ホッケンハイムリンクのフィニッシュラインを駆け抜けるレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、F1ドイツGP予選にてcopyright Getty Images / Red Bull Content Pool

ホンダ最前列、フェラーリ自滅でハミルトンがPP / F1ドイツGP《予選》結果とダイジェスト

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2019年FIA F1世界選手権 第11戦ドイツGP公式予選が、7月27日にホッケンハイムリンクで行われ、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが1分11秒767を記録。ワークス参戦200レース目を祝うチームの地元で、キャリア通算87回目となるポールポジションを獲得した。

2番手はレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。惜しくもキャリア初ポールとはならなかったが、バルテリ・ボッタスを1000分の16秒差で交わし、見事最前列を確保した。FP2でクラッシュを喫し苦境に立たされていたピエール・ガスリーは4番手をもぎ取った。

「フロントロー2番手を獲得できて本当に満足だ」とフェルスタッペン。トップ3インタビューで喜びを語った。「オランダのファンがたくさん応援に来てくれたのも嬉しい。チームとして本当に良いリザルトになったよ」

フロントロウ独占が有力視されていたフェラーリ勢は、メカニカルトラブルで自滅。悲劇的な結末を迎えた。母国セバスチャン・ベッテルは、ターボ関連のトラブルでノータイム20番手。シャルル・ルクレールはQ3まで駒を進めるも、「燃料システムの問題」によってコースインすら許されずクルマを降りた。

土曜午後のホッケンハイムは、所々に雲が垂れ込めながらも、時折陽が差す天気となり、決勝のスタートグリッドを決する争いは気温28.2℃、路面45.2℃、湿度52.1%のドライコンディションでスタート。降水確率は60%と、ウェットコンディションの可能性もあったが、最後のチェッカーまで雨が路面を濡らす事はなかった。

公式タイヤサプライヤーのピレリは中間レンジのコンパウンドを投入。ハードにC2、ミディアムにC3、ソフトにC4コンパウンドを割り当てた。Q3進出者には追加でC2ソフトタイヤが追加供給された。

予選Q1:母国ベッテルを悲劇が襲う

エントリーした全20台で争われる予選第一ラウンドのQ1では、母国ベッテルにアクシデントが襲いかかった。ベッテルは1回目のアウトラップ中に、エンジンパワーの低下を訴え緊急ピットイン。ガレージへと戻り、エンジンカバーを外してインダクションポット内を確認するも時間内の修復叶わず、セッション残り4分を残してクルマを降りた。

ベッテルはタイムを計測しておらず、20番手最下位で予選終了。日曜の決勝を最後尾からスタートする事となった。ベッテルが予選Q1敗退を喫したのは2017年のマレーシアGP以来初めて。この時はパワーユニットのトラブルによるものであった。

「何が起きたのかはまだ分かってないんだ」とベッテル。「ターボの何かが壊れたように感じた。マシンが本当に良かっただけに本当に悔しい。大きなチャンスを逃してしまった」チームは予選後、ターボへのエアフローに問題が発生していたと明かした。

トロロッソ・ホンダ勢は苦戦。ダニール・クビアトは1000分の55秒差でマクラーレンのランド・ノリスを上回り、ギリギリのラインでQ2進出を確保するも、アレックス・アルボンは17番手で脱落。3番手でQ2進出を果たしたルイス・ハミルトンと16番手ノリスとのギャップは0.481秒と、熾烈な争いとなった。

トップ通過はルクレール。レッドブル・ホンダのフェルスタッペンは2番手、ガスリーは4番手タイムを刻み、それぞれ順当にQ2へと駒を進めた。

ノックアウト

  • ランド・ノリス
  • アレックス・アルボン
  • ジョージ・ラッセル
  • ロバート・クビサ
  • セバスチャン・ベッテル

予選Q2:熾烈な争い…1000分の33秒に6台

5台が脱落し残る15台のマシンが挑んだQ2。今度はフェルスタッペンを試練が襲った。決勝を見据えてミディアムタイヤでコースインしたフェルスタッペンにエンジン関連の問題が発生。タイム計測を断念してピットインした。

幸いにも問題は深刻なものではなかったようだが、安牌を切るためか、次はソフトでコースイン。5番手タイムでQ3進出を果たした。計測を終えたフェルスタッペンは、前戦イギリスGP同様にターボラグに不満を漏らした。

Q3進出争いは過酷を極めた。同じルノーを駆る8番手のニコ・ヒュルケンベルグから13番手のダニエル・リカルドまでの6台が、1000分の33秒という僅差に収まり、リカルドの他にアルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィとハースのケビン・マグヌッセン、そしてクビアトとレーシングポイントのランス・ストロールが涙を飲んだ。

ハミルトン及びボッタスのメルセデス勢とルクレールは、決勝をミディアムタイヤでスタートする。

ノックアウト

  • セルジオ・ペレス
  • アントニオ・ジョビナッツィ
  • ケビン・マグヌッセン
  • ダニエル・リカルド
  • ダニール・クビアト

予選Q3:今度はルクレールが涙

トップ10グリッドを決する予選最終ラウンドのQ3では、フェラーリ陣営内に再び悲鳴が上がった。ベッテルに続いて、ルクレールがコースインすることなくマシンを降りた。現時点ではチームからの公式発表はないが、ルクレールは「セブと同じ問題かどうかは知らないけど、僕の方はフューエルシステムのトラブルだった」と明かした。フロントロウ独占の可能性が高かっただけに、悲劇としか言えない結末となった。

1回目のアタックを終えてトップに立ったのはハミルトン。フェルスタッペンはコンマ3秒離され暫定2番手からの逆転を目指した。ラストアタックの先陣を切ったのはハミルトン。セクター3で最速を更新したものの、トータルでは自己ベストに届かなかった。同様にフェルスタッペンも自己ベストを上回れず、ハミルトンのポールポジションが決定した。

F1ドイツグランプリ決勝レースは、日本時間28日(日)22時10分からスタート。1周4574mのホッケンハイムリンクを67周する事でチャンピオンシップを争う。

順位とタイム

Pos No Driver Team Q1 Q2 Q3 Laps
1 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:12.852 1:12.149 1:11.767 19
2 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:12.593 1:12.427 1:12.113 17
3 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:13.075 1:12.424 1:12.129 19
4 10 ピエール・ガスリー レッドブル・ホンダ 1:12.991 1:12.385 1:12.522 15
5 7 キミ・ライコネン アルファロメオ 1:13.066 1:12.519 1:12.538 18
6 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:13.146 1:12.769 1:12.851 20
7 55 カルロス・サインツ マクラーレン・ルノー 1:13.221 1:12.632 1:12.897 21
8 11 セルジオ・ペレス レーシングポイント 1:13.194 1:12.776 1:13.065 15
9 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:13.186 1:12.766 1:13.126 15
10 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:12.229 1:12.344 9
11 99 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ 1:13.170 1:12.786 15
12 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:13.103 1:12.789 11
13 3 ダニエル・リカルド ルノー 1:13.131 1:12.799 12
14 26 ダニール・クビアト トロロッソ・ホンダ 1:13.278 1:13.135 15
15 18 ランス・ストロール レーシングポイント 1:13.256 1:13.450 15
16 4 ランド・ノリス マクラーレン・ルノー 1:13.333 9
17 23 アレックス・アルボン トロロッソ・ホンダ 1:13.461 9
18 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 1:14.721 11
19 88 ロバート・クビサ ウィリアムズ・メルセデス 1:14.839 11
RT 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1

コンディション

天気
晴れ
気温
28.2℃
路面温度
45.2℃

セッション概要

グランプリ名
F1ドイツGP
セッション種別
予選
セッション開始日時

サーキット

名称
ホッケンハイムリンク
設立
1932年
全長
4574m
コーナー数
17
周回方向
時計回り

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