レッドブル・ホンダのガスリーが最速発進、フェルスタッペンも3番手 / F1イギリスGP《FP1》結果とダイジェスト
シーズン折返しを迎える今季10戦目のF1世界選手権イギリスGPが、7月12日にシルバーストン・サーキットで開幕を迎え、日本時間18時から金曜1回目のフリー走行が行われた。グランプリ一発目のセッションを制したのは、レッドブル・ホンダのピエール・ガスリー。全セクターで最速を刻み、1分27秒173のトップタイムを記録した。
パフォーマンス不足に苦しむガスリーをサポートすべく、レッドブルはマックス・フェルスタッペンと同一のセットアップを用意。前回得られなかった新型フロントウイングを含めて、新しいパッケージを走らせた。ガスリーがトップタイムを刻んだのは、第4戦アゼルバイジャンGPの予選Q1以来。幸先のスタートを切った。
2番手は0.456秒遅れでメルセデスAMGのバルテリ・ボッタス。3番手には前戦オーストリアで優勝を飾ったレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが続き、イギリスでの6勝目を目指すルイス・ハミルトンを4番手に抑えた。昨年の勝者フェラーリ勢はシャルル・ルクレールが5番手、セバスチャン・ベッテルが6番手という結果だった。
レッドブルと同じホンダエンジンを搭載するスクーデリア・トロロッソは、アレックス・アルボンがトップ10圏内に食い込む9番手、ダニール・クビアトが13番手タイムをマークしてセッションを終えた。
金曜午前の現地は典型的なブリティッシュ・ウェザー。晴れ間が出たかと思えば雲が上空を覆い、セッション後半には軽く雨が降る気紛れな天気となった。セッションは気温20℃、路面温度31℃のドライコンディションでスタート。軽い降雨に対して、メルセデスを含む何台かのマシンがインターミディエイトを履く場面もあった。
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再舗装されたばかりの路面の様子見か、それとも知り尽くしたコースゆえの余裕か。エアロレイクを搭載して空力テストに励む者、ボディーワークにフロービズを塗りたくり気流の確認を行う者など、週末ではなく中長期的な視点でのプログラムを行うチームが目についた。勢力図を占うにはFP2を待つ必要がある。
イタリアの業者に発注して完成したばかりの新しい路面は、コース上に吹き付ける強い風と共にクルマの足元をすくった。母国レースとなるウィリアムズのジョージ・ラッセルはターン6で挙動を乱しコースオフ。マクラーレンのランド・ノリスは最終コーナーへの進入の際にリアを滑らせた。
コース上でスライドするクルマが多発する中、ハースのロマン・グロージャンはピットアウトの際にリアを滑らせレーン上でクラッシュ。フロントウィングを破損させてしまった。
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残り50分のところでは、アルファロメオのキミ・ライコネンが異音と共に白煙を吐き、7速ギアのままコース上でストップ。セッションは赤旗中断となり、ライコネンはオフィシャルが押すクルマのノーズに座り、ステアリングを操作しながらセーフティーエリアへと帰っていった。トラブルの原因はエンジン。FP2以降のセッションに向けてのパワーユニット変更が懸念される。
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ミッドフィールド最速を刻んだのはルノー勢。ニコ・ヒュルケンベルグが7番手、ダニエル・リカルドが8番手タイムを記録した。2019年F1イギリスグランプリ2回目のフリー走行は、日本時間12日(金)22時から1時間半の日程で開催される。
2019年F1第10戦イギリスGPフリー走行1(FP1)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 10 | ガスリー | レッドブル | 1:27.173 | 24 | |
2 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:27.629 | +0.456 | 28 |
3 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:28.009 | +0.836 | 20 |
4 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:28.122 | +0.949 | 25 |
5 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:28.253 | +1.080 | 20 |
6 | 5 | ベッテル | フェラーリ | 1:28.304 | +1.131 | 20 |
7 | 27 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:28.803 | +1.630 | 20 |
8 | 3 | リカルド | ルノー | 1:29.031 | +1.858 | 23 |
9 | 23 | アルボン | トロロッソ | 1:29.093 | +1.920 | 25 |
10 | 55 | サインツ | マクラーレン | 1:29.162 | +1.989 | 30 |
11 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:29.170 | +1.997 | 22 |
12 | 11 | ペレス | レーシングポイント | 1:29.453 | +2.280 | 26 |
13 | 26 | クビアト | トロロッソ | 1:29.500 | +2.327 | 26 |
14 | 18 | ストロール | レーシングポイント | 1:29.657 | +2.484 | 24 |
15 | 99 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:30.099 | +2.926 | 24 |
16 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:30.605 | +3.432 | 24 |
17 | 63 | ラッセル | ウィリアムズ | 1:30.741 | +3.568 | 24 |
18 | 7 | ライコネン | アルファロメオ | 1:30.747 | +3.574 | 12 |
19 | 8 | グロージャン | ハース | 1:30.811 | +3.638 | 21 |
20 | 88 | クビサ | ウィリアムズ | 1:32.121 | +4.948 | 26 |
コンディション
天気 | 曇り |
---|---|
気温 | 20℃ |
路面温度 | 31℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1イギリスGP |
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セッション種別 | フリー走行1 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | シルバーストン・サーキット |
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設立 | 1947年 |
全長 | 5891m |
コーナー数 | 18 |
周回方向 | 時計回り |