レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、最速の称号を手にしてF1メキシコGP予選に挑む。フェルスタッペンは現地10月28日(土)午前の予選前最後の練習走行で1分17秒113のレコードを叩き出し、2番手につけたメルセデスのルイス・ハミルトンを100分の7秒、3番手につけたフェラーリのセバスチャン・ベッテルをコンマ1秒上回りトップに立った。

4番手にバルテリ・ボッタス、5番手にダニエル・リカルド、そして6番手にはキミ・ライコネンが続き、トップ6はレッドブル、メルセデス、フェラーリの3チームが占拠した。FP3の順位こそチーム間でバラバラとなったが、予選ではエンジンモードに余裕のあるメルセデスが優位に立つとみられる。

PU交換による15グリッド降格が決定しているトロ・ロッソのピエール・ガスリーは、開始5分でまたもエンジントラブルに見舞われた。チームは再始動の手順を指示するもマシンが再び動き出すことはなく、ノータイム最下位でセッションを終えた。

FP1でショーン・ゲラエルにシートを譲った事に加えて、FP2ではパワーユニットの問題に足をすくわれたため、ガスリーは未だ10周しか走行できていない。極めて厳しい状況に追い込まれたガスリーを尻目に、ブレンドン・ハートレーは今週末で最も良い11番手につけた。ハートレーはWEC世界耐久選手権で2年連続エルマノス・ロドリゲスを制している。

予選を捨て決勝を見据えたセットアップで挑んだマクラーレン・ホンダ勢は、厳しい結果に終わった。エンジンコンピューターの制御上のトラブルを訴えたフェルナンド・アロンソは16番手、ストフェル・バンドーンは19番手と沈んだ。グリッド降格に対する理にかなった戦略とは言え、ホンダのバンドーンが従えたのはガスリーのみと見栄えの良くないリザルトとなった。

©F1

土曜午前のエルマノス・ロドリゲス・サーキットは路面温度が27℃と低くグリップが不足した。ルノーのドライバー達は立て続けに1コーナーでコース外へと飛び出るなど仕上がりに不安を感じさせたが、カルロス・サインツは9番手、ニコ・ヒュルケンベルグは10番手と2台揃ってトップ10圏内につけた。両者のタイム差は僅かに1000分の14秒と拮抗した。ザウバーのパスカル・ウェーレインは18番手、電気系統の阻まれ走行時間を失った。

2017年F1メキシコGPの公式予選は、日本時間10月29日(日)深夜4時から行われる。

2017年F1第18戦メキシコGPフリー走行3（FP3）リザルト

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