ヘルムート・マルコと笑顔で話をするレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2019年F1ドイツGPにて
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フェルスタッペン、5番手に甘んじるも「微調整するだけでトップと争える」

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F1第11戦ドイツGP初日プラクティスを振り返ったレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは「微調整するだけでトップを争える」と語り、タイムシートの見た目ほど状況は悪くないと主張した。

フェルスタッペンは7月26日(金)に行われた2回目のフリー走行で、最速を刻んだフェラーリのシャルル・ルクレールから0.684秒遅れの5番手に終わった。1周70秒ほどのショートサーキットでのコンマ7秒は決して小さなギャップではないが、これには理由があった。

まず第一に、フェルスタッペンのフロントウイングは縁石でダメージを受け、剛性不足に陥っていた。そのため、クルマは特定のコーナーでアンダーステアに見舞われ、余計なタイムを失っていた。第二に、エンジンマップが間違っていた事が挙げられる。

予選シミュレーションの為にコースインしたフェルスタッペンは、アウトラップを終えて計測に向かったものの、チーム無線で「問題があるからガレージに戻れ」と指示され走行をアボートした。ヘルムート・マルコによると、エンジンを制御するソフトウェア上でエラーが発生していたのだという。

問題は即座に解消しすぐにピットアウトしたものの、路面が50度近い高温だった事もありタイヤは既に劣化。パフォーマンスのピークを過ぎたコンパウンドでの計測であったため、本来の力を出しきれなかった。ヘルムート・マルコは、トラブルなく計画通りに走れていれば、トップからコンマ2・3秒遅れの4番手が妥当だったと考えている。

微調整するだけでトップを争える

マックス・フェルスタッペンFP2: 5位, FP1: 4位

まずまずの一日だった。まだ完璧なバランスは取れていないけど、トップからそれほど遅れているわけじゃない。それにFP2では、ソフトコンパウンドでのクリーンナップが得られず、中断を余儀なくされてしまったしね。

あのタイヤは本当に1周しか保たないんだ。余計なラップを走らなきゃなかったから、グリップの一番美味しい所を使えなかった。メルセデスとフェラーリに対して若干遅れを取っているけど、クルマを微調整すれば大丈夫なレベルだと思う。少なくとも、僕らの本当のタイムはFP2のものより速いはずさ。

例え明日以降のコンディションが変わるとしても、金曜日に大量に走り込んでおくのは大事なんだ。週末の残りのセッションに向けて理解を深める事が出来るし、正しい方向性を見出すのに役立つからね。間違いなく言えることは、今日は本当に暑くて、めちゃくちゃ汗をかいたって事かな!


初日をトップで締め括ったのはシャルル・ルクレール。2番手にはセバスチャン・ベッテルが続きフェラーリが1-2体制を築いた。3番手には0.146秒遅れでメルセデスのルイス・ハミルトンが続いた。

2019年F1ドイツグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間7月27日(土)19時から20時まで、公式予選は同22時から1時間に渡ってホッケンハイムリンクで開催される。

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