2018年F1第10戦イギリスGP公式予選が2018年7月7日英国シルバーストンサーキットで行われ、跳馬とシルバーアローによる今季最も激しいグリッド争いが繰り広げられた。上位3台がコンマ1秒以内という大激戦を制したのはメルセデスAMGのルイス・ハミルトン。1分25秒892を記録しコースレコードを更新。イギリスGP通算6度目のポールポジションを獲得した。

1000分の44秒差でポールシッターを逃したのはスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル。FP3では首の痛みを訴えセッション途中で走行を取りやめたが、痛み止めの注射を打ちつつ何とか予選に出走した。

3番手はキミ・ライコネン。チームメイトのベッテルとの差は1000分の54秒。セクター1・2の両方でファステストを刻んだものの、セクター2で大きくタイムをロス。トータルラップタイムで遅れを取った。

4番手にバルテリ・ボッタス（Mercedes）をはさみ、その後ろにはレッドブル勢が続いた。前戦ウィナーのマックス・フェルスタッペンが5番手、DRSが開かないというソフトウェア上のトラブルに見舞われたダニエル・リカルドは6番手という結果に終わった。

午前のFP3と変わらず7日午後の現地上空も青空が広がり、予選Q1セションは気温25℃、路面温度52℃、湿度38%という著しく暑いドライコンディションでスタートした。路面には日差しが照り続け、一時は路面54℃にまで上昇した。

トロロッソ・ホンダ勢は、ブレンドン・ハートレーが予選欠場。FP3でサスペンショントラブルによってクラッシュした影響でマシン修復が間に合わず走行を断念した。同じくクラッシュの影響でFP3での走行を見合わせたピエール・ガスリーは、セットアップが決まり切っていないというハンデを負いながらも辛うじてQ2に進出。14番手で予選を終えた。

先週のオーストリアGPに引き続き、フェラーリPU勢が光り輝いた。ミッドフィールド先頭はハース。ケビン・マグヌッセンが7番手、ロマン・グロージャンが8番手と並んだ。9番手にはザウバーのシャルル・ルクレール。10番手のフォースインディア、エステバン・オコンをコンマ3秒以上突き放した。フェラーリエンジンを搭載しながらもQ3進出を果たせなったのはザウバーのマーカス・エリクソンのみであった。

ウィリアムズ勢は地元で不甲斐ない姿を晒す事となった。ランス・ストロールはFP1開始直後にリアをロックさせグラベルの餌食に。セッションは一時赤旗中断、ノータイムでQ1敗退となった。チームメイトのセルゲイ・シロトキンもコーナーを曲がりきれずにグラベルに。運良くコースに復帰できたものの、18番手タイムと事実上の最下位に沈んだ。

Q1ノックアウトはカルロス・サインツ（Renault）、ストフェル・バンドーン（Mclaren）、ウィリアムズの2台とハートレー。Q2ノックアウトはニコ・ヒュルケンベルグ（Renault）、セルジオ・ペレス（Force India）、フェルナンド・アロンソ（Mclaren）、ガスリー、マーカス・エリクソン（Sauber）という結果となった。

シーズン10戦目のF1イギリスグランプリ決勝レースは、日本時間7月8日(日)22時10分からシルバーストンサーキットで行われる。

2018年F1第10戦イギリスGP予選リザルト

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