ホッケンハイムリンクを走行するレッドブル・ホンダRB15、2019年F1ドイツGPフリー走行にてcopyright Getty Images / Red Bull Content Pool

ガスリー撃砕…レッドブル・ホンダ、予期せぬ”3連続クラッシュ”でスペアパーツ不足

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レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーは、ホッケンハイムリンクで開催されたF1ドイツGPのフリープラクティス2回目、最終コーナーの立ち上がりでオーバーステアに見舞われ、アウト側のウォールに激突。車体左半分と後部に大きなダメージを負った。

エンジン及びギアボックスは金曜専用品であったため、グリッド降格ペナルティの恐れはないものの、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコによると、チームのスペアパーツは不足気味で、場合によっては古い仕様のパーツを使わなければならない可能性があるという。

「あれは単純なドライビングミスだった」とヘルムート・マルコ。SpeedWeekのインタビューの中でこのように答えた。「レースカーに問題があったわけではない。ピエールがクルマをコントロール出来なかっただけだ。とは言え、今回の件で彼の自信が削がれない事を願っている」

「目下最大の課題は、我々が無事にクルマを修理できるかどうかという点にある。我々のメカニックたちの腕は確かだが、スペアパーツが不足し始めているのだ」

目視で破損が確認されているのはホイール、サスペンション、アンダーフロア、リアウィングなど。かなり広範に及んでいる。ストックが不足しているのも無理はない。今回のアクシデントは、レッドブル・ホンダにとってこの2週間で3度目のクラッシュだった。

シルバーストーンで開催された前戦イギリスGPでは、決勝でマックス・フェルスタッペンがセバスチャン・ベッテルに追突された。レース後に行われたピレリタイヤテストでは、RB15のステアリングを握ったセバスチャン・ブエミが時速290km前後でクラッシュ。そして今回、ガスリーが単独で事故を起こした。

レッドブル・ホンダがオーストリアGP以降に一歩前進した背景には、シャシー側のアップグレードがあった。ガスリーが成績不振を挽回しつつあったのも、この動きに呼応してのことだ。仮に残りの週末を旧式エアロで走らなければならない場合、ガスリーがフェルスタッペンにキャッチアップするのは困難となりうる。

既にファクトリーでは急ピッチで最新パーツを製造しているだろうが、ドイツとハンガリーは2連戦。次のハンガロリンクまでは1週間の猶予しかない。ガスリーはプレシーズンテストでの2度のクラッシュを喫し、これがシーズン序盤の苦戦の一因になったわけだが、今回のクラッシュも同じように尾を引く可能性がある。

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