの手によって検査場まで押し戻されるシーンがあった。

新品ソフトの在庫がない角田裕毅とバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)は共に、中古タイヤで最終計測に臨み、各々12番手と14番手で敗退を喫した。

アルボンは計測ラップでコース外に飛び出し、ノータイム15番手でクルマを降りた。ランド・ノリス(マクラーレン)は健闘したが、10番手ストロールに惜しくも及ばず11番手で敗退した。

レッドブル、メルセデス、フェラーリ、アストンマーチン以外では、オコンとヒュルケンベルグがQ3進出を果たした。

脱落

  • 11位:ランド・ノリス(マクラーレン)
  • 12位:バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)
  • 13位:周冠宇(アルファロメオ)
  • 14位:角田裕毅(アルファタウリ)
  • 15位:アレックス・アルボン(ウィリアムズ)

2023年3月5日のF1バーレーンGP予選Q2結果copyright FORMULA 1

2023年3月5日のF1バーレーンGP予選Q2結果


2023年F1バーレーングランプリの決勝は日本時間3月5日(日)24時にフォーメーションラップが開始され、1周5412mのバーレーン・インターナショナル・サーキット(BIC)を57周する事でチャンピオンシップを争う。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで完全生配信・生中継される。

2023年F1第1戦バーレーンGP予選リザルト

Pos No Driver Team Q1 Q2 Q3 Laps
1 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・RBPT 1:31.295 1:30.503 1:29.708 15
2 11 セルジオ・ペレス レッドブル・RBPT 1:31.479 1:30.746 1:29.846 15
3 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:31.094 1:30.282 1:30.000 17
4 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:30.993 1:30.515 1:30.154 18
5 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:31.158 1:30.645 1:30.336 15
6 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:31.057 1:30.507 1:30.340 15
7 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:31.543 1:30.513 1:30.384 15
8 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:31.184 1:31.127 1:30.836 18
9 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:31.508 1:30.914 1:30.984 15
10 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 1:31.204 1:30.809 17
11 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:31.652 1:31.381 13
12 77 バルテリ・ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 1:31.504 1:31.443 12
13 24 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 1:31.615 1:31.473 12
14 22 角田裕毅 アルファタウリ・RBPT 1:31.400 1:32.510 15
15 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:31.461 8
16 2 ローガン・サージェント ウィリアムズ・メルセデス 1:31.652 6
17 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:31.892 6
18 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:32.101 7
19 21 ニック・デ・フリース アルファタウリ・RBPT 1:32.121 9
20 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 1:32.181 6

コンディション

天気晴れ
気温24℃
路面温度29℃

セッション概要

グランプリ名 F1バーレーンGP
セッション種別 予選
セッション開始日時

サーキット

名称 バーレーン・インターナショナル・サーキット
設立 2004年
全長 5412m
コーナー数 15
周回方向 時計回り

F1バーレーンGP特集