ガスリー衝撃の初ポール、角田裕毅Q1敗退…アストンホンダは最後列独占 / F1イタリアGP 2026《予選》結果と詳報

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ピエール・ガスリー(アルピーヌ)がF1キャリア初のポールポジションを獲得した。9月5日(土)にモンツァ・サーキットで行われた2026年F1第13戦イタリアGPの公式予選で1分21秒786を記録。ジョージ・ラッセル(メルセデス)を0.060秒差で退けた。

前戦でアップグレードを投入したアルピーヌA526は、予選を通じて上位を争う競争力を発揮。フランコ・コラピント(アルピーヌ)も8番手を記録し、アルピーヌは2台そろって上位グリッドを確保した。

一方、日本勢では角田裕毅(レーシング・ブルズ)が予選前にバッテリー関連とみられるトラブルに見舞われた。Q1には出走したものの17番手で敗退した。アストンマーティン・ホンダ勢はフェルナンド・アロンソが21番手、ランス・ストロールが22番手となり、最後列を独占する結果となった。

ガスリー、唯一の勝利地で初ポール

ガスリーはQ1をトップで通過すると、Q2でも4番手を記録。Q3ではセクターベストを刻むことはなかったものの、1周を完璧にまとめ上げた。そして自身唯一のF1勝利を挙げた地であり、住まいのあるミラノからも近いモンツァを舞台に、誰もが予想し得ない衝撃的な初ポールを手にした。

フランス人ドライバーのポールとしては、1997年イタリアGPでのジャン・アレジ以来の快挙であり、アルピーヌにとっても初のポールとなった。エンストンを本拠とするこのチームの前身まで遡っても、2009年ハンガリーGPでのフェルナンド・アロンソ以来となるポールだった。

今回のポール争いは激戦だった。Q3最初のアタックを終えた時点で、上位4台はわずか0.075秒差に収まっていた。

3番手にはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が続いた。最後のアタックではチームメイトのランド・ノリス(マクラーレン)の牽引役を担ったが、第1シケインでロックアップ。ノリスはラップの大半でトウを得られず、9番手に沈んだ。

フェラーリ勢はQ2で危うい状況に追い込まれた。シャルル・ルクレール(フェラーリ)が9番手、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が10番手となり、そろって敗退する可能性もあった。

それでもハミルトンは、ガブリエル・ボルトレート(アウディ)をわずか0.001秒差で抑えてQ3に進出。最終的にはルクレールが4番手、ハミルトンが5番手と巻き返したが、ティフォシの前で最前列を争うには至らなかった。

フェルスタッペン、牽引役失い6番手

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は予選中、「またリアアクスルがおかしい。ターン2、4、5では本当にドライブできない」と訴えながらもQ3へ進出。チームメイトのリアム・ローソンがQ2で敗退したため、Q3は牽引役なしで走り、6番手となった。

ローソン自身はQ2最後のアタック前にノックアウト・ゾーンに沈んでいた。そこでチームはフェルスタッペンに牽引役を託したが、ローソンは第1シケインでピアストリに前を塞がれてタイムをロス。自己ベストこそ更新したものの、14番手でQ2敗退となった。

一件はセッション後の審議となり、スチュワードはピアストリについて「他に取れる選択肢はなかった」と指摘し、当時の位置関係からローソンへの妨害を避ける術はなかったと認めつつも、3グリッド降格ペナルティを科す決定を下した。

地元の英雄アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は、チームメイトの牽引役を担った関係上、Q3は1アタックのみとなった。その肝心のラップでは、第2シケインでリアを滑らせたうえ、トウも一切得られなかった。それでもポールから0.284秒差の7番手を記録した。

ただし、パワーユニット(PU)交換に伴うグリッド降格ペナルティを受けるため、アントネッリとローソンは共に決勝を後方からスタートする。

角田裕毅、予選前トラブルから17番手

レーシング・ブルズ勢は2台で明暗が分かれた。予選を前にしたガレージでは、メカニックが慌ただしく作業に取り組む姿があった。22号車がバッテリー関連のトラブルに見舞われたようで、予選を前に角田を試練が襲った。

問題が完全に解消されたかどうかは明らかになっていないが、角田はQ1残り11分を前にコースイン。最初のアタックでは、チームメイトのアーヴィッド・リンブラッドから0.303秒差のタイムを記録した。

ただ、リンブラッドの前方を走行した最終アタックでは自己ベストを更新できず、カルロス・サインツ(ウィリアムズ)に蹴落とされた。Q2には0.139秒届かず、17番手でQ1敗退を喫した。Q1を5番手で通過したリンブラッドとの差は1.028秒にまで拡大した。リンブラッドは最終的に10番グリッドを獲得した。

角田はセッション後、自らの手に負えないマシン側の問題があったことを示唆した。

アストンマーティン・ホンダは最下位独占

アストンマーティン・ホンダ勢は予選でも厳しい状況を抜け出せず、キャデラック勢にコンマ8秒近い差をつけられ、最下位を独占した。

アロンソに至っては、本人曰くQ1終盤にエンジントラブルに見舞われ、その結果として最終アタックの機会を逃す有様だった。

キャデラック勢はバルテリ・ボッタスが19番手、セルジオ・ペレスが20番手となった。

大規模な空力アップグレードを投入したハースは、オリバー・ベアマンが12番手、エステバン・オコンが16番手にとどまり、Q3進出には届かなかった。アウディ勢もQ2敗退に終わり、ボルトレートが11番手、ニコ・ヒュルケンベルグが13番手となった。

新世代マシンの導入により、モンツァにおけるトウの効果はさらに大きくなり、予選ではスリップストリームを得られるかどうかがラップタイムと順位を大きく左右した。


決勝レースは日本時間9月6日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周5793mのモンツァ・サーキットを53周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2026年F1第13戦イタリアGP予選リザルト

Pos No Driver Team Q1 Q2 Q3 Laps
110ピエール・ガスリーアルピーヌ・メルセデス1:22.6121:22.0771:21.78618
263ジョージ・ラッセルメルセデス1:22.7791:22.1611:21.84617
381オスカー・ピアストリマクラーレン・メルセデス1:22.9241:22.0171:21.96618
416シャルル・ルクレールフェラーリ1:22.9021:22.5091:22.00418
544ルイス・ハミルトンフェラーリ1:22.8471:22.5161:22.01115
63マックス・フェルスタッペンレッドブル1:22.6311:22.1881:22.07017
712アンドレア・キミ・アントネッリメルセデス1:22.7581:21.8821:22.09318
843フランコ・コラピントアルピーヌ・メルセデス1:22.6621:22.4001:22.22018
91ランド・ノリスマクラーレン・メルセデス1:22.6591:22.0671:22.25619
1041アーヴィッド・リンブラッドレーシングブルズ・RBPT1:22.7271:22.3451:22.28618
115ガブリエル・ボルトレートアウディ1:22.9461:22.51712
1287オリバー・ベアマンハース・フェラーリ1:22.9061:22.75615
1327ニコ・ヒュルケンベルグアウディ1:23.4401:22.77912
1430リアム・ローソンレッドブル1:22.9891:22.82117
1555カルロス・サインツウィリアムズ・メルセデス1:23.6161:23.45315
1631エステバン・オコンハース・フェラーリ1:23.4661:23.45415
1722角田裕毅レーシングブルズ・RBPT1:23.7556
1823アレックス・アルボンウィリアムズ・メルセデス1:24.3566
1977バルテリ・ボッタスキャデラック・フェラーリ1:24.3649
2011セルジオ・ペレスキャデラック・フェラーリ1:24.5959
2114フェルナンド・アロンソアストンマーティン・ホンダ1:25.1506
2218ランス・ストロールアストンマーティン・ホンダ1:25.2229

コンディション

天気晴れ
気温34℃
路面温度53℃

セッション概要

グランプリ名 F1イタリアGP
セッション種別 予選
セッション開始日時

サーキット

名称 モンツァ・サーキット
設立 1922年
全長 5793m
コーナー数 11
周回方向 時計回り

F1イタリアGP特集