現地10月27日金曜午前のメキシコシティは、気温18度 路面温度31度のドライコンディションとなった。埃と砂にまみれたエルマノス・ロドリゲス・サーキットはグリップが低く、多くのドライバーは限界まで攻める事はなかったものの、コースオフシーンが多く見られた。

F1メキシコGP初日最初のフリー走行を制したのはメルセデスのバルテリ・ボッタス、ウルトラソフトタイヤで1分17秒824のコースレコードを記録し、2番手のルイス・ハミルトンをコンマ5秒近く引き離しトップに立った。3番手につけたのはレッドブルのマックス・フェルスタッペン、ウルトラより硬いスーパーソフトでコンマ6秒弱遅れた。

4番手にはダニエル・リカルド、今季最大のレーキ角をマシンにつけたレッドブルがメルセデスに肉薄した。著しい前傾姿勢をまとったRB13は、空気抵抗を抑えながらもダウンフォースを稼ぐ仕様にまとめられた。FP2に向けて大幅な変更を施すため、フェルスタッペンはセッションを30分残してマシンを降りた。

フェラーリ勢は5番手と6番手、タイトル争いで2位以上の成績が求められるセバスチャン・ベッテルがキミ・ライコネンをコンマ2秒上回った。7番手には母国の英雄フォース・インディアのセルジオ・ペレスが続いた。エステバン・オコンの代わりにステアリングを握ったアルフォンソ・セリスは19番手、スタジアムセクションを抜ける16コーナーでクラッシュ、リアウイングを破損し赤旗の原因となった。

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マクラーレン・ホンダ勢はフェルナンド・アロンソが8番手、ストフェル・バンドーンがノータイム最下位となった。バンドーンのマシンは今朝エンジン交換が行われたが、早くもトラブルに見舞われたようでセッション中に再度新しいエンジンへの交換作業が行われていたとみられる。バンドーンの降格グリッド数は天文学的な数値となる可能性がある。

FP1ではセリスの他にも多くのテストドライバーが走行した。ピエール・ガスリーの代わりに走ったショーン・ゲラエルは17番手タイムを記録、今季残りのシートを獲得した僚友ブレンドン・ハートレーを1つ上回った。ハートレーは4コーナーでエンジントラブルを抱えVSCの原因となったが、問題を解決しマシンの中でセッションを終えた。

ハースのケビン・マグヌッセンに代わって出走したのはアントニオ・ジョビナッツィ。チームメイトのケビン・マグヌッセンにはコンマ6秒足らず15番手に留まった。次期ザウバーシートが確実視されるシャルル・ルクレールは、来季契約が決まらないマーカス・エリクソンのマシンで周回を重ね、14番手パスカル・ウェーレインからコンマ8秒落ちの16番手という結果だった。

2017年F1メキシコGP2回目のフリー走行は、日本時間10月28日(土)早朝4時から行われる。

2017年F1第18戦メキシコGPフリー走行1（FP1）リザルト

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