2019年F1第11戦ドイツGP土曜3回目のフリー走行が27日に1時間に渡って行われ、スクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールが1分12秒380を記録。公式予選前最後のプラクティス走行でタイムシート最上部につけた。

2番手はレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。ルクレールに対して0.168秒差に迫る好走を示した。気温の低下を受け、チームはエアロ効率を向上させるべくエンジンカバーを交換。ダウンフォースを強化してセッションに臨んだ。

ポール争いに期待の持てるパフォーマンスだが、フェルスタッペンは終盤にピットに対して無線でエンジントラブルを報告。詳細は不明だが、前日も同じようにPU周りにトラブルが発生し、ソフトウェア上の問題だった事が明らかとなっている。レッドブル・ホンダと同様にメルセデスもまた、プログラムに異常が発生していた。

3番手はセバスチャン・ベッテル。メルセデスのバルテリ・ボッタスを0.246秒差で退け、トップ3を維持した。1-2こそ逃したものの、フェラーリは全てのプラクティスで最速を刻み、万全の状態でスターティンググリッド争いに挑む事になる。ルイス・ハミルトンは4番手に相当する1分12秒793を記録するも、トラックリミットによってタイム抹消となり5番手でセッションを終えた。

灼熱の暑さに見舞われた初日とは異なり、グランプリ2日目を迎えた現地ホッケンハイムはドンヨリとした雲に覆われ、予選結果を占うセッションは気温24.9℃、路面34.2℃、湿度65.2%のドライコンディションでスタートした。セッション中の降水確率は60%と高かったが、チェッカーまで雨が路面を濡らす事はなかった。

フェルスタッペン以外のホンダエンジン勢は、レッドブルのピエール・ガスリーが8番手。チームメイトとのギャップは0.776秒と開いた。昨日のFP2でのクラッシュを受けて、チームはFP3に先立ってガスリー車のサバイバルセルを交換。車検を通過した新しいシャシーでセッションに臨んだ。

同じように、ウィリアムズのロバート・クビサもシャシー変更しているが、両者共にペナルティが科せられる事はない。クビサはまたもジョージ・ラッセルを上回り、19番手タイムでセッションを終えた。

トロロッソ・ホンダ勢はアレックス・アルボンが13番手、ダニール・クビアトが17番手タイムを記録した。ミッドフィールドは各車入り乱れる大接戦で、中団チーム最速を刻んだマクラーレンのカルロス・サインツから14番手のランド・ノリスまでが0.256秒という僅差に収まっている。

F1ドイツグランプリ公式予選は全3ラウンド、計1時間に渡って、日本時間27日(日)22時からホッケンハイムリンクで行われる。

2019年F1第11戦ドイツGPフリー走行3（FP3）リザルト

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