ハミルトン、5連覇に向けて首位発進!ホンダ勢は最多61ラップを走破し12番手 / F1イギリスGP《FP1》結果とダイジェスト
シーズン10戦目となるF1イギリスGPが現地7月6日にシルバーストンサーキットで開幕を迎え、日本時間18時から金曜1回目のフリー走行が行われた。グランプリ一発目のセッションを制したのはメルセデスAMGのルイス・ハミルトン。5連覇の期待かかるイギリス人ドライバーが1分27秒854のトップタイムを記録した。2番手にはトップから遅れる事0.367秒でチームメイトのバルテリ・ボッタスが、3番手には同0.511秒差でフェラーリのセバスチャン・ベッテルが続いた。
金曜午前の現地トウスターは快晴とは言えないまでも晴天に恵まれ、セッションは気温19℃、路面温度33℃のドライコンディションでスタートした。今年に路面が全面再舗装されたわけだが、オンボード映像ではコース全体に渡ってかなりの数のバンプが確認でき、ハミルトンも「今までで一番酷い」と路面の凹凸に不満を漏らした。
メルセデスは週末のスタートに先立ってボッタスに3基目のエンジンを投入。前戦でのリタイア直後に長く高温の状態が続いたため、予防措置として交換を実施した。再利用の可否については現時点では不明。18番手に終わったニコ・ヒュルケンベルグ(Renault)も先週に引き続きエンジン交換を実施してFP1に臨んだ。
トップ3に続いたのはダニエル・リカルド(Red Bull、4番手)とキミ・ライコネン(Ferrari、5番手)。セッション終了間際に、ギアボックス関連と思しきトラブルによってマシンを降りたマックス・フェルスタッペンが6番手という結果となった。
トロロッソ・ホンダ勢は、ピエール・ガスリーのマシンにフェラーリに似た新しいミラーを投入。ガスリーは空力テストにフォーカスし周回数を稼ぐことに専念、全20台中最多タイとなる31周を走破し12番手タイムでセッションを終えた。ブレンドン・ハートレーは19番手、ガスリーと同じく31周を走り込み、チームとして計62周ものラップを重ねた。
前戦オーストリアGPでダブル入賞を果たした好調ハース勢はロマン・グロージャンが7番手、ケビン・マグヌッセンが14番手という結果となった。グロージャンはセッション残り30分のところでターン1でクラッシュ。マシンを滑らせアウト側のバリアに激突した。「バンプでフロアが底をついてバランスを失ってしまった。本当にごめん…」とグロージャン。
無線を聞く限り、グロージャンはDRSをオフにするボタンを押し忘れたままバンプへと乗り上げたようで、ダウンフォースが不足している状態でマシンコントロールを失ったようだ。左フロントは無残に破損し、VSCがコールされた。
エリック・ブーリエを更迭し新たな布陣で母国レースに臨んだマクラーレンは、フェルナンド・アロンソが15番手、ストフェル・バンドーンが17番手と奮わぬ結果に終わった。
F1イギリスGP 2回目のフリー走行は、日本時間2018年7月6日(金)22時からスタートする。
2018年F1第10戦イギリスGPフリー走行1(FP1)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
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1 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:27.487 | 24 | |
2 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:27.854 | +0.367 | 27 |
3 | 5 | ベッテル | フェラーリ | 1:27.998 | +0.511 | 22 |
4 | 3 | リカルド | レッドブル | 1:28.144 | +0.657 | 30 |
5 | 7 | ライコネン | フェラーリ | 1:28.218 | +0.731 | 24 |
6 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:28.325 | +0.838 | 24 |
7 | 8 | グロージャン | ハース | 1:29.352 | +1.865 | 12 |
8 | 11 | ペレス | フォースインディア | 1:29.812 | +2.325 | 23 |
9 | 31 | オコン | フォースインディア | 1:29.815 | +2.328 | 24 |
10 | 18 | ストロール | ウィリアムズ | 1:29.878 | +2.391 | 25 |
11 | 9 | エリクソン | ザウバー | 1:29.942 | +2.455 | 25 |
12 | 10 | ガスリー | トロロッソ | 1:30.004 | +2.517 | 31 |
13 | 16 | ルクレール | ザウバー | 1:30.027 | +2.540 | 27 |
14 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:30.065 | +2.578 | 20 |
15 | 14 | アロンソ | マクラーレン | 1:30.322 | +2.835 | 19 |
16 | 55 | サインツ | ルノー | 1:30.358 | +2.871 | 22 |
17 | 2 | バンドーン | マクラーレン | 1:30.416 | +2.929 | 25 |
18 | 27 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:30.701 | +3.214 | 18 |
19 | 28 | ハートレー | トロロッソ | 1:30.749 | +3.262 | 31 |
20 | 35 | シロトキン | ウィリアムズ | 1:31.017 | +3.530 | 22 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 19℃ |
路面温度 | 33℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1イギリスGP |
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セッション種別 | フリー走行1 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | シルバーストン・サーキット |
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設立 | 1947年 |
全長 | 5891m |
コーナー数 | 18 |
周回方向 | 時計回り |