レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表とメルセデスのトト・ウォルフ代表、2021年3月26日F1バーレーンGPにて
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英GP接触事故:トト・ウォルフ代表、憤慨したレッドブルとヨス・フェルスタッペンに理解を示す

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メルセデスのトト・ウォルフ代表は、F1イギリスGPでの1周目の衝突事故で息子マックスが念の為とは言え病院に搬送された一夜を経て「今後電話を寄越すな」と憤慨したとされる父ヨス・フェルスタッペンの怒りに理解を示した。

F1-Insiderや独のテレビ局RTL(Tz紙を引用)は、事故の当事者でありながらも母国での勝利を盛大に祝ったルイス・ハミルトンと、事故後に一切連絡を寄こさなかったトト・ウォルフに対してヨスが憤慨し「今後はもはや連絡される筋合いはない」と語ったと伝えた。

ヨス・フェルスタッペン本人はその後、SNSを通してF1-Insiderとは話をしていないと主張したが、発言そのものについては肯定も否定もしておらず、後に誤解があったとして問題のツイートを削除した

こうした状況の中、そんなRTLとのインタビューの中で例の発言について問われたトト・ウォルフは次のように述べ、父親としてのヨス・フェルスタッペンの怒りに理解を示した。

「息子が重大な事故に遭ったわけで、父親が感情的な反応を示す気持ちは当然理解できる。彼らの立場からすればそうした反応は非常に理解できるもので、これは尊重されなければならない。レッドブルとそのドライバーと我々との競争は常に激しい」

またレッドブル陣営が、メルセデスの振る舞いを「無礼」「アマチュア」などと形容し、謝罪がないと反応した事についても理解を示した。

トト・ウォルフは「感情が高ぶるのは当然」であり、仮に自分達が同じ立場であれば「もう少し違ったやり方」で対処したかもしれないとしながらも「誰もが異なる意見や視点を持っているし、それらを各々のやり方で相手に伝えるものだという事を受け入れる必要がある」と語った。

また病院搬送者が出る中で盛大に勝利を祝った事については、フェルスタッペンが大事に至っていない事を把握していたためだと主張した。

トト・ウォルフは「マックスは有り難いことに無傷だ」「彼は元気だ、あるいは比較的元気だ」「怪我はない」と言ったクリスチャン・ホーナー代表(レッドブル・ホンダ)によるマイケル・マシ(FIAレースディレクター)に対する報告を終始フォローすることでフェルスタッペンの容態を把握していたとして「だからこそ、我々の反応もそれに合わせたものになったのだ」と説明した。

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