
オコン、2027年へ「間違いなくフリーエージェント」と明言。ハース後任最有力は誰か?
エステバン・オコンが、2026年シーズン限りでハースを離れる可能性が高まっている。後任には、フェラーリの育成ドライバーで、FIA F2選手権のタイトルを争うラファエル・カマラが最有力候補に挙がっている。
2026年F1第15戦アゼルバイジャンGPを前にした9月23日(水)、オコンは「現時点では、来年に向けて間違いなくフリーエージェントだ」と語り、他チームと交渉していることを事実上認めた。
現時点で退団の正式発表はないが、ハース残留の可能性を問われると多くを語らず、「どうなるか見てみよう」とだけ答えた。
ハース、TPCで平川ら候補を評価
ハースは今年に入り、技術提携先のトヨタと実施する旧型マシンを使ったテスト(TPC)プログラムを通じて、オコンに代わる後任候補の評価を進めてきた。
候補には、カマラに加え、2025年のF2王者でマクラーレン育成ドライバーのレオナルド・フォルナローリ、トヨタが支援する平川亮、ジャック・ドゥーハンら4人の名前が挙がっている。
この中ではカマラが最有力候補とみられているが、ハースのチーム代表を務める小松礼雄は候補について「おそらく5人」いると述べている。
ハースは、オコンとの契約を2027年まで延長できるオプションを持つとされる。一方、フェラーリの支援を受けるオリバー・ベアマンについては、引き続き起用する意向とみられている。
オコンは契約交渉について、「話し合いの中には、僕にはどうにもできないこともある」と述べた。小松代表は以前、ドライバー起用に際して幅広い商業面の考慮も必要だと認めつつ、パフォーマンスを最優先すると強調していた。
18対3の得点差も「走りに問題はない」
オコンは、ルノー/アルピーヌで5シーズンを過ごした後、2025年にハースへ移籍した。昨シーズンは、チームメイトとなった新人ベアマンに獲得ポイントで僅かに及ばず、今季もアゼルバイジャンGPを前に、ベアマンの18ポイントに対して3ポイントにとどまっている。
ただし、今季はハース自体が苦戦している。ベアマンの18ポイントのうち17ポイントは開幕2戦で獲得したもので、その後の12戦で両ドライバーが積み上げた得点は合計4ポイントにすぎない。
競争力不足に加え、ハースの今季型マシン「VF-26」は一貫性も欠いている。それがセンシティブな空力特性に起因する問題なのか、パーツの品質管理に関する問題なのかは明らかになっていないが、オコンはこの問題について「ずっと続いている問題だ」と強調した。
そのうえで、「自分がいい仕事をできているのは安心材料だ。明らかに、今年は僕のパフォーマンスが問題だったわけじゃない。クルマが応えてくれた時には、毎回結果を出してきた」と主張した。
ハース勢で直近の入賞を記録しているのはオコンだ。6月の第6戦モナコGPでは9位に入り、第14戦スペインGPでも11位と、ポイント圏に迫った。
ハースを離れた場合、オコンが2027年のレースシートを確保できる余地は限られる。未確定のシートが残るメルセデス、レーシング・ブルズ、アウディ、アストンマーティン・ホンダはいずれも現行ラインアップを維持する可能性が高く、F1にとどまるにはリザーブドライバーが最も現実的な選択肢とみられる。